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れいお🍇
@r_inumura
弟を殺しても涙を流す事のなかった彼が泣くという概念が頭から抜けていたらしく、ボクは酷く驚いた。よりにもよって愛しさの余り殺めた弟ですらない他人のボクの前で涙を流す姿を見たら、どこまで行っても彼もやはり人間なんだと自覚させられ、何か自分でも理解のできない衝動に襲われた（チャラナオ）
2014-03-29 02:45:15
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラナオで『ずっとそばにいて』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-03-30 03:31:51
れいお🍇
@r_inumura
言える筈もなく、言った所で飽き性で常に興味の対象が移り変わるロキが自分の元に留まる事など無いのは目に見えており、寧ろ弱みを逆手に打ち捨てられる事の方が容易に想像出来た。だから少しだけ。指に絡められた大きな手をいつもより強めに握り返す事だけが、今出来る精一杯の悪あがき（チャラナオ）
2014-03-30 03:34:51
れいお🍇
@r_inumura
「貸しを作ると面倒だ。見返りを期待しているのならそういう事は無意味だからもう止せ」そう言い残して席を立つ直哉の姿を目で追いながら男は小さくため息を付いた。放置された二つのグラスの内、片方に口を付け「キミの事が好きなのにね」と。もう聞こえないであろう彼の背中に向け囁く（チャラナオ）
2014-03-31 02:42:10
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラナオで『貴方の心臓が欲しい』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-04-01 00:17:29
れいお🍇
@r_inumura
鮮血のような紅い瞳、滑稽なその姿。全部ぜんぶボクの物に出来たらいいのに。そう、あわよくば魂さえ。幾ら欲しい物を与えても見向きもしないキミの心はどうしたら手に入るのかな。好きだと伝えた処で何も届かない事は知ってるから、愛してるの言葉の代わりにまたキミの心臓をボクに頂戴（チャラナオ）
2014-04-01 00:18:20
れいお🍇
@r_inumura
壊れたら新しい玩具を。そうして取っ替え引っ替えを繰り返し愉しい時間の絶頂を貪ってはまた次へ乗り換える。それがロキの生き方であり、日常なのだ。飽きやすく執着という言葉に程遠い生き方が、いつの間にか、捕らえたつもりの一人の人間に囚われて行くのを彼が知るのはもう少し後の話（チャラナオ）
2014-04-02 01:13:59
れいお🍇
@r_inumura
心も体も一つになるなど、例え比喩的な言い回しだとしても相手がロキである限りそれは不可能だ。だが体を重ね合っている間だけでも奴の心が、体が、俺だけへと向けられる時間であるならば。もう少しだけ、その時間が長く続けばいいと心の何処かで感じている自分になど気付きたくなかった（チャラナオ）
2014-04-03 01:43:48
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラ男×直哉で『自惚れないで』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-04-03 02:49:14
れいお🍇
@r_inumura
「自惚れないでよね」声色を落として心底どうでもいいような素振りで言葉を吐き捨てる。彼の方に目をやれば、紅く冷たい瞳が殺意を込めながら睨んでいて。歯を食い縛る音だけが小さく響く。こう言えばキミはもっとボクを楽しませてくれるだろう。そう知っていて突き放すボクの心は果たしてお見通しかな
2014-04-03 02:49:46
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラナオで『どうせ無意識なんだろ』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-04-04 01:48:55
れいお🍇
@r_inumura
その仕草は悪魔という寿命が作り上げたマニュアルに沿ってただただ俺を誑かし弄ぶ為の行為に過ぎないのだろう。「本気じゃない癖に、」言葉を続けようとしたが、懲りずに唇を重ねてくるロキに遮られ、口内に侵入してくる甘い感覚に静かに体を委ねた。言った所で無駄なのだ、俺の気も知らないでいる奴に
2014-04-04 01:49:48
れいお🍇
@r_inumura
ほんの一瞬。少し目を離した隙に不意打ちを食らったのか、気付けば敵の一撃を受け朱色を散らしながら倒れる彼の姿を見た途端、自分が傷付いたわけでもないのに胸の内側に締め付けられるような酷い痛みを覚える。直ぐさま彼を傷付けた相手の首を飛ばしたが、それでも胸の痛みは消えずに残ったままだった
2014-04-05 02:12:04
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラ男×直哉で『ひねくれた告白』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-04-06 03:37:23
れいお🍇
@r_inumura
「いつか必ずお前を殺してやる」率直に愛してると呟いた訳でもないのに、傍に居て欲しいと願う本音をのせた言葉はいつもより重く感じて、発した声が震えてはいなかったかと少し不安になるがもう遅い。「おや、それは楽しみだねぇ」そう返事をしたロキはこちらを見て嬉しそうに目を細めながら笑っていた
2014-04-06 03:38:02
れいお🍇
@r_inumura
貴方はチャラナオで『どこか知らない場所へ』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w
2014-04-07 12:33:37
れいお🍇
@r_inumura
望んで冥界に行く事さえ許されず、常に神の下僕達の監視の下で永遠の罪人として生き続けなければならないキミの苦痛は何れ程の物なんだろう。逃げ帰ったばかりの魔界を飛び出し、気付けばまたキミの目の前にいたボクは、素直に手を取る筈もない彼に無謀にも手を差し伸べていた。「駆け落ちしようか」と
2014-04-07 12:34:04
れいお🍇
@r_inumura
もう会うこともないだろうと悟っていた悪魔が、奴を満足させるであろう旬を過ぎた自分の前に舞い戻っただけには留まらず、粗うもことか駆け落ちをと手を差し伸べてきた姿に相当驚いたが、もっと驚いたのは返事をするより先に奴の手を取っていた自分の答えだった
2014-04-07 12:34:34
れいお🍇
@r_inumura
きっと共に冥界に行く事など叶わないだろう。それでも、一時だけでも忌々しい神の束縛から解かれる時間が訪れるのなら、魔界旅行も悪くない。そう、お前となら
2014-04-07 12:34:55