メトロポリタン美術館と日本の国立美術館、2011年(度)事業決算比べ
何から何までつらい記事。/横須賀美術館:毎年3億円超す赤字…集客へ人気ロックバンド展 異例の企画「ラルクアンシエル」 /神奈川- 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/GBZlqh1d
2012-06-09 18:53:40ベストアンサーが良回答で勉強になります。/http://t.co/POoscV7D 人力検索はてな「そこでご質問なのですが、入館料も高く、来場者数も多い日本の美術館はなぜ赤字で、入館料も低く、来場者数も日本より少ない欧米の美術館はなぜ黒字になるのでしょうか。」
2012-06-09 18:56:26http://t.co/Lb3uGX3O メトロポリタン美術館のあたらしいアニュアルリポートはこれ(もっとも、サイトトップからワンクリックでたどり着けるので探すまでもないですが)。
2012-06-09 19:14:06http://t.co/1s19TP50 独立行政法人国立美術館のあたらしい決算報告書はこれ(これも独法のサイトからすぐに見つかります)。
2012-06-09 19:16:122011予算年度にメトロポリタン美術館を利用した人が支払った入場料は32,172,000ドル(1ドル80円とするならば25億7376万円)。平成22年度に独立行政法人国立美術館を利用した人が支払った入場料は14億3182万4,062円。
2012-06-09 19:43:062011予算年度にメトロポリタン美術館が行った総支出は314,012,000ドル(1ドル80円とするならば251億2096万円)。平成22年度に独立行政法人国立美術館が行った総支出は152億3766万6425円。
2012-06-09 19:44:13メトロポリタン美術館2011予算年度の総支出に対する入場料収入は10.2%、独立行政法人国立美術館平成22年度のそれは10.6%。ほとんど同水準ですね。
2012-06-09 19:52:522011予算年度のMET利用者は約570万人。独法国立美術館平成22年度のそれは35,560,037人(所蔵作品展:1,051,827人/企画展34,509,210)。ただし後者については所蔵作品展と企画展にダブルカウントがあると推測されます。
2012-06-09 19:58:25仮に平成22年度独法国立美術館の収蔵品展と企画展のダブルカウント分を560,037人とする(笑)と、独法国立美術館平成22年度の入場者数は350万人。MET2011のそれは570万人。
2012-06-09 20:00:37【お詫びと訂正】2011METの利用者一人当たりに対する支出額は(251億2096万円÷570万人=)4,407円、独法国立美術館平成22年度の利用者一人当たりに対する支出額は(152億3766万6425円÷350万人=)2,673円。
2012-06-09 20:27:38【お詫びと訂正】あまり扇情的な言い方をしたくないのですが、おおざっぱにみればMET2011の利用者は452円を支払って4,407円分のサービスを受けとり、独法国立美術館平成22年度の利用者は409円を支払って2,673円分のサービスを受け取った」と一応は言えます。
2012-06-09 20:28:33【お詫びと訂正】先ほど、独法国立美術館についての「一人当たり支出」の計算が間違っていましたので訂正しました。先のツイートをRTされた方、削除頂ければ幸いです。
2012-06-09 20:29:26あとまあ、乗りかかった船なので、MET2011と独法国立美術館平成22年度の「支出の内訳」をパーセンテージで上位から。私見を交えずにレポート通りに転記します。
2012-06-09 20:53:02まずMET2011(その1)。Curatorial(29%), Maintenance and Operating Services(18%), Guardianship(17%), Administration(11%), Utilities and Interest(7%)
2012-06-09 20:56:25MET2011(その2)。Membership and Development(7%), Education and Libraries(6%), Special Exhibitions(5%)。以上です。
2012-06-09 20:57:16ついで独法国立美術館平成22年度。施設整備費補助金(52%)、展覧会事業費(24%)、管理部門一般管理費(9%)、教育普及事業費(8%)、事業部門人件費(5%)、管理部門人件費(2%)、調査研究事業費(1%)、以上です。
2012-06-09 20:59:25説明をつけると先入観を与えてしまいそうで心配なのですが、独法国立美術館平成22年度の支出の52%が「施設整備費補助金」なのはさすがに意味が分かりにくいですね。これには注がついていて「前年度繰越工事の完了及びに本年度工事未完により次期へ繰越したことによる。」とあります。
2012-06-09 21:01:25MET2011と独法国立美術館平成22年度とでは人件費の計上の仕方などが違うので単純に比較できません。さらにわたしも会計書類の読み方に詳しくはないのであまり決めつけるようなことは言いたくないです。
2012-06-09 21:03:51が、MET2011の支出に占める「curatorial」の割合が29%で、独法国立美術館平成22年度の支出に占める「調査研究事業費」の割合が1%というのは(人件費や展覧事業費などを別立てにしているとはいえ)さすがに大きな違いのように見えます。
2012-06-09 21:08:25@panasonication さん、失礼ながらまとめさせていただきました。一応取捨選択したつもりですが、ご指摘などあれば修正いたします。
2012-06-09 21:37:12個人的な感懐。ミュージアムにお金が回っているかどうかとか、それを負担しているのが利用者なのか寄付金なのか国庫なのかということよりももっと意外な驚きがありました。
2012-06-09 22:11:42MET2011と独法国立美術館平成22年度の支出費目筆頭の内容の違いです。「Curatorial」(29%)と「施設整備費補助金」(52%)。念のために申せば「施設整備費」には作品取得費は入っていないとのこと。
2012-06-09 22:14:42「収入の半分以上(7,835,968円/15,139,507円)が施設整備費補助金」で、「支出の半分以上(7,891,828円/15,237,666円)が施設整備費補助金」。
2012-06-09 22:17:32