世田谷パブリックシアター特別シンポジウム「劇場法を“法律”として検証する」(2010/10/18)

http://setagaya-pt.jp/workshop/2010/10/post_188.html および http://fringe.jp/ トップページをご参照のこと。 また2010/5/7に行われたフォーラム「舞台芸術環境の未来を考える」(司会進行:藤井慎太郎(早稲田大学)スピーカー:平田オリザ(劇作家、内閣官房参与)/伊藤裕夫(富山大)/松井憲太郎(プロデューサー、「キラリ☆ふじみ」館長))のtogetterもどうぞ。 http://togetter.com/li/19421 続きを読む
5
前へ 1 2 ・・ 9 次へ
BofE @BofE2019

高萩「欧米では照明デザイナーはそこまで偉くなくて一緒につくっていく。劇場が稽古の場、作品作りの場になることによって、制作側はともかく、アーティストは楽になるのではないか」

2010-10-18 19:32:12
BofE @BofE2019

高萩「しかし演劇は地域をはみ出してしまうこともある。例えば世田谷パブリックシアターでやるとなると、世田谷をはみだすことについて後ろめたいし議会でも追及される。もっと東京都や国やアジア、アメリカ、全世界の文化交流基金からの援助なども受けたい。日本の中ではなくて世界で勝負すべき」

2010-10-18 19:33:41
BofE @BofE2019

高萩「劇場を作った自治体の人たちは、自治体の領域をはみ出して活動することを好まない。(創造型の劇場の)運営主体が一つの自治体からだけ支援を受けて活動するのは無理、もっとはみ出していけるように、また寄付税制なども活用できるようにしたい」

2010-10-18 19:35:30
BofE @BofE2019

高萩「アーティストは社会規範からはみ出した人たちだから、一つの自治体からの支援だけでは難しい。また、こんど神奈川にできる芸術劇場はアジアでもトップクラスだが、使いこなせるかどうか、経費を確保できるかどうかは大きな問題」

2010-10-18 19:36:52
BofE @BofE2019

高萩「最近は建物や設備は役人が頑張ってくれる。東京芸術劇場も100億の都税の投入が決まった。しかし、そこで何をやるか、つくるかということの手当が少ない」

2010-10-18 19:37:41
BofE @BofE2019

次に、片山泰輔氏。財政学の専門家。補助金、指定管理者などについても調べている方(静岡文化芸術大学)

2010-10-18 19:38:47
BofE @BofE2019

片山「自分まで劇場法に賛成すると今日の番組がなりたたないので(笑)反対。地域レベルで創造活動が行われることはもちろん賛成だが、国ではなく地方、官ではなく民によって行われるべき」

2010-10-18 19:40:59
BofE @BofE2019

片山「補助金の問題については、かつて文化庁のアーツプラン21という鳴り物入りのプログラムがあり、そこで世界的な創造活動をする団体を複数年で支援するという画期的なものがあったが、数年のうちに支援の対象がなし崩し的に広がってプログラム支援になってしまい、財務省に叩かれたりした」

2010-10-18 19:42:15
BofE @BofE2019

片山「理念なく補助金を配ってきたことを考えると、そこに筋を通すという意味では劇場法に期待する面もある。しかし名前が劇場という施設になっているのが気になる。ほとんどの公共ホールの持ち主は自治体。現状の地方財政の状況を考えると、国から地方への新たなひも付き補助金に堕してしまうのでは」

2010-10-18 19:44:25
BofE @BofE2019

福井「次に、いまちょうど論点となった、認定対象、支援対象の話。認定対象と支援対象が同じだとすると、①自治体 ②自治体を除く非営利団体(公益財団・社団・NPO) ③民間(営利)企業 のどこを対象にするのか。片山さんの話だと、①は入れるべきではないということか」

2010-10-18 19:47:14
BofE @BofE2019

片山「地域の非営利団体が基本となる。株式会社が行う場合でも、公益法人を設立して非営利団体として国の助成を受けるのが相応しい。そして、例えば東京都歴史文化財団はこのようなお金を受け取って劇場をこのように運営しますと都議会で説明。国からお金でるので指定管理料は要りませんと表明」

2010-10-18 19:49:19
齋藤靖 @priabub

補助金の話題ですね RT @Arts_Policy: 片山「理念なく補助金を配ってきたことを考えると、そこに筋を通すという意味では劇場法に期待する面もある。ほとんどの公共ホールの持ち主は自治体。現状の地方財政の状況を考えると、国から地方への新たなひも付き補助金に堕してしまうのでは

2010-10-18 19:49:27
BofE @BofE2019

片山「国から地方自治体、そこから地域の非営利団体というお金の流れだと非効率なだけではなく歪む可能性がある。地方に行けば行くほど、地域の団体は自治体に対して従属的な雰囲気、官尊民卑の傾向がある。むしろ国からの直接支援で自治体への依存度を減らすほうが自由にできるのでは」

2010-10-18 19:51:10
BofE @BofE2019

片山「自治体の下請けではなく、もっと柔軟な活動をする非営利団体が国からの認定を受けてお金をもらって、自由な活動をできる状況を作って、こそから各自治体が持っている劇場を非営利団体が主体的に選んでいく方がいいのでは」

2010-10-18 19:52:52
BofE @BofE2019

福井「現在の指定管理者は営利企業もあるが、非営利に限るべきか」片山「そう考えている。公益性があるほうがよく、またお金も非営利団体として集めるべき」

2010-10-18 19:53:42
BofE @BofE2019

高萩「基本的に片山さんの意見に賛成である。自治体がお金を出すということは考えにくい。自治体から財団に出向で来ている職員は、優秀な人でも3年くらいで、一度すごく良くなってもそのあとダメになる。自治体も優秀な人をどんどん劇場なんかに送れない。それより財団が自分で人を雇える方が良い」

2010-10-18 19:56:07
BofE @BofE2019

福井「自治体から各団体に主体性を取り戻すということか」高萩「もっと長期的に人を育てられるようにしたい。この世田谷パブリックシアターの場合は率直に言って世田谷区の手に余っている。世界でもトップレベルの劇場だが、世田谷区の80万住民だけではなく、そこを超えていくということが重要」

2010-10-18 19:57:47
BofE @BofE2019

平田「ただ、直営館でうまく行っているところも無いわけではない。アーツカウンシルの機能ということを考えると、劇団と自治体の間の契約の適性の審査さえちゃんとすれば、非営利団体だけではなく、自治体が認定対象になってもいいのではないか。自治体はそんなにだめですか?」

2010-10-18 19:59:11
BofE @BofE2019

平田「うちは国際的な演劇や映画に賭けるという自治体も出てくるのでは?それに賭けるのも国策としてはありなのでは?」片山「政府からの補助金が全てだめということではないが、自治体が自らやるというような自治体であれば、自分の財源でやっていくことを指向していくほうがいいのでは」

2010-10-18 20:00:30
BofE @BofE2019

平田「しかし(韓国では)国策で国際レベルの拠点を作っている。ハブ空港などと同じく重点支援していいのでは。例えば沖縄市が日本のアヴィニョンにするというようなことがあれば、それを国が支援するのはなぜわるいのか。」

2010-10-18 20:01:46
転石不生苔 @nomossghoti

@Arts_Policy 実況ありでしたか…ありがたい!…皆さん結構「本音」が出てますねぇ…自治体ナカヌキ論とか…アブナい感じもあっていいねぇ

2010-10-18 20:01:58
BofE @BofE2019

高萩「しかし、自分も自治体の職員と喧々諤々やってきたが、自治体の職員の意識として、公務員として仕事をしようと決めた人は、それをもう超えられないものがある。たまたま劇場運営がうまくいっているときはいいが、他のものに行ってしまうかも知れない」

2010-10-18 20:03:00
BofE @BofE2019

平田「しかし自治体の外郭の財団なんて、自治体よりも腐りやすいのではないか。結局チェックしなければいけないのなら、そのチェックをきっちりやればいいのであり、自治体を対象から除く必要はないのではないか。」

2010-10-18 20:03:48
taksen a.k.a. おにぎり @tak1000

世田谷で劇場法の話題。公共てなんなんだろうな。

2010-10-18 20:05:06
BofE @BofE2019

片山「必ずしも悪いとは言えないが、長期的なことを考えると、自治体は多くの指名を負っている。それよりも非営利団体の方に、官から民への流れを作っていった方が良いのではないか。」

2010-10-18 20:06:03
前へ 1 2 ・・ 9 次へ