第二回覆面同題バディSS企画
- fukumenBuddy_SS
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【B-5】 僕らは道端で新年を待っていた。 手品をします!突然、彼がそう言って僕の手に手袋を被せる。あ、知ってる、手袋を外すと裏返って花束になるんだ。 新年へのカウントダウンは始まる。3.2.1.0。同時に手袋が外される、僕の指には、光る環が。 花火が、頭上で揚がった。
2013-12-27 14:18:37【B-6】 しっとりした黒革の手袋を一双、枕元に置く。今日、バニーが撮影で使った小物だったけど、白い手にはめる仕草、外す仕草、口にくわえて引く姿が目に焼き付いたから、内緒で買取りをしてきた。今晩はこれをはめてシてくれと懇願する勇気はないから、目に付くところに置いておく。
2013-12-27 14:18:46Cグループ
ヒナさん(@hinahinahinahi)
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ふじるさん(@hujiru)
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オリクチさん(@inusada)
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冴夜木ヤトさん(@810tora)
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瀬遠さん(@sto_TBss)
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きりゆきさん(@kiriyukiko)
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Cグループは以下の皆様です ヒナさん(@hinahinahinahi) ふじるさん(@hujiru) オリクチさん(@inusada) 冴夜木ヤトさん(@810tora) 瀬遠さん(@sto_TBss) きりゆきさん(@kiriyukiko)
2013-12-27 14:19:24【C-1】 上等なシープスキンに包まれた手指が、口元を塞ぐ。声を殺すために噛み付いて、お高いそれを涎で汚す。革製品の匂いが脳に染みて、クラクラした。こんな場所で、こんな格好で、いったい何をやってんだ?アタマオカシイ行為は、バニーが誕生日に女から貰って来たプレゼントのせい。
2013-12-27 14:19:33【C-2】 体温低めの兎ちゃん。冬場は冷える手先に手袋必須と知ってたが、室内でも乾燥を防ぐのにと綿手袋を付けっぱだ。下には勿論保湿クリームです、ってお前は女子か。あのなバニー。炒飯練習してるの誤魔化したいなら他にも隠すモンあるだろ。俺はいつまで知らぬふりをしてればいい?
2013-12-27 14:19:43【C-3】 俺は左手側のタイガー。そして相棒は右手側のバニー。赤い兎と黄緑の虎のワッペンがそれぞれにくっついた子供向けのキャラクター手袋だ!俺達は今年ブロックスの紡績工場で編まれたばかりなのに、なぜかバニーは俺のことを「オジサン」と呼ぶ。え、俺の方が3日早い?細けえなあ!
2013-12-27 14:19:52【C-4】 「バーナビー寒くない?てぶくろしたら?」彼によく似た瞳で、心配そうに見上げてくる彼女へ、大丈夫、と微笑みで返す。指先が冷えて赤く染まっても、悴んで感覚が無くなっても、あの人のてのひらに包まれた記憶が、今も僕をあたため続けているから。「もう、寒くないんだ」
2013-12-27 14:20:01【C-5】 スケートリンクの真ん中だった。「いーよ」虎徹が軽く頷くや否や、バーナビーは号泣した。「ちょ、泣くなよぉ」虎徹があたふたとハンカチを探す。諦めて手袋を片方外す。「ほれ」「あなたの、ひっく、手が冷たく」「お前が俺の手握りゃあ平気! いーよっつったろ、プロポーズ!」
2013-12-27 14:20:15【C-6】 手袋の片手の指を結んでひっくり返して、もう片手の指にはめ込んで、簡易な指人形の出来上がり。ひょこひょことそれを動かしては笑う姿に笑い返して、指人形を付けてない方の手を握って、冷たいなと呟けば、指人形が甲高い声で「では貴方が暖めて」とか言いやがった。計算か。
2013-12-27 14:20:24Dグループ
安芸さん(@norahitsuji)
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もんさん(@KAYYaGJ)
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根野菜さん(@Kon_ya_sai)
http://www.pixiv.net/member.php?id=4762277
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2883202
ケイヨウさん(@keiyou3)
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http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2888072
おんださん(@ond_tb)
http://www.pixiv.net/member.php?id=859860
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2889480
ほてらさん(@pdblooper)
http://www.pixiv.net/member.php?id=5231529
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2891555
Dグループは以下の皆様です 安芸さん(@norahitsuji) もんさん(@KAYYaGJ) 根野菜さん(@Kon_ya_sai) ケイヨウさん(@keiyou3) おんださん(@ond_tb) ほてらさん(@pdblooper)
2013-12-27 14:20:43【D-1】 それをはめる時は相手を思いやる時だ。スパーリングやヒーローとして、市民や犯人を守るため。相手に打撃を加えながら、相手を思いやるという不可解なもの。その特殊スキン一枚の隔たりは、全ての感覚を遮断する嘘みたいなもの。傷つけあい痛みを分かち合う僕達には不要なもの。
2013-12-27 14:20:52【D-2】 手袋を無くした。僕の手に馴染んだお気に入りだっただけに残念。仕方なく素手でいると隣を歩く相棒が左の手袋を外し僕に差し出してくれた。右手はこれで我慢な、と彼の左手の指が絡められた。これ以上僕にぴったりのものは見つけられまい。無くさぬ様に力を込めて握り返す。
2013-12-27 14:20:58【D-3】 虎徹が愛用しているのは指先が抜けた手袋だった。「温まらないのでは意味がない」「自由にしたいんだよ、スマホ弄れねえし他にも色々あるし」バーナビーはその右手を捧げ持ち、指先に唇を寄せた。「ほら、冷たい」じん、と痺れたのはその熱さにか、行為にか。
2013-12-27 14:21:07【D-4】 「あれ?」「ん?どうかしたか?」「あ、いえ。手袋を忘れたみたいで」「ったく、うっかりさんだなぁ。片方貸してやるよ。」「片手は寒いままじゃないですか」「わがままだなバニー!んじゃ、繋げばあったかいだろ?」 繋いだ貴方の手は、手袋なんかよりも暖かくて
2013-12-27 14:21:18【D-5】 バニィ何してんの?「スーツメンテの手伝いを。二部だからってワイルドタイガーが薄汚れていたら自分を許せませんからね」そう言って、油滲みした手袋で顔を擦るお前。その仕草に面映ゆく笑い、頬についた汚れを指で拭って、掌の中の存在に唇を寄せた。どうしようもなく愛おしい
2013-12-27 14:21:26【D-6】 すぐに片方どっか行っちゃうんだよなあ。貴方は邪気無く笑って、寒いからあっためてくれよと右手を差し出す。握った手はいつだって貴方の方が温かくて、恩恵を預かっているのはどう考えても僕の方だ。下手な言い訳に気が付かないふりで、僕は貴方のぬくもりを味わう。冬の夜道。
2013-12-27 14:21:43Eグループ
かなでさん(@tkanadess)
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http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2900195
フジイミズキさん(@mizuki_TBss)
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http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2904761
なちさん(@nachi8118_ss )
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http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2912020
サンゴ(コーラル)さん(@35coral)
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http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2914841
カズシロさん(@inu_kz)
http://www.pixiv.net/member.php?id=4132940
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2945002
Eグループは以下の皆様です かなでさん(@tkanadess) フジイミズキ(@mizuki_TBss) なちさん(@nachi8118_ss) サンゴ(コーラル)さん(@35coral) カズシロさん(@inu_kz)
2013-12-27 14:22:00【E-1】 交換した包をあけた瞬間、二人で顔を見合わせて笑ってしまった。「お前も?」「貴方も?」お互いの掌に色違いの手袋が。目が不揃いで不格好なのは手編みの証。「結局作れなくて」「叱られて」「「時間がなくてミトンになった?」」と笑い合う。二人で優しい牛に礼に行かなければ。
2013-12-27 14:22:17【E-2】 「no glove no love!」仁王立ちした虎徹の宣言にバーナビーはくすりと笑った。「僕の事受け入れてくれるんですね」しかし虎徹は首を横に振る。「一方的にじゃねぇよ!心はイーブンだろ?」その言葉にバーナビーは楽しげに喉を鳴らした。「ははっあなたらしい!」
2013-12-27 14:22:26