戦いを支配する三要素

24
錆猫 @Nyar_Horten

戦いは力(火力)、時間(経過)、空間(縦深)の3つの要素に因って支配されます。敵対する大きい力を制するには同等の力を用意するか、或は其力を削ぐに足る時間か空間を用意すればよい、という事になります

2010-11-02 04:17:55
錆猫 @Nyar_Horten

言換えれば、転がした玉にそれと同じ力を加えて転がした玉をぶつけるか、玉の運動エネルギーが摩擦に因って衰弱し停止するのを待つ、という事になります(以上「戦理入門」参考)

2010-11-02 04:18:42
錆猫 @Nyar_Horten

中国は米後方策源地までを含めた長大なKZを構築する事による防御的体制(火力面のみから見た接近阻止戦略)を採用し、対する米国は中国が設定したKZ以遠からの火力投射(LRS。策源地の更なる後方化)を指向しつつあります(というか、指向する事になるだろう)

2010-11-02 04:19:43
錆猫 @Nyar_Horten

以上は、どちらも力の発揮を時間と空間を使って制する例と見てよいでしょう。両国共に其れが行えるだけの空間がありますから(尤も、米国は政治的に之に甘んじている事はできません。甘んじた場合、恐らくアジアでの立場を失います。故のLRSとも推測)

2010-11-02 04:21:27
錆猫 @Nyar_Horten

では、その空間の存在しない、しても僅かである国々はどうすべきなのか。CSBAのレポートで、日本に策源地の抗堪性と航空兵力の強化増勢が求められているようですが、之は戦いの要素に鑑みると妥当な指摘である様に思えます

2010-11-02 04:23:49
錆猫 @Nyar_Horten

ですが、航空兵力の増勢=戦闘機戦力の増加に関しては、手数が増えるに越した事はないにしても、必須とは思えません。寧ろ力の発揮にかかる時間の短縮(意思決定の迅速化と法的根拠の整備。国民の覚悟の問題)で対処は可能なのではないか、と個人的には憶測します

2010-11-02 04:25:40
錆猫 @Nyar_Horten

とはいえ、それでも攻撃(特に初撃)は防御側の不利ゆえに完全に防ぐ事は出来ませんから、策源地のみに留まらない航空兵力運用基盤の抗堪性と機能の強化は必要なのですが

2010-11-02 04:26:58
錆猫 @Nyar_Horten

空自兵力増強の重要性が低いとする根拠は、彼の国で怖いのは瞬間的な航空打撃力であって、継続的な其れではない点を上げておきます(但し、台湾失陥を条件に入れた場合は若干話は変ってくるでしょうけど)

2010-11-02 04:28:29