中国電力と上関原発計画

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足４）しかし、そんな先のことは中国電力の原発立地担当者は考えていないだろう。彼らは長くて５〜１０年で担当を外れるから。また「電力会社の統合なんて、おれたちが決めることじゃないし」という「誰の責任でもない領域」に落ちてしまう。そうやって取り返しのつかない愚行は起きるものだ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足５）これまでのツイートでご賢察のように、「電力需要の低迷」＝「製造業が海外流出して、電力を大量消費する施設が少なくなっている」「人口減少で電力需要が頭打ちになっている」などの議論にまったく触れなくても、これくらいは原発推進の論理を迎撃できるわけです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足６）ジュゴンがスナメリが、と１００万回叫んでも、推進する側の大義名分はそんなものをまったく歯牙にもかけず、踏み散らしてしまう、というのが今まで延々と繰り返されてきたことです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足７）成田空港を見てください。旅客需要が低迷し、羽田国際線就航を都内の人が歓迎しているのが2010年です。私は1975年に成田推進派が何を言っていたか覚えています。そして彼らがいかに愚かだったか、彼ら自身が自らの愚かさに自覚がなかったかをいま理解しています。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

補足８）成田空港でいかに人々が貴重な命や時間を衝突に費やし、そしてそれがすべて政府の愚行のせいだったか、いまそれが「壮大な無駄」に思えるか。上関原発にも似た匂いがする。私は両者を知る者として「いいのか？これは成田と同じじゃないのか？」と言わなくてはならないのです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足８）「成田空港開港を強行せず、羽田を拡充すればよいではないか」といういま現実になっている提言にも、成田推進派は「仮説のひとつとしてはおもしろいね。でも現実味はないね。なぜなら…」と鼻で笑っていた。実務家が最善の思考をしているとは限らない。警戒せよ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

訂正。（補足９）「成田空港開港を強行せず、羽田を拡充すればよいではないか」といういま現実になっている提言もかつてあった。が、成田推進派は「仮説のひとつとしてはおもしろいね。でも現実味はないね。なぜなら…」と鼻で笑っていた。実務家が最善の思考をしているとは限らない。警戒せよ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（補足１０）そのうち、海外から電力を買うことができる時代が来るかもしれない。安全保障上はやや不安だけど。そういう時代も視野に入れて、それでも上関原発が必要なのだろうか。