メトロポリタン美術館「One Met. Many Worlds.」（一つのMET。世界のアート。）について

Junko @junkoy

メトロポリタン美術館の新 WEB 企画 "One Met. Many Worlds." がスタート。なんと、スタート時から日本語を含め 11 ヶ国語で提供だとか！　metmuseum.org/one-met-many-w… pic.twitter.com/jijjAJoCde

拡大

Junko @junkoy

これまでも MET はいくつかの WEB 企画を立ち上げていますが、どれもが （1）彼らが 10 年がかりで完成させた膨大な作品データベースを元に、 （2）いかに人々と作品を出会わせるか という主旨に基づいています。

Junko @junkoy

そのあたりのことは、昔のメモですがこちらを： 【メモ】メトロポリタン美術館の WEB サイトに対する考え方など junkoy.tumblr.com/post/419467279…

Junko @junkoy

2011 年の "MET Connections" は MET のいろんなスタッフがひとつのテーマを元にお気に入りを紹介するという切り口、2013 年の "82nd & Fifth" はキュレーターが「自分にとって世界の見方を変えてくれた作品を紹介する」という切り口、（続）

Junko @junkoy

（続）今年 3 月に始まったばかりの MET Collects は、近年獲得した作品を月 1 でじっくり紹介していくという切り口。

Junko @junkoy

そして今日から始まったこの企画が作品との出会い方としてキーとしているのが、作品内に複数ある「キーワード」、のよう。 トップページに行くと、作品の一部画像とともに「彫刻の」「均整のとれた」「直線的な」なといったキーワードが。 pic.twitter.com/7VtaQIpefV

拡大

Junko @junkoy

たとえば「粋な（chic）」というキーワードをクリックしてみると、「粋な」を含むいろんな作品たちが羅列される。あ、ちなみにこの企画ではさまざまな年代、地域、表現手法からなる全 500 作品が紹介されてます。 pic.twitter.com/3BqN0nWNZ5

拡大

Junko @junkoy

さらに、各画像をクリックして作品の全体像をみると、ひとつの作品内でいくつかの部分が切り取られており、それぞれにキーワードがあることがわかる。 pic.twitter.com/dZ2prmkPvp

拡大

Junko @junkoy

この企画にはもうひとつ特徴があって、全 500 作品内に仕込まれたさまざまな「部分画像」を、私たちが好き勝手に全然別の作品をペアにして、勝手に違うキーワードをつけ、それを共有していくことができる。 pic.twitter.com/OTHfRgvUpv

拡大

Junko @junkoy

はじまったばかりで、ここがどうなっていくのかはよくわからないけれど、今までの MET の WEB 企画は「見て楽しむ」ものばかりだったと思うので、初の ”発信型” の企画であり、チャレンジなのかも。

Junko @junkoy

作品画像のページはもちろん拡大等できる他、簡単な作品データと説明が読めるけど、さらに知りたい方は満を持して！彼等のデータベースへアクセス、ここから作品に関するさまざまなデータや関連ページ、資料などを知ることができるというわけ。

Junko @junkoy

さらにさらに付け加えると、（作品によっては）そのページで、先日リリースされて話題になった「高解像度画像ダウンロード／無許可使用 OK」ができるというわけ！ ドンドンドンドン（太鼓たたいた）

Junko @junkoy

メトロポリタン美術館は「百科事典美術館」って自分たちのことをキャッチフレーズ化していて、WEB の企画も「こんなことできるの世界で何館かよ、、」レベルの隙のないものを生真面目にリリースしてくるから、いやあすごいなあって毎度ちょっと笑ってしまいます。

Junko @junkoy

今のところは自分たちにしかできないことを、まずは先頭でやっていく姿勢はすごいなあと思います。 先日ゲッティ・トラストの今後のオープン・コンテツ化戦略に関する CEO のインタビュー読んで、彼も同じようなことを語っていたんですが。（ここのやってることもすごい濃いんだけど）