#鳳翔の艦娘講座 番外編「駆逐艦から護衛艦へ~114年にわたる系譜~」後編

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鳳翔 @Housyou_kankore

さて、それではおまたせしました。本日の #鳳翔の艦娘講座 番外編「駆逐艦から護衛艦へ~114年にわたる系譜~」、後編を始めたいと思います。 前編は午前中から14時頃までの私の呟きで行いましたので、そちらをご覧下さい。

2013-11-10 15:43:10
鳳翔 @Housyou_kankore

午前中におきましては帝国海軍の駆逐艦の系譜を、初代の雷型から最終の松型までを辿って行きました。 当初は300トン程度だった排水量も途中で2000トンを超え、軽く6倍以上の大きさになっていった駆逐艦さんでした。

2013-11-10 15:45:26
鳳翔 @Housyou_kankore

ここからは、日本の戦後、つまり海上自衛隊さんの時代になってからの護衛艦の系譜を辿っていきます。 日本では護衛艦と呼ばれていますが、符号表記ではDが冠されていて、一般的な諸外国の見解では駆逐艦と同等となっています。

2013-11-10 15:46:53
鳳翔 @Housyou_kankore

「あさかぜ型護衛艦」:海上自衛隊さん草創期の護衛艦さんです。米軍から供与されたリヴァモア型駆逐艦で、1954年に2隻が、海上自衛隊発足直後に供与されています。 5インチ単装砲4門と云う重火力が特徴で、また速力37ノットは、現在までにおいて公称値として歴代護衛艦の中では最速です。

2013-11-10 15:50:57
鳳翔 @Housyou_kankore

ただし復元性に問題があった為後に主砲が1門撤去されています。 また、末期においては漏水やリベット緩みに悩まされたそうです。 老朽化に伴い1969年に除籍、返還をされますが、 その後台湾海軍に転籍をします。 うち1隻は映画ロケで使用され沈没、もう1隻は更に1974年まで就役しました

2013-11-10 15:53:14
鳳翔 @Housyou_kankore

「ありあけ型護衛艦」:1959年にアメリカのフレッチャー級駆逐艦が供与された護衛艦です。2隻が供与され就役しました。 ちなみに2番艦さんは1945年1月にフィリピン方面で日本軍機の特攻を受けて損傷をしていると云う縁があったりします。

2013-11-10 15:56:31
鳳翔 @Housyou_kankore

就役時は今で云う所の練習艦として就役。魚雷発射管などを取り払った後のスペースに実習生収容の為の講堂を設置しています。 その後も、ソナー・レーダー換装、爆雷軌条・投射機K砲の撤去後対潜短魚雷装備、40mm機銃撤去・ヘッジホッグ搭載等々の改装を受け、ています。

2013-11-10 15:59:59
鳳翔 @Housyou_kankore

そんな訳で見た目も元のフレッチャー級から大きく変貌していきました。 それらの改装の結果、海上自衛隊さんでは初の排水量2000トンオーバーの護衛艦となります。 戦後と考えますと、日本は戦後15年程度で2000トン級の艦艇を配備するに至ってると云う訳ですね。

2013-11-10 16:02:04
鳳翔 @Housyou_kankore

1974年まで従事した後、老朽化に伴い除籍、米軍に返還をされました。返還後は1976年に売却、解体をされています。

2013-11-10 16:02:47
鳳翔 @Housyou_kankore

「はるかぜ型護衛艦」:1956年に就役をした戦後初の国産護衛艦です。CICを装備運用した初の国産艦でもあります。 建造時は白露型・朝潮型駆逐艦をタイプシップとして、米軍ギアリング型駆逐艦の長所を取り入れた設計となりました。

2013-11-10 16:06:12
鳳翔 @Housyou_kankore

この艦は2人姉妹で、次女が「ゆきかぜ」の名を冠した事からも、当時この艦に寄せる期待の大きさを窺い知れるかと思います。 両艦とも途中1981年に特務艦に艦種変更を行われますが、1985年に除籍となりました。

2013-11-10 16:08:18
鳳翔 @Housyou_kankore

「あきづき型護衛艦(初代)」:1960年から就役をした護衛艦です。指揮護衛艦とも呼ばれています。 アメリカの域外調達によって建造を行われたので、予算余裕があった為、建造時から排水量が2000トンを越えた初の護衛艦となりました。

2013-11-10 16:11:26
鳳翔 @Housyou_kankore

なお、旧海軍が建造した「秋月型駆逐艦」と、1番艦が「秋月」・「あきづき」、2番艦が「照月」・「てるづき」と云う名称共通点があったりします。 ちなみに性能的にも、有力な広域防空能力と対潜能力を持っていた事も、秋月型の防空駆逐艦の性格を引き継いだとも云えます。

2013-11-10 16:13:37
鳳翔 @Housyou_kankore

余談ですが、あきづき型さんは旧軍技術者を中心とした団体の財団法人船舶設計協会が設計を行いましたが、同協会が護衛艦の設計を行ったのはあきづき型さんが最後となりました。 竣工時、両艦ともアメリカ海軍籍に入れられ、即日海上自衛隊に供与をされています。

2013-11-10 16:17:59
鳳翔 @Housyou_kankore

1985年に特務艦へ艦種変更を行われた後、1993年に退役、除籍をされました。 なお、ここでいわゆる汎用護衛艦「DD」タイプの建造は一旦終わり、次ははつゆき型護衛艦の登場まで待つ事になります。

2013-11-10 16:20:15
鳳翔 @Housyou_kankore

その艦種分類がややこしいので、今は単純に「DD」クラスの系譜を辿っていきます。 勿論、後ほどそれ以外、DEやDDK・DDG・DDH等も系譜を辿ります。

2013-11-10 16:21:51
鳳翔 @Housyou_kankore

「はつゆき型護衛艦」:1977年に計画をされた、第1世代汎用護衛艦です。 元々多目的護衛艦(DDA)、対潜護衛艦(DDK)の2種類を整備していた海上自衛隊さんですが、趨勢の変化によりこれらを統合した護衛艦が要求をされて建造された艦型ですね。

2013-11-10 16:24:32
鳳翔 @Housyou_kankore

12人姉妹として建造をされて、長く護衛艦隊を支えてきましたが、現在では老朽化の為順次退役をして居ます。 後期建造の3隻については延命改修を受けしばらく現役に留まる予定の他、3隻が「しまゆき型練習艦」として練習艦隊に於いて運用されています。

2013-11-10 16:26:26
鳳翔 @Housyou_kankore

「あさぎり型護衛艦」:はつゆき型に続いての汎用護衛艦として1982年に計画をされます。予算制約がある程度取り払われたので、はつゆき型でアルミ合金だった上部構造の建造素材を鋼鉄製に改めた等の特徴があります。

2013-11-10 16:28:39
鳳翔 @Housyou_kankore

また、全長が長くなった結果排水量が500トンほど増加、大型化が行われています。 8人姉妹として建造をされた彼女たちも、はつゆき型同様長らく護衛艦の基幹艦として従事をして居ます。 1番艦・2番艦は途中2005年に練習艦となりますが、2012年に護衛艦に復帰しています。

2013-11-10 16:34:51
鳳翔 @Housyou_kankore

後進のあきづき型(2代目)の就役により、護衛艦隊直衛隊に移籍しつつある状態ですが、2代目あきづき型の建造が少数に留まった為、25DDの就役まで現任務に留まる可能性はあります。

2013-11-10 16:36:54
鳳翔 @Housyou_kankore

2011~2013年予算で艦齢延伸の為の改修予算と、のべ9隻分の部品調達予算が組まれていますので、ややしばらくは現役として留まり続ける事になるでしょう。

2013-11-10 16:37:32
鳳翔 @Housyou_kankore

「むらさめ型護衛艦」(2代目):はつゆき型の老朽化に伴い1991年に計画をされた護衛艦です。 前級のあさぎり型がはつゆき型の改良型に過ぎなかった事、色々問題を抱えていた事から、完全に1から設計をし直した護衛艦です。

2013-11-10 16:41:00
鳳翔 @Housyou_kankore

結果、汎用護衛艦としては初の4000トンオーバーの排水量となり、基準排水量は4550トンと、数字だけ見れば大戦中の軽巡に近い状態に近づいています。 先に述べた通り全てを新らしく設計した結果、ミサイルは全てVLS化、対潜システムはこんごう型にも遜色がないシステムとなっています。

2013-11-10 16:43:37
鳳翔 @Housyou_kankore

9人姉妹として建造をされ、現在の護衛艦隊主力の汎用護衛艦として従事をして居ます。

2013-11-10 16:44:27
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