電気自動車が変えるこれからの社会 ★ 清水浩氏講演まとめ

2004年に最高時速370kmの電気自動車Eliicaを開発した第一人者・清水浩氏による、30年に渡る実践と幅広い学識に裏打ちされた講演。 電気自動車は、脱・化石燃料の時代の自動車社会を担う存在になる。しかも、電気自動車を構成する数々の技術は日本で発明・実用化されたもの。今こそ、日本の技術を生かし、成長戦略の中で育てていく時期。 2013/12/9、山形県鶴岡市にて開催された第39回産業技術フォーラム(主催:鶴岡高専地域共同テクノセンター・鶴岡高専技術振興会)から。
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田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

産業技術フォーラム:慶應義塾大学名誉教授 清水浩氏【電気自動車が変えるこれからの社会】 http://t.co/e6vphVIfLG #鶴岡市

2013-12-09 18:43:18
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:新しい科学が生まれることで、次の時代の技術を準備するニュートンの運動力学は産業革命を、電磁気学は20世紀の電気技術を支えた。量子力学とは、分子の中身と原子の中身を理解する学問。21世紀のための新しい技術が20世紀中頃以降に続々と生まれた。

2013-12-09 18:49:44
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:21世紀を変える新しい技術。1954年・太陽電池、1986年・リチウムイオン電池、1982年・ネオジム鉄磁石、1961年・カーボンファイバー... 日本で発明されたか、日本で実用化されたもの!

2013-12-09 18:51:43
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:太陽電池の電力のほうが、原発の電力より安上がりな段階に来ている。

2013-12-09 18:52:31
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:20世紀には解決できなかった諸問題が、21世紀には解決できる、はず。

2013-12-09 18:52:58
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:2004年に作った電気自動車Eliica最高速度370km/h。ポルシェとの競争では最初はポルシェのほうが速いが、92kmで並び、Eliicaが160kmに達した時にはポルシェはまだ130km。エンジン自動車はギアチェンジすると加速が落ちる。

2013-12-09 19:00:26
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:技術が普及するための条件。(1)効率の良いものに変わる 〜環境やエネルギー、維持費用に影響 (2)使いやすいものに変わる 〜性能と機能を利用客は要求する (3)簡単な構造 〜作りやすく、価格を安くできる。なぜプラズマが液晶テレビに負けたのかを見れば、一目瞭然。

2013-12-09 19:04:53
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:技術が普及するための条件。液晶テレビだけでなく、鉄道の変遷、照明の変化も好例。

2013-12-09 19:05:50
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:なぜ電気自動車なのか。同じ化石燃料を使っても、ガソリン車は精製・輸送・エンジン・機械損の過程で8.6%。電気自動車は発電・送電・充電・モーターの過程で35%。単純計算でも4倍の効率!

2013-12-09 19:07:52
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:自動車の価値とは。3つの価値:加速感、広さ、乗り心地。価格とのバランスで、3つの価値が高い車を作れば普及する。

2013-12-09 19:09:37
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:省エネ、高性能化、長寿命化を目指して、リチウムイオン電池(高エネルギー密度)、高性能インバーター(IGBT使用)、永久磁石モーター(ネオジ鉄磁石の利用)。日本でしか開発できない先端要素技術=日本が最高峰の技術を持っている。中国産レアメタルが輸入できなくなっても大丈夫。

2013-12-09 19:12:58
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:技術に勝って商売に負ける、と言われ続けてきたが、これからは「技術に勝って、商売にも勝つ」

2013-12-09 19:14:18
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:ケータイに真空管が使われていたら、ケータイにはならなかった。エンジン車の発想で電気自動車を作ってはダメ。エンジンの限界がないから、トランスミッションやデファレンシャルギアも不要。モーターはホイールの中に。フレームにインバーターや重いバッテリーを組み込んで、乗り心地アップ。

2013-12-09 19:18:38
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:電気自動車のプラットフォーム構成要素の図解。http://t.co/6qviJKOT7X

2013-12-09 19:24:17
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:2009年、ベネッセの福武氏から誘われて「シムドライブ」という会社設立。 http://t.co/Z7K2O4pwGR

2013-12-10 18:45:47
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:2012年「SIM-WIL」発表。航続距離351km. 1300ccと同じくらいの外形なのに、高級車並みの空間を実現。中級レベルのスポーツカー並みの加速:0→100kmの加速時間5.4秒。

2013-12-09 19:29:46
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:2013年発表のSIM-CELでは、高級スポーツカー並みの0→100km加速4.2秒を実現。航続距離324km。

2013-12-09 19:32:05
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:新しい工業製品は価格が高い。製品を作り続けることで、作り方に慣れ、歩留まりも上がり、改良も進む→価格は次第に安くなる。経験則では、10倍作れば価格が半分になる。学習曲線(習熟曲線)の応用。日産リーフもまだまだ生産台数が少ない。

2013-12-09 19:34:36
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:CDの普及でレコードが無くなり、デジカメの普及でフィルムカメラが激減。ケータイの普及で固定電話は新規加入はほぼ皆無に。およそ7年で、新しい技術に置き換わる。消費者が普及の速度を決める。

2013-12-09 19:38:31
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:「物好き3%」という言葉がある。イイものが出来れば、3%の人が真っ先に買ってくれる。電気自動車は、まだ多くのお客様の共感を得る商品が生まれていないだけ。近い将来、爆発的に普及する時期が来る。

2013-12-09 19:41:15
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:一つの時代で、一つの目的において、生き残れる技術(原理)は一つだけ。ある時期、「大型はプラズマ、小型は液晶」と言われていたが、液晶だけになった。20世紀にはエンジン自動車しかなかった。

2013-12-09 19:43:25
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:CDもデジカメもケータイも、レコード・フィルムカメラ・固定電話より生産台数が数倍に伸びた。自動車も、まだ伸びる余地がある産業。電気自動車の普及が伸びを加速する。

2013-12-09 19:45:33
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:電気自動車を構成する技術は、日本が最先端。新しい電気自動車は日本で生まれるべき!

2013-12-09 19:46:06
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

清水氏:発明発見から試作品へ、アイデアを形にする難しさ=「魔の川」。1台だけの試作品を信頼性の高い安定した大量生産ができる製品にする難しさ=「デスバレー」。信頼性・安全性などを証明するには、「魔の川」を越えるよりもずっとオカネがかかる。医薬品開発も同様。

2013-12-09 19:49:48