公開講座「カルチュラル・スタディーズって何?」「カルチュラル・スタディーズとは何か」 講師:吉見俊哉(東京大学)
カルチュラル・タイフーン2014 公開講座「カルチュラル・スタディーズって何?」 「カルチュラル・スタディーズとは何か」 講師:吉見俊哉(東京大学)
2014-06-29 14:16:08【参加者各自にとって文化とは=対象】 デザイン、映像、ステレオタイプ、権力/文化、セクシャル・マイノリティ、個人の認識、沖縄、ポップカルチャー、都市/出版、SNS、海外旅行、生活、サブカル、国民、排除、ギャンブル、宗教、結婚、アイデンティティ、消費、家族
2014-06-29 14:35:54【参加者の背景=方法】 教育社会学、ジェンダー研究、文化人類学、現在文学、映像制作、ジャーナリズム、国際関係論、コミュニケーション論、カルチュラル・スタディーズ、日本語教育、人文学
2014-06-29 14:36:29『知の教科書 カルチュラル・スタディーズ』 bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_…
2014-06-29 14:41:07・人文学には文化をめぐる知が多いが、カルスタはそれらとどこが違うのか。 ・カルスタが多様なフィールドを対象とすることとカルスタの独自性はどうつながるのか。 ・文化を研究するとはどういうことか。
2014-06-29 14:48:08【文化についての研究が歴史的にどのように進んできたか】 ・現在のような文化=カルチャーは、18世紀になるまでなかった。cf.アグリカルチャー→頭の中を耕す=カルチャー
2014-06-29 14:51:07シビライゼーション=文明―フランス ナショナリズム→それぞれの文化のルーツを探る。 ex.日本文化論 文化論はナショナリズムと深い関わりがある。
2014-06-29 14:54:07文化の研究とカルスタの間には緊張関係にある。 自国の文化的特質を教育を通じて植えつける。 例.日本の文化を英語で説明できなければならない。 ナショナルな価値、中産階級的な価値を教育をとおして教え込む。
2014-06-29 14:56:59【カルスタの起源】 労働運動(マルクス主義)→資本家の文化とは異なる労働者の文化 労働者階級の文化の研究(レイモンド・ウィリアムズ)、ナショナルな文化への批判、『文化という社会』、リチャード・ホガード
2014-06-29 15:01:09・文化を国民国家単位で存在するものと見るかどうか。 ・ジェンダーでも、エスニシティでも、一元的ではなく亀裂が入っている。
2014-06-29 15:06:37・カルスタ=ポップカルチャー研究? 何でもあり? ・それぞれの個別の価値を認めていくということだと、緊張関係がなくなってしまう。 ・古典的な概念を信じている人はいない。 ・カルスタの対抗性は意味を持ちうるか。
2014-06-29 15:13:37・文化という概念自体が排除という要素を含んでいる。←ナショナリズムとの関わりで現れた概念だから ・カルスタ=文化という概念で括ってしまうポリティックス、そこから起こる排除、あるいは文化という概念で括りきれない要素
2014-06-29 15:16:36・ステレオタイプとしての文化を壊していくのがカルスタ ・文化という形で抑圧したり、排除したりするという現象を記述・分析する。
2014-06-29 15:18:50・カルスタは、それぞれの学問分野に亀裂、衝突、ズレを見る。 ・それぞれの学問を相対化し、突き崩す際にカルスタが役に立つ。 【講義終了】
2014-06-29 15:22:20