#変態不知火さんまとめ その１８

高峯みやび @sukamelancholy

ルールは簡単。このリボルバーに装填されているのは五発の実弾。俺が今持っているのは空砲だ。これも装填して、このリボルバーには一発の空砲と五発の実弾が装填されている事になるな。俺はこれからアンタの足に向けて引き金を引く。空砲なら勝ち、実弾なら負け。簡単だろ？ #変態不知火さん

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「そ、それも玩具デショ。私にはわかってるヨ。もう、提督さんは趣味が悪いネ。そんな馬鹿げた遊びなんて――」 俺は工廠の壁へ向けて引き金を引いた。工廠内に響く破裂音と硝煙の香り。 「ヒ、ヒィィィッ！？」 よかったな。これでアンタが勝つ確率は六分の二になった訳だ。 #変態不知火さん

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顔は汗と涙と涎でぐちゃぐちゃだ。しきりにガタガタとパイプ椅子が鳴っているあたり、もうかなり極限まで怯えているらしい。お仕置きとしてはもう十分なのだが、俺の怒りはまだ収まっていない。この馬鹿げたロシアンルーレットをやらなきゃ、気が済まない。 #変態不知火さん

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じゃあ、やろうか。 「待つネ！ 待つネ！ あのズイウンドリンコの製造元は」 知ってるよ。 「そ、そうじゃなくテ！ あの効果を打ち消すセイランドリンコが――」 要らねえよバーカ。 引き金を引けば、案の定乾いた音が鳴り、商人のふくらはぎから赤い花が咲く。 #変態不知火さん

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首を絞められた鶏のように悲鳴を上げながら、商人はパイプ椅子と一緒に倒れた。赤い血を吹きだしながら、何語かわからない言葉で俺を罵っている。 何言ってるかわかんねぇよ。なんだ、オマケにもう一発片方の足に欲しいのか？ 「もう、もうやめて、やめてくださいッ！」 あっそ。 #変態不知火さん

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もうどうでもいいやこいつ。と言う事で後は軍に任せてしまう事にした。あっという間に軍の者が商人の身柄を拘束し、連れて行った。あ、血が。ちょっと、あああ汚れるって。……仕方ない、俺が掃除するか……。 #変態不知火さん

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不知火「もう済んだのですか」 提督「あぁ。多分これで終わり。バックに居る反艦娘派の政治家なんぞどうでもいい」 不知火「そうですか。ではそのように」 提督「やれやれ、初めて銃を撃ったんだが」 不知火「如何でしたか」 提督「ゲームで十分だわ」 不知火「そうですか」 #変態不知火さん

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叢雲「……」 提督「……む。くそ、カウンターミスった」 叢雲「……」 提督「コンボ途切れるやべ、爆弾爆弾」 叢雲「……」 提督「あっ、ない。途切れた」 叢雲「へたくそ」 提督「なにをー」 叢雲「スライディングして爆弾セットしておくのがベターよ」 提督「へぇ」 #変態不知火さん

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提督「あれ？　叢雲ってこれやったことあるっけ」 叢雲「な、ないわよ」 提督「ふぅん……？」 叢雲「ちょっと見たらわかるわよ誰でも」 提督「そうか。ところでさ」 叢雲「なによ」 提督「このキャラのハイスコア、俺取った覚えないんだけど」 叢雲「（顔逸らし）」 #変態不知火さん

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提督「なぁ、コントローラもう一つあるし叢雲もやろうぜ」 叢雲「……いいわよ」 提督「操作わかる？」 叢雲「アンタの操作見てたから知ってるわ」 提督「オッケー。じゃあ俺ジェイクな」 叢雲「私は……」 提督「シェリーか。やっぱ叢雲これやっただろ」 叢雲「ないわよ！」 #変態不知火さん

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提督「ナイスカウンター」 叢雲「ふん」 提督「あ、捕まっ――」 叢雲「愚図」 提督「おお、早い」 叢雲「体術コンボ行くわよ」 提督「おう」 叢雲「ちょっと、三段目はアンタよ！」 提督「悪い」 叢雲「へたくそ！」 提督「やっぱやった事あるだろ」 叢雲「ないわよ！」 #変態不知火さん

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提督「叢雲ー、ぷよぷよしようぜ」 叢雲「仕事はどうしたのよ」 提督「小休止。一戦したら戻る」 叢雲「他に相手はいないの？」 提督「ゲーム出来る奴がいなくてな」 叢雲「ふんっ、仕方ないわね」 提督「とか言って真っ先にコントローラ持ってんじゃん」 叢雲「うっさい！」 #変態不知火さん

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提督「トドメのフィーバーだ！」 叢雲「ま、待ちなさいよ！」 提督「問答無用」 叢雲「あー！！馬鹿！愚図！」 提督「勝った。うし、サンキューな。仕事にもど──」 叢雲「勝ち逃げなんて許さないわ、もう一戦！」 提督「負けず嫌いだなぁ……」 #変態不知火さん

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叢雲「大体ねっ、フィーバーするなんてのがおかしいのよ！」 提督「作品批判か」 叢雲「あんなの実力じゃないわ、システムに助けられてるだけ！」 提督「まぁ、そうとも言うが」 叢雲「だから、これよ！」 提督「スーファミだ」 ＼すーぱーぷよぷーよ／ 提督「うわ懐かし！」 #変態不知火さん

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叢雲「これならフィーバーも相殺もない！」 提督「如何に連鎖とお邪魔ぷよを素早く消すかの勝負か」 叢雲「いくわよ！」 提督「負けるか！」 Bis「あんなに熱くなるなんて」 不知火「司令も負けず嫌いですから」 叢雲「ああっ！四連鎖なんて卑怯よ！」 提督「ケケケ」 #変態不知火さん

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不知火「例えば、司令が精液を出したとします」 提督「もっといい例え話なかったか」 不知火「不知火はそれを口に含みますが」 提督「うん」 不知火「あえてビッチさんの股間に塗り込むというプレイも」 Bis「何故そこで私が出てくるのよ！？」 提督「傍から見りゃ異質だ」 #変態不知火さん

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提督「ぬいぬいってさ、俺の名前呼ばないよな。何で？」 不知火「司令、と呼ぶのに慣れ過ぎたからでしょうか」 提督「そうか。試しに言ってみ」 不知火「……せ、せ」 提督「（あれ、何だこの新鮮な反応）」 不知火「せ……誠士郎、さん」 提督「（赤くなった！？）」 #変態不知火さん

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不知火「慣れない事はするものではありませんね……」 提督「なんかぬいぬいが可愛いんだけど」 不知火「言わないでください。恥ずかしいです」 提督「美知」 不知火「――――っ！！」 提督「お、おお……可愛い」 不知火「からかわないでください……」 #変態不知火さん

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提督「……俺も呼び慣れないな。ぬいぬいっていつも言ってるから」 不知火「お互い様ですね」 提督「まぁ、たまには……な」 不知火「司令、お願いがあるのですが」 提督「なんだ？」 不知火「今度不知火が自慰する時に耳元で名前を言って頂けませんか」 提督「興奮したのか」 #変態不知火さん

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桜の花びらはとうに散り、その身で若い青々とした葉が揃い、春も過ぎていくのだなと実感させられる風景が、ゆっくりと流れていく。この電車はただ時間通りに走るだけのものではなく、乗客に景色を楽しませる為にわざと遅く走行する。……懐かしい風景。だが電車に乗った記憶がない。 #変態不知火さん

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「綺麗ね」 向かいの席には肘杖を立てて景色を楽しんでいる、陸奥の姿があった。……はて、俺はいつ陸奥と電車に乗っただろうか。居眠りをしていてその記憶がすっぱりと抜けてしまったか？ そう考えていると、陸奥はくす、と笑う。 「何が起きたのかわからない、という顔ね」 #変態不知火さん

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全く何が起きたかわからん。それにこの景色、俺の地元にそっくりだ。 「それはそうね。だって提督の記憶の中にある景色を借りているから」 本人はそれで説明しているつもりなのだろうが、言っている事は理解不能だ。俺の記憶とは何だ。 「だからね、貴方は今夢を見ているのよ」 #変態不知火さん

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夢に出てきた陸奥が「これは夢」と説明する夢？ 我ながら素っ頓狂と言うか、わけのわからん夢を見るもんだ。 「それとはちょっと違うわね。私がちょっとお話したくて、眠っている貴方の意識にお邪魔してるだけ」 ……？ ……？？ 「まぁ、いいわ」 お、おう……？ #変態不知火さん

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景色を眺めていた陸奥が、俺の目を真っ直ぐに見つめて真剣な表情になる。 「二人とケッコン、おめでとう。仲良くしてあげて」 ……ありがとう。 「あとね、陸奥の事もちゃんとかまってあげて？」 ん、ん？ 自分を構ってあげてと言うか、普通。 #変態不知火さん

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俺の反応が面白いのか、陸奥は意地悪に笑う。 「あの子、構って欲しがりだから。えっちまではいかなくても、なでなでぐらいはしてあげて？」 ……あ、あぁ。わかった。 「勿論ケッコンした二人の事も応援しているけれど、やっぱり陸奥の事を贔屓しちゃうのよ」 #変態不知火さん