『チョコっと奇跡のバレンタイン』(twnovel only)リレー twnovel
もはや見る影もない。土曜日を丸々使い果たした手作りチョコレートは、ついに完成しなかった。キッチンはそこらじゅうグチャグチャに汚れていて、甘い匂いが涙を誘う。もう朝の4時過ぎだ。約束は10時。お店も開いてないのに、どうすればいいの? #twnovel 〈@返信でリレー小説続き募集〉
2010-02-14 04:26:48@windcreator もちろん(もちろんなのか)この甘い香りのついた自分を見目麗しくラッピングして「あたしを食べてv」なんて手段も考えたけれど。正当な彼には正当な形を示したい恋心。と。うっかりうたた寝?したらしく、目が醒めるともう昼の2時。オワッタ…色々と。 #twnovel
2010-02-14 13:51:22@hikarux_x こうなったら買って行くしか! 急いで着替えなくっちゃ。…え、ちょっと待って。あたし、彼と私服で会うの初めてなんだけど!? な、何を着て行けばいいの!? かわいい服なんて持ってない! 散々悩んだ挙句、一枚だけ持ってるデニムのスカートをはいた。 #twnovel
2010-02-14 16:14:46@clum_memo どちらかが遅刻しても大丈夫なように、大型書店を指定したのは僕だ。探していた本の上巻を見つけ、ほくほくと椅子に腰を下ろす。一気に読んで下巻に突入。読み終わって気がつけば待ち合わせ時間を数時間も経過している。やばい、と慌てた時、携帯が鳴った。 #twnovel
2010-02-14 17:01:46@chiho_yoshino 「ごめん!!時間すぎちゃった!」二人の声が電話越しにハモった。「じゃあ、今から・・」またハモった。もう説明は要らなそう。 #twnovel
2010-02-15 00:04:50@chiho_yoshino 随分慌ててた彼女を迎えようと本屋の外に出る。風が冷たくて思わず身体をすくめた。だけど気持ちが、温かいんだ。好きな子に会えると思うだけで優しい気持ちが自分の中に広がる。待ち合わせからして予定が完全に狂ってるけど、そんなの些細なことだ。早く会いたいよ。
2010-02-14 23:53:04@k_you_nagi 目の前に彼がいる。ようやく会えた。それだけで嬉しくて、涙が出そうになる。でも、まだ渡していない。一つ息を吸い、気持ちを整える。とびっきりの笑顔で「はい、どうぞ。ハッピーバレンタイン!」 #twnovel
2010-02-15 00:00:27@k_you_nagi 駆ける。「……」やっと。溢れそうな表情。「あ」めまぐるしい光。カリヨンが華やかに、あるいは冷酷に今日の終わりを告げる。それで、決壊した。「うわああああああ」ぼくの所為なのに。だから「その気持ちが一番嬉しい、愛してる」肩を抱く。ほら、雪だ。 #twnovel
2010-02-15 00:08:50