デス・トラップ、スーサイド・ラップ #4
儀式めいてこれを一同で回し飲んだ後、陰鬱な逃避行が再開された。フロッグマンが先頭、油断ならぬセントールが最後尾だ。最初の角を曲がるか曲がらぬかの時点で、早くもディスカバリーはこめかみに指を当て、眉根を寄せた。「集まってきてる……ヨロシ信号だ。この感じはクローンヤクザだ」 42
2013-12-27 21:31:00「アマクダリか?」「だな」「解せん」フォレストの目は険しかった。「このクチトンネル区域はネットワーク網からフリーだ。電子通信を用いて我々を追尾する事は不可能だ。なぜ……」「来たぜ来た!」ディスカバリーが前方の闇を指さす。フロッグマンがマキモノを構え、ハイドラが前へ飛び出す! 43
2013-12-27 21:44:49「アッコラー!」「スッゾオラー!」暗視スコープゴーグルを装備し長靴を履いたクローンヤクザが前方角から飛び出し、アンブッシュ銃撃をしかけようとする!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ナムサン!フロッグマンの素早いマキモノ攻撃とハイドラの飛び蹴りで瞬殺!44
2013-12-27 21:48:57「ザッケンナコラー!」「チェラッコラー!」更に多数の足音が右前角から接近してくる。フォレストが三連続前転で前へ出、弓矢で丁寧に額を撃ちぬいて、彼らを殺害していく!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「左斜め下の坂道、降れ!」フロッグマンが叫んだ。45
2013-12-27 21:51:10「スッゾー!」「スッゾコラー!」BRRRT!TATAT!マズル光がトンネル迷路の壁を白黒に照らし出す。「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」「グワーッ!」「ニイイイーッ!」「アバーッ!?アバババーッ!」寄せては返すヤクザ波を、機敏なフロッグマン、ハイドラ、セントールが迎撃する!46
2013-12-27 21:59:03「敵にニンジャがいねえ」アナイアレイターが訝しむ。「我が部隊の規模を測っておるのだ!イヤーッ!」「アバーッ!」フォレストがクローンヤクザを弓矢で射殺しながら答えた。「我が小隊と貴様ら協力的民兵が一箇所に集まり、ニンジャ密度が非常に濃い。敵軍もおいそれとは手が出せん」47
2013-12-27 22:07:07「気に入らねえな」スーサイドが言った。「気に入らねえ。奴らにいいように転がされてるみてえだ。それッてのはよ」「チッ……進行方向だ」ディスカバリーが言った。「待ち伏せされてる。迂回だ」「これだ」スーサイドは唸った。「さっきから、どうなってやがる!」 48
2013-12-27 22:17:44「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」「ニイイイーッ!」すぐさまセントールとその背にタンデムしたファーリーマンが迎撃に向かう!「ハァーッ」ルイナーは仲間に守られながら、その足取りが乱れがちだ。「オイ」スーサイドが振り返る。「平気かよ」「理解できてきた」ルイナーは呟いた。49
2013-12-27 22:27:15