フェミニズムは「フェミニズムは正しい」という前提を導入すると、「フェミニズムが正しい」という整合性を持った思想として、我々の前に立ち現れる。

残念ですが、そうしたレズビアンフェミニストはいまだいるかと思います。
ただ、「欧米では小児愛者にすり寄るフェミニストが昔からおり、さすがにフェミニストの中でも反対派がいる」「しかし日本のフェミはそうしたことを考えていない」というだけのハナシです。

フェミの大群が舞う

inumash氏はぼくの

>それは『ホモになれば許してやる』と言っているのと変わらない」わけです。

との発言を誤読して、

>フェミニズムは同性愛を強制する思想だなんてのはただの被害妄想か脅迫観念ざんしょ。

と反論しています。
むろんフェミニズムが異性愛の全てを否定している以上、「同性愛を強制する思想」というのは間違いではないのだが（むろん、フェミニストに聞けば否定するでしょうが、それは自分たちで自分たちの思想を理解していないに過ぎません）、しかしそこは百歩譲りましょう。

inumash氏の勘違いは

>「童貞差別はヘテロセクシズムを背景としたものであり、他の差別に繋がるので反対する」という理路が理解できないらしい。

この発言に象徴されています。
ここで「ヘテロセクシズム」とは「異性愛男性の一般的な価値観」とでもいった意味あいで使われていることに留意されたい。てか、「語義」的には正確さに欠ける使い方とは言え、実際にこの言葉が使われる際、ほぼ100%そのような意味あいでしか使われてない気がしますけどね。
つまりそれは「お前がモテたいと思っているのもお前がヘテロ男性と言う名のワルモノの価値観に支配されているからなのだ」といった以上の意味は持ち得ず、一般的な童貞、或いは非モテにいかにそのような言葉をかけたところで彼らには意味を持たないのです。
そのヘテロ男性の価値観に乗っ取ることが彼らの幸福であり、この言葉はそれを否定するものなのですから。
ぼくが彼の発言を

>ベジタリアンが餓死寸前の人間を「肉を食っていなくて素晴らしい」と誉めている

と喩えた通りです。
これは例えば、彼ら彼女らが邪気なく「ジェンダーフリー」を他者へと押しつけたこと、フェミニストがあれだけ主婦への憎悪を発露させ続けつつ、自分たちだけはそれに気づいていないこと、などをも連想させますね。
彼ら彼女らはどこまでも「天然」なのです。

これを全く立場を変えて、「ホモを電気ショック療法で治療してあげようとしている人」が「俺はホモを差別していない、こんなにもホモのことを思っている」と言っている事態を想像すれば、「困った善意だなあ」ということがよくわかるのではないでしょうか。

何故彼はこんな珍奇な考え方を押し通そうとしているのか。
それは「フェミニズムは正しいから」であり、逆に言えば「人が餓死していくのを褒め称える」といった荒技を敢行することでしかフェミニズムは実現しないということなのです。