『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』誤りと議論のポイント
『ハッシュタグの「ハッシュ」も、ここで話題にするハッシュと同じ意味をもちます。ハッシュとは、「あるものを示すために使う短い符丁」のことです』 #吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1540→ハッシュとは「切り刻む」ことかと思いました。
2014-06-19 10:21:12#吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1540→暗号学的ハッシュ関数も、ハッシュ表に用いられるハッシュ関数と同じ起源では。『"hash" という用語は、本来の「切り刻んで混ぜる」という意味からの類推で使われるようになった』(Wikipedia)
2014-06-19 10:26:26#吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1540→一方、ハッシュタグは、ハッシュ記号「#」を用いることからその名があるように思います。
2014-06-19 10:27:37(取引の署名に関して)『前のブロックの情報を使って署名するため、ブロックのつながりを詐称するには、詐称したブロックから先の内容がすべて…』 #吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1579→取引の署名の話をしているのですから、POWは無関係では。
2014-06-19 10:30:57POW は、Proof Of Work です。
詐称するためにはマイニングをし直さなければならず、平均10分間に1回のペースで進んでいる正規のマイニングを追い越さなければならない、というのが、POW による偽造防止のアイデアです。
このことと、トランザクションの署名が入力元のトランザクションを参照している (健全性を担保している) ことは、別立てで考える必要があると思います。
『ビットコイン・ネットワークの維持をおこないつつ、自分と他人との間に立って、ビットコインの取引をスムーズにしてくれるなら、それは確かに便利です。じつは、そのような存在が「取引所」です』 #吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1605→特殊例では。
2014-06-19 10:32:31『他人にビットコインを渡すときには、取引所を介して渡すことになります』 #吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1605→そういう取引所がないわけではありませんが、特殊な例ではないでしょうか。
2014-06-19 10:33:28#吉本佳生 #西田宗千佳 『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』1605→例えば、クラッキングの被害にあって経営破綻した Flexcoin は、ビットコインの送金を抽象化し、仲介者としてのサービスを提供していました。しかしそれはむしろ例外だと思います。
2014-06-19 10:35:39以上、主としてビットコインの技術について、誤って書かれているのではないか、と思えるところをまとめてみました。
本全体として見ると、ユーロの構造的な問題の解説や、デジタル通貨をバスケットで考える視点は参考になりました。
ただ、個々のデジタル通貨の安全性を、確かな技術の理解に基づいて検証していく、ということは、どうしても必要かなと思いました。
-ビットコインに関する書籍一覧 (出版順)-
『これでわかったビットコイン』
http://www.amazon.co.jp/dp/4811807723
『貨幣という謎』
http://www.amazon.co.jp/dp/4140884355
『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』
http://www.amazon.co.jp/dp/4062578662