140字SSまとめ

ちゃらなお140字SS
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れいお🍇 @r_inumura

子供が駄々を捏ねるように、半ば強引に押し通してなんとか直哉の膝枕を使う権利を獲得したロキは、兄である本能からか相手が他人である事を忘れ無意識に動かしていたのであろう直哉の手に頭を撫でられ心地良さそうに目を閉じる。「ずっとこうしていたいなぁ」無意識に小さく呟いた声は直哉を赤面させた

2014-04-08 02:42:59
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『大切だったはずなのに』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-09 04:02:49
れいお🍇 @r_inumura

また壊れてしまった。いや、壊してしまった―――あんなに大切にしていたつもりが、ふとした衝動と興味に駆られて手加減も忘れ思わず手をかけてしまった。動かなくなった想い人は『物』に成り果ててますますボクから興味を奪って行く。所詮、ボクも誰かを愛する事など出来ないケダモノでしかないのかな

2014-04-09 04:04:14
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『吊り橋効果』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-10 01:00:37
れいお🍇 @r_inumura

「ボクも手を貸させてもらうよ…?」うっすらと怒りを帯びた声色は不思議と耳に馴染み、孤独のままに刃を振るっていた俺の心を一瞬だけ安堵させた。違う。同じ戦場で弟を救世主にしまいという利害が一致しているだけでロキは決して俺の味方なんかじゃない。なのに、どうして安心などしてしまったのだ-

2014-04-10 01:06:48
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『ここから始まる』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-12 18:43:46
れいお🍇 @r_inumura

「いよいよだね」「ああ、どれ程待ち望んだか」煩わしい蝉の声も届かない程に高揚する胸を別の感情と共に強く握り潰し、直哉は嬉しそうに笑う。最終調整の為に室内に流れ出した魔歌に心地よく耳を傾けながら、PCに向かう彼の背中を見てロキは静かに目を伏せた。「今度こそキミを手に入れられるかな」

2014-04-12 18:44:02
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『目を閉じて、三秒』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-13 19:04:20
れいお🍇 @r_inumura

「キミの望みは聞いてあげる。だけどその間、少しだけ目を閉じていてくれるかな?」それから三秒、優しく首を絞め始めるロキの掌の熱を少しだけ名残惜しく感じながら、意識が暗くて冷たい処に沈んで行く。次にこの瞳を開く時、目に映る世界にお前はまた現れるだろうか。考えるだけ杞憂に違いないのに―

2014-04-13 19:04:24
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『足して割って、ちょうど』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-15 02:49:24
れいお🍇 @r_inumura

「ナオヤ君、また難しいこと考えてる顔してるよ」「…お前はいつも呑気でいいな。悔しいがその楽観的な考え方を少し分けて欲しい位だ」「んー?じゃあボクとキミを足して割ったらちょうどいいんじゃないかな!」「冗談を真に受けるな」「よし、そうと決まれば結婚だ!」「お前…俺の話聞いてるのか?」

2014-04-15 02:50:11
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラ男×ナオヤで『重なった偶然』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-15 19:27:32
れいお🍇 @r_inumura

迂闊だった。急く用があるからと足ばかりを進め今宵が満月だということを忘れていたなど。強引に壁に押し付けられた体が小さく軋み、目の前で光る金色の眼に睨まれて身動き一つ許されない。「まさかキミが満月の日にボクに会いに来てくれるなんてねぇ…それってつまり、好きにしていいってことかな?」

2014-04-15 19:27:35
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『届かない本当』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-16 13:12:02
れいお🍇 @r_inumura

棺の中で眠るキミを眼下に、もう動くことのない手をこじ開けるようにして手向けた花を握らせた。「生きてる時に受け取って欲しかったんだけどなぁ」返事はない。彼がナオヤでなくなっても変わらず回り続ける世界にひと時だけ憂鬱を感じて深くため息をつく。「でもまぁ、ボクってしつこい奴だからさ…」

2014-04-16 13:12:07
れいお🍇 @r_inumura

施しも、花束も、偽りかもしれない愛の言葉も。結局何も受け取らないまま終えた。でもこれでよかったんだ。易々と奴を求め自分から縋る程に成り下がってしまえば、きっと俺から愉しみを見出すことを止め、俺の前から消えてしまうことだろう。なら俺は嘘吐きなカインのままで構わない。だから、次もまた

2014-04-16 13:19:23
れいお🍇 @r_inumura

貴方はロキ×直哉で『わかったか、あほ』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-17 18:47:26
れいお🍇 @r_inumura

「どうしても抑え切れなくて、ごめんね…」珍しくしおらしい口ぶりで直哉の背中や首筋に生々しくにつけられた傷跡をまるで動物のように舐めながら言うロキの額が小さく小突かれる。「元より悪魔のお前に加減なんて期待してないし、今更そんなことで好き嫌いが変わるわけじゃない。わかったか、阿呆め」

2014-04-17 18:47:45
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラ男×直哉で『いえない一言』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-19 18:23:30
れいお🍇 @r_inumura

言えない方が良いのだろう。そう思ってしまってる時点で伝えるつもりも更々ないはずなのだが、用を済ませるといつの間にか残された俺に構わず部屋を出て行く奴の温もりを手放す度に「今日も言えなかった」と心のどこかで呟く自分の気持ちに見て見ぬ振りをしてばかり。この様子じゃ、きっと明日も今生も

2014-04-19 18:24:06
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラ直で『優しくしないで』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-19 18:33:27
れいお🍇 @r_inumura

「キミといると義兄さんのこと思い出すよ」零した言葉に不満そうに睨み返す彼を余所にクスリと笑う。なんだかんだと言いながら出してくれるお茶。どこか世話好きを思わせる彼の仕草が、例え不本意でも無意識でも、なんだか温かく感じて。そんなことされたら、本当にキミのこと好きになっちゃうんだから

2014-04-19 18:33:36
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『素直じゃないとこも可愛くてよろしい。』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-21 20:07:11
れいお🍇 @r_inumura

余韻にも充分浸り終えたところで絡める指をそっと解こうとするも彼の手がボクを強く握り締めたまま離してくれなくて。思わず「傍にいて欲しいの?」と回りくどい言い方も無しに訪ねてみれば図星だったのか背けた顔を腕で隠す彼の姿が目に映る。ボクは隠しそびれた真っ赤な耳に喉を鳴らしながら口付けた

2014-04-21 20:07:18
れいお🍇 @r_inumura

貴方はチャラナオで『縁のない話』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/QwdoCQAM4w

2014-04-22 03:36:03