「#2013年の本ベスト約10冊」の巻

読書の一時間は楽園から盗まれた時間だと言います。それに生活のだらしなさはアゴまわりに表れると、聞いたことがありますよ。そんなことはさて置き、年末恒例のコレです
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もと @nn0to

3.キニャール『秘められた生』今までの本ではスパイス程度だった超絶美文下ネタが本書では前面に出過ぎている。自分の肘が偶然、見知らぬ女の二の腕に当たると心が震えるとか、セックスの体位は人類が最初に発明した文字であるとか。もう荒川洋治レベル。でもテクスト自体は安定感ある最高級の美しさ

2014-01-01 17:20:37
もと @nn0to

余談である。昨年のシンポジウムで高橋啓が、キニャールの書いた最も美しい文章として「理性」を挙げ、朗読していたことをここに報告しておきますね。

2014-01-01 17:30:18
もと @nn0to

4.高橋悠治『カフカ 夜の時間 メモ・ランダム』病院のベッドで音楽を想いカフカを読んで身体の回復を待ち続ける日々「病気・カフカ・音楽」が面白かった。昼間は同室の患者との会話、診察のための物音に守られる。しかし消灯が近くなると自分や他人の内側から発せられる音と向き合うことになる。

2014-01-02 07:10:22
福井 @manifestus_

一息だけ。一息もいらない。かまえだけ。かまえもいらない。おもうだけで。おもうこともない。しずかな眠りだけでいい。(高橋悠治『カフカ / 夜の時間』) http://t.co/k50y4neJ

2013-01-01 20:16:44
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もと @nn0to

′旅の世にまた旅寝して草枕 夢のなかにも夢を見るかな'

2014-01-02 07:19:30
もと @nn0to

′本当にたすけをもとめる時、人間はあんなにつつましい声しかあげないのか。たすけがくることもほとんど信じていない声。だから、それをきく方でも、たすけが必要なのか、自分のなかにとじこもったつぶやきなのか、よくわからないままにききすごしてしまう声をのこして、ひとりでに死んでいくのだ。′

2014-01-02 09:28:31
もと @nn0to

'健康だと信じていた間も病気はもうそこにあった。それはいま自覚症状さえないからだをしっかりつかんでいる。からだだけのものともいえないだろう。健康でいた時間全体にわたって、生きていることそのものが病気の表現だったと、おもいあたることになるのだ。その時はもう病院にいる。′

2014-01-02 09:35:21
もと @nn0to

5.ジョー・ブスケ『傷と出来事』我々は運命の手により傷をつけられる。ならば、その傷にふさわしい人間として高まればいいじゃあねぇか!君はどう生きる!?という、えらく遠回りな自己啓発本。断章やらアフォリズムの寄せ集めなので適当にパラパラするのが好し。ポジティブ・ペソアって感じな芸風。

2014-01-02 10:57:09
もと @nn0to

私の愛が、私が愛するものから私を守ってくれますように。 | 君が素描する真実がいつも、君自身よりも君の生に近いものであればよい。 |

2014-01-02 11:13:29
Fragments @in_vertigo

「彼女の美しい顔は、彼女がそれまで誰だったかを忘れさせる忘却そのものである。そのような女を愛すること」(ジョー・ブスケ) http://t.co/j2ltQtgvor

2013-09-15 14:56:09
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もと @nn0to

'私の視線は彼女の表情にそそがれる。私の視線は、希望が時間に取って代わる夢のように、わが生涯の深さとなる。彼女の唇を見る。すると愛は、生によって生み出された諸々のしるしの生き残りとなる。'

2014-01-02 11:17:25
もと @nn0to

6.タブッキ『いつも手遅れ』砂時計のグラスから漏れ落ちて溜まった砂の風呂に浸かって、のぼせて頭のおかしくなった人達の生存戦術としての手紙。届くかなんて、読まれるかなんて知ったこっちゃない手紙を書かなければ、彼らの人生は一歩も前に進まなかったんだろう。気持ちの悪い枠のタブッキです

2014-01-02 13:53:56
もと @nn0to

和田忠彦からサインをもらった。ボールペンで括弧に括られている部分がある。そこが和田忠彦が選んだタブッキの著作のなかで一番タブッキのエッセンスのある文章だよ http://t.co/TCLkrZ4plN

2014-01-02 14:08:45
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もと @nn0to

7.カプさん『皇帝ハイレ・セラシエ』皇帝に仕えた人々、足台係から謁見の間の扉番、官僚大臣に至るまで。彼らの皇帝への敬意溢れる声を集めて帝国の盛衰を再現する。"私たち二人は、消えつつある絵画を見つけ出す蒐集家、その目的は、旧支配政権という芸術を白日のもとにさらけ出すことだった。"

2014-01-02 14:53:02
もと @nn0to

8.平出隆『葉書でドナルド・エヴァンズに1』&澤直哉『葉書をドナルド・エヴァンズに』「で」は去年読んだがまた読んだ。「を」の方はフリーペーパーの書評。書評というよりスピンオフ。作品世界ってこういう風に拡げることができるのか!と関心した http://t.co/HRv0IAId3F

2014-01-02 15:13:38
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もと @nn0to

9.ユルスナール『火』10.ディラード『石に話すことを教える 』11.エルロイ『ホワイト・ジャズ』12.ラーゲルクヴィスト 『巫女』だよ。順不同ではない。数の若い方がやっぱり良かった

2014-01-02 15:27:05
のん太 @enonta

1/2(小説)ウエルベック『地図と領土』、ジョイファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』、室生犀星『蜜のあわれ』、マキューアン『土曜日』、ビネ『HHhH』、パワーズ『幸福の遺伝子』、モーム『お菓子とビール』 #2013年の本ベスト約10冊

2014-01-03 00:28:16
のん太 @enonta

2/2(Not小説)ガルブレイス『ゆたかな社会』、岡南『天才と発達障害』、深井 晃子『ファッションから名画を読む』 #2013年の本ベスト約10冊

2014-01-03 00:28:54
ねむる @nemurutoki

読書メーターで「2013年おすすめランキング」を作ってみました! #bookmeter http://t.co/533ien0pwX @bookmeterさんから ぼやぼやと作ってみた。まあ、小説メインなのでさして面白げはないかも

2014-01-03 03:50:02
ねむる @nemurutoki

去年の読書、ひたすら辻原登を読みふけり、あとは村田喜代子、鹿島茂なんかを楽しく読んだ。あと松本清張を再発見した

2014-01-03 04:00:19
ねむる @nemurutoki

あと村上春樹か。『世界の終わりと~』『ダンス・ダンス・ダンス』がおもろかったが、『色彩を持たないなんとか』『国境の南、太陽の西』?がおもんなくて、結局『ねじまき鳥クロニクル』は積んだまんまで終わってしもた

2014-01-03 04:02:20
ねむる @nemurutoki

色々考えたけど、やっぱ辻原登の『闇の奥』が最高やったわ。晴れて辻原登は現人神の殿堂入り作家になったので、年末ベストとかに来ることはなかろうな

2014-01-03 04:10:00
pani @hitsujiringo

須永朝彦『天使』 ハロルド作石『RiN』 皆川博子『結ぶ』 カヴァン『アサイラムピース』 エンデ『鏡のなかの鏡』 中井英夫『幻想博物館』 山尾悠子『山尾悠子作品集成』 ミルハウザー『バーナム博物館』 澁澤龍彦『犬狼都市』 たなかのか『タビと道づれ』 #2013年の本ベスト約10冊

2014-01-05 22:27:23
tomo*tin @xxxtomotinxxx

『いつも手遅れ 』『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』『李箱作品集成』『アサイラム・ピース』『もうひとつの街』『幸福の遺伝子』『売女の人殺し』『HHhH』『飛魂』『誘惑者』 #2013年の本ベスト約10冊 http://t.co/EgQBFpUojG

2014-01-05 22:05:31
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