『俺が生きる意味（レゾンデートル）』の赤月カケヤ先生、改めてパニックホラーを語る #ラノベ

赤月カケヤ @kakeya_rapid

『絶深海のソラリス』を読んだ。 ウホッ。いいパニックラノベ。 絶望感も凄いけど、喪失感も凄い。前半はＭＦお得意（？）のキャラへ高速感情移入。 え？　ここから落とすんですかマジですか？　と思って読み進めると、だんだん不穏な空気に…。そして、リアルに「ウワワワワっ！」って感じ。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

特にＭＦさんは、Ｐ数がアレなので、高い構成力を要求される。僕だったら半泣きになるレベル。 そしてパニックモノは、「誰が」「いつ」「どうやって」死ぬかのかが非常に重要なので、結果的にどうなるかは、２の次という楽しみ方がある。 つまりは「過程」が重要なのだ。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

その意味では、『絶深海のソラリス』は急転直下型。海底に沈むように、一度も這い上がることなく、一気に沈んでいく。 前半はラブコメを堪能でき、後半はパニックものという、１冊で２度美味しいという作品。あ、後味は悪いね。そこは仕様。この苦みが大人の快楽。 やらないか？

赤月カケヤ @kakeya_rapid

『絶深海のソラリス』の感想を見ると、 「ラノベ初のパニックモノ」 「今までこんなラノベはなかった」 など言われているねぇ。 ………………………おい。 まさか感想で心を抉られるとは思わなかった。 じいさん「今の若いもんは知らんじゃろうが、『俺が生きる意味』という異能力パニック

赤月カケヤ @kakeya_rapid

同じ系統の作品を書く者として、ちょっといくつか。 パニックモノには、喪失感を前面に押し出す作品と絶望感を前に押し出す作品と、あといくつかある。 これは好みの問題だから、どちらがいいという訳でもないが、『俺が生きる意味』は後者だ。 なので、パニック部分のほうに、文章を割いている。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

そのぶん、最速でキャラの好感度を上げる必要性があり、どうしてもテンプレキャラのほうが使いやすくなる。 同時にあまり背景設定を前面に押し出すと、パニック部分に集中できないというジレンマがある。 バランスが難しいが、そのぶんつくるほうとしては楽しい。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

『絶深海のソラリス』は『俺が生きる意味』とその点の方向性が真逆で、先に舞台設定や異能力を説明している。 正体がわかると漠然と不安感や絶望感が薄れるが、そのぶん喪失感には集中できる。 だから、もやもやしないパニックモノが好きなら、『ソラリス』のほうがお勧め。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

同じパニック系なので、基本部分では被るところがある。異能力という武器があるなら、それを無効化するのは、お約束。 パニックとは、安心安全を削るところからはじまる。だって、慌てるだろ？ あとは異能力に細かい設定をつくるところから。これは設定厨というよりは、パニック作品の仕様に近い。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

あとは論理的な絶望。 つまりは弾丸を３発持ってたとしても、敵の数が４匹なら、残りどうすんのって思うだろ？ しかも、弾丸が効かないことが判明したら、それこそどうやっていいかわからなくなるはずだ。それがパニック。 異能力はきちんと定義することで、パニック作品にもミステリにもなる。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

『ソラリス』は設定のやり方次第では、宇宙モノもやれそうだよな。そこら辺が、ファンタジー要素の強み。 ちなみに僕はパニックホラーと聞くと、『エイリアン』なのどＳＦパニック作品を思い出す。 そういう意味でも、パニックモノに重火器は必需品。敵倒しても、自分が死んだら意味ないのよん。

赤月カケヤ @kakeya_rapid

あと驚いたのが、ＭＦは普通に捕食シーン載せてたことだなぁ。 ほかのレーベルは、グロに寛容なのだろうか？ まぁ、グロくする必要性の問題もあるけどね。確かに人を選ぶ問題でもあるし。

いめーじ @Image_2D

@kakeya_rapid 死が悲しくなるほどの過程が欲しいですね

赤月カケヤ @kakeya_rapid

@tomoyaym1 それは「喪失系」の考えですね。『絶深海のソラリス』は、まさしくそれ系だと思います。

いめーじ @Image_2D

@kakeya_rapid 明日、本屋で探してみようと思います。

らきるち @LuckyRuci

フォロー中の作家、『俺が生きる意味』の赤月カケヤ先生が自著読んでくださったみたいで光栄と言うかお恥ずかしいと言いますか。企画の段階で担当さんに「このジャンルでやるならまず読んで下さい」と薦めたのが俺が生きる意味という小説。要するにパニック系ラノベの先達でございます。大先輩。

らきるち @LuckyRuci

同ジャンル執筆させて頂いた身としては赤月先生のシチュエーション作りと言うか、スリル演出の技能は圧倒的ですね。ハラハラドキドキしたいのならまず俺が生きる意味読めよと。バイオハザードやサイレントヒルをプレイする時みたいな「これ以上は先に進みたくない感」と言うか。そういう部分、圧倒的。

らきるち @LuckyRuci

とりあえずアレよね、ソラリスの場合は「騙す作品」だから前作と違って「みんな買ってね！」とかぜんぜん言えない。入念に下調べした上でお買い求め下さいm(_ _)m

赤月カケヤ @kakeya_rapid

@LuckyRuci 初めまして。あんまりチェックしないので、フォローされているのに気づかず、偉そうなことを呟いてしまいました。お恥ずかしい限りです。 自著を読んで頂いてるそうで、恐縮です。距離がありますが、ご縁があれば飲みましょう。絶望的な話を楽しく話せる日を楽しみにしてます

赤月カケヤ @kakeya_rapid

@LuckyRuci あと、このタイミング言うのもアレですが、今度発売予定の５巻で、そちらとネタ的に被った敵キャラを出しちゃいました。てへペろ。 細部の設定は違いますが、ちょっと気まずいですね。ご容赦頂けると助かります。

らきるち @LuckyRuci

@kakeya_rapid 折り返し遅くなりました！　はじめまして。改めまして、僕の作品を話題にして下さってありがとうございます。本来こちらからご挨拶させて頂くのが筋なのですが、赤月先生にご足労かけてしまい失礼いたしました。ぜひ飲みたいですね！　きれいに南北なのが口惜しいです！

らきるち @LuckyRuci

@kakeya_rapid 赤月先生の俺意味がパニックモノ＋ライトノベルとして様式美を満たすような作品だったので、「ここまでやってもエンタメとして成立するのか」と言うか、僕自身も作業心理的にずいぶん助けられました（青い子の件とか特に）先駆者あってのソラリスだったと思います。

らきるち @LuckyRuci

@kakeya_rapid ネタ被りに関してはぜんぜん気になりませんので、むしろ赤月先生に近い発想ができたのだと誇らしい限りですｗ　今後のご活躍心より応援しております、博多らへんは常々行ってみたいスポット上位なのでそのうちひょっこりご挨拶に伺うかもしれません。