夜の女性に横たわる苦難と NPO法人 GROW AS PEOPLEの活動
NPOとして小さな活動を続けている角間さんのような方がいる一方で、その活動を認知してもらう、あるいは支援する仕組みができてこない。
2014-03-25 04:01:16NPOの活動には2種類あって、「事業型NPO」と「寄付型NPO」。角間さんのGrow As Peopleは「事業型」になるそうです。というか日本の多くのNPOは事業型だそうです。寄付型というのは文化的に根付かない。
2014-03-25 04:01:25で、事業型NPOは「こんな活動をしています」「こんなものを作っています」という「形」を示さなければならない。先程述べた「顔バレ」を防ぐシステムもその「形」のひとつで、そういうものがなければ事業型NPOとして成立しないらしいのですね。
2014-03-25 04:01:38しかしここで問題なのは、「風俗の世界からセカンドキャリアへの支援」という言ってみれば漠然とした事業内容だと、分かりやすい「形」がなかなか出てこない。
2014-03-25 04:01:47これはニューベリー http://t.co/X5fwSnv67k という若者支援をしている支援母体があって、「新人漫画家の育成」という「目的」と「トキワ荘」をモチーフとした「シェアハウス」という「形」が合致して、上手く機能した例です。
2014-03-25 04:02:05ここで「プロダクト」という問題が出てきます。プロダクトとは「製品・商品・サービスの企画・開発」ということですが、角間さんの活動の中で、分かりやすい形でこの「プロダクト」を提示することは難しい。
2014-03-25 04:02:12難しいのは当然で、ぼんやりとしているんですね。風俗で働く女性達が潜在的に抱えている問題と、その問題が表面化しないという現状。そして何より彼女たちが「問題」を「問題」として認識していることが少ない、という事実。
2014-03-25 04:02:20風俗で働く女性をざっくりと30万人いるとして、日本国民が1億五千万人。これをさっくり割って男性を7千万人、この男性たちはこの30万人と接点を持つ可能性を持っている。
2014-03-25 04:02:38もう半分の女性は風俗嬢を知る接点を持っていない。知る機会がないわけですね。で、それをツアーとして体験してもらおうという企画を行ったそうです。
2014-03-25 04:02:45これは画期的。というか日本初らしいですね。夜の世界のスタディツアー。知らない、知りたくもないという女性も当然いるでしょうが、このツアー、もっともっと企画してほしいなと思いました。
2014-03-25 04:03:01角間さんの Grow As People にとっては「知ってもらう」ということが第一歩。でも同時に風俗と縁遠い人にとっては「知る」ということが第一歩。一番縁の遠い女性に絞ってツアーを行う。当然ながら危険はありません。女性だけですから。
2014-03-25 04:03:09それで少しでも当事者の声を聞く機会ができれば、あるいはそれを伝え聞く機会が増えれば、次第に認知は上がっていき、社会が抱える問題へと繋がっていく。
2014-03-25 04:03:20角間さんにお話を伺いながら、夜の世界が抱える問題は一括りにはできないほど複雑で、例えば風俗で働く女性の50%がDV経験がある、など、社会的な斥力と夜業からの引力、一度足を踏み入れたら抜け出せない魔力のようなもの。女性が未だに社会的弱者であるという事実。
2014-03-25 04:03:39そういう複雑で多様な問題を孕んでいることが分かってきました。ここでは書ききれませんが、いずれ機会を見て伝え聞いたことを書いていけたらと思います。
2014-03-25 04:03:53この駄文が少しでも角間さんの活動の役に立てれば幸いですが、個人的に協力できることがあればやっていこうと心に決めた一日でした。
2014-03-25 04:04:02風俗に関わる女性、あるいは知人にそういう方がいる場合、Grow As Peopleという団体がある。ということを知ってもらうだけでも大きい。角間さんの活動が少しでも認知されれば嬉しい限りです。
2014-03-25 04:06:13