夜の女性に横たわる苦難と NPO法人 GROW AS PEOPLEの活動
今日は Grow As People 代表 角間淳一郎さんとお話する機会があり、その話を少しまとめたいと思います。 http://t.co/0dpakUM95F
2014-03-25 03:57:12きっかけは「ニュースの深層」#434「“夜の世界”で働く女性の社会復帰を支援する」を見て、そのことをツイートしたところからお話を伺う機会を得たわけですが、話を聞けば聞くほど、簡単な問題ではないなということが分かってきました。
2014-03-25 03:57:22「夜の世界」で働く女性の多くが何らかの事情で「やむを得ず」その世界に足を踏み込む、ということは漠然と知ってはいましたが、「そこから先」については私たちは殆ど知らない。
2014-03-25 03:57:30ニュースの深層の中で私が気になったのは、彼女たちの「貯蓄額の低さ」でした。生活のために必要だから、もしくはお金を使いたいから、という二つの理由があるとして、しかし、いずれにしても彼女たちは散財してしまう。
2014-03-25 03:57:47角間さんが仰っていたことで印象的なのは「人を動かす原動力は危機感である」というのがありました。「レスポンスの早さ」というのも印象的な言葉でした。
2014-03-25 03:57:58要は「携帯代がないから明日稼いでこよう」というような、場当たり的な目的のために夜業で稼ぎ、また散財することを繰り返してしまう。つまり、危機感が生まれない。レスポンスの早さ(リアルマネーの力)が勝ってしまう。
2014-03-25 03:58:06例えばサラリーマンであれば「25日に給料が入って、そのうち7万が家賃で、残りは…」という具合に計算が出来る。いや、しなければすぐに破綻する。それが当然なのですが、その理屈は彼女たちには成立しない。
2014-03-25 03:58:18勿論例外はあるので、全て、とは絶対言いませんが、そういう傾向があるということはなんとなく分かりました。現金がそこに「ある」という絶対的で圧倒的な力は、恐るべき魔法なのだなと。
2014-03-25 03:58:28で、角間さんが行っている活動は夜の世界で働く女性の「セカンドキャリア」を支援するというもので、これはなぜかといえば「40歳の壁」というのがあって、40歳に至ればほぼ仕事がなくなる。
2014-03-25 03:58:37彼女たちは期限付きの「今」を生きていて、「その先」についてなかなか意識がいかない。もちろん、40に至らなくても足抜けして普通の仕事に就きたいと考える女性も大勢いるし、実際成功した例もあるにはあるけど、多くの場合はまた戻ってくるらしいです。
2014-03-25 03:58:45これも「リアルマネーの力」かなと思いますが、すぐにでもやめたい、でも「お金」は欲しい。という欲求があり、そしてその手段を知っている。すると、その引力に負けてしまう女性が多いということですね。
2014-03-25 03:58:56「セカンドキャリア」の話に戻りますが、「前の仕事は?」と聞かれて「風俗で働いていました」と答えても問題のない世界、これが「理想」だと角間さんは仰っていました。しかし「理想は理想に過ぎない」とも。
2014-03-25 03:59:09では「風俗で働いていた」ことをひた隠しにして次の仕事に繋げるしかないわけですが、最近では「風俗=デリヘル」というくらい、デリヘル率が高い。で、男性側からデリヘルにアクセスする手段はほぼ99%、Webを利用するしかないわけですね。
2014-03-25 03:59:20その手のサイトをご覧になればわかると思いますが、デリヘル嬢の顔写真がバンバン貼ってある。すると、「顔バレ」の問題が出てきます。
2014-03-25 03:59:29根本は少し異なりますが、「リベンジポルノ」のように、ネット上に投稿されてしまえば、後は身元から本名まで特定されてしまうリスクが生じるわけです。
2014-03-25 03:59:37昔は素人の投稿写真などの雑誌が多く存在しました。それは「現像」という段階を経なければならないのと、紙媒体はすぐに消えていくという仕組みがあったので成立していたのです。
2014-03-25 03:59:52角間さんが仰っていたのですが「いつでも爆発するリスクがある。時間の問題ではないか。」つまり、潜在的に顔バレ・身バレはいずれ起こる可能性は常にあり。その時が来たら、「セカンドキャリア」の問題が一気に浮上する。
2014-03-25 04:00:10しかし最近ではデジカメやスマホのカメラ機能も向上し、「現像」しなくても良くなりました。「顔バレ」リスクは格段に跳ね上がったわけです。
2014-03-25 04:00:02角間さんは、そのための策を講じている最中で、その一端を見せてもらいました。なるほどそれは面白いと思いましたし、是非進めていただきたいと思いましたが、言っていいものかどうか分からないので、ここでは伏せておきます。
2014-03-25 04:00:17理想は「風俗で働いていました」と言っても良い世界。でもそれが出来ないのであれば、リスクを最小限に抑えるしかないということですね。もしかしたら風俗で働く女性側もそのことを考える上での啓蒙が必要なのかもしれないとも思いました。
2014-03-25 04:00:29角間さんにお話を伺っていて知ったことなのですが、NHKなどからテレビ取材をよく受けるそうです、でも番組にならない。私が「ニュースの深層」を見たのはまったくの偶然ですが、それも奇跡みたいなもので、おそらく荻上チキさんという存在が大きいでしょう。
2014-03-25 04:00:39その世界に精通していて、かつメディアでも発言力と顔がある荻上チキさんの力があって、「ニュースの深層」は成立したのだと思います。ただ、角間さんが仰っていたのですが、「誰も見ていない」と。
2014-03-25 04:00:50これは笑えない話で、テレ朝チャンネル2というCSに加入していなければ見れないニッチな番組で、ピンポイントにそこにアクセスする人なんてほとんど居ない。私だって、津田大介さんが出ているということでたまたま流れで見ただけですから。
2014-03-25 04:00:58要は、メディアに浮上しないんですね。問題自体が。問題そのものは潜在的に存在している。でも、それがメディアに出てこなければ「問題化」しない。「テーマ化」しない。
2014-03-25 04:01:06