変分法でオイラー・ラグランジュ方程式を出すときに端点の条件は必要か?

ローカルな方程式を出すだけなら必要ないとの結論。
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TANIMURA Shogo @tani6s

ハミルトン形式は、q を両端固定して、間の時刻の p,q や両端時刻の p まで変分させると、結果的に両端の p の値も決まる、という仕組みですね。@ayumu_sugita @irobutsu @gandhara16

2014-07-01 18:37:22
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

ああそうかそうですね。端点でのδqが0でなく、しかし変分が0なら、端点に余計な条件が残る場合がある。そういう端点条件が欲しい場合ならいいけど、普通はそうじゃない、と。 @ayumu_sugita @tani6s @gandhara16

2014-07-01 18:38:37
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

ああそうかそうですね。端点でのδqが0でなく、しかし変分が0なら、端点に余計な条件が残る場合がある。そういう端点条件が欲しい場合ならいいけど、普通はそうじゃない、と。 @ayumu_sugita @tani6s @gandhara16

2014-07-01 18:38:37
TANIMURA Shogo @tani6s

「運動方程式が出れば十分、という立場からすれば、端点 p,q のすべてを固定してもよいですが」ではないですか? @ayumu_sugita @irobutsu @gandhara16

2014-07-01 18:43:17
TANIMURA Shogo @tani6s

「実際に解が存在するような条件を考えたいなら、端点の座標の半分は固定せず、変分を許す必要があります」ではないですか? 厳密さにこだわりますが。@ayumu_sugita @irobutsu @gandhara16

2014-07-01 18:43:41
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

と、ここまで考えた後で自分の本を読み直すと(今かよ)、端点固定については、 この条件をつけなかったら、運動は一つに決まらない(中略)問題を「答のある問題」にするためには、最初と最後を変えるわけにはいかない。 と書いてある。

2014-07-01 18:44:44
杉田歩 @ayumu_sugita

@tani6s @irobutsu @gandhara16 ああ、ハミルトン形式ならそうです。さっきのツイートはラグランジュ形式で考えていたので。

2014-07-01 18:45:39
Tadas Nakamura 中村匡 @gandhara16

わ,席をはずした間にすごく盛り上がってる。 湯川さん,ご無沙汰です。 全部リツイートすると興味ないひとに迷惑でしょうから,興味あるひとはアカウント名で検索してください。@tani6s @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 18:47:02
Tadas Nakamura 中村匡 @gandhara16

たしかに,問題提起がイマイチでした。もっとしぼって「ここ hooktail.sub.jp/analytic/verif… にあるような解説をするときに,式6の第一項を落とすのには端点の条件はいらない」だったら正しい? @tani6s @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 18:50:07
杉田歩 @ayumu_sugita

@gandhara16 @tani6s @irobutsu @s__w 「任意のδqに対して変分が0なら、端で0になるようなδqに対しても変分0→必要条件として、式6の第一項を落とした形が成立しなければならない→(必要条件としての)運動方程式」は正しいです。

2014-07-01 18:54:25
杉田歩 @ayumu_sugita

@gandhara16 @tani6s @irobutsu @s__w しかし、端で0にならないようなδqに対しても変分が0という要求をすると、運動方程式以外の余分の条件も出てきてしまうので、一般にはそのような解は存在しません。要求し過ぎになってしまう。

2014-07-01 18:56:31
TANIMURA Shogo @tani6s

「式6の第1項を落とすためには、q の端点固定条件が十分」という言い方なら正しいですよね(当然すぎ)。でも他の条件でも「式6の第1項を落とす」ことはできますよ。 @gandhara16 @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 18:57:14
TANIMURA Shogo @tani6s

あるいは、始点と終点における δL/δ\dot{q} がゼロで、始点と終点における変分 δq が好き勝手な値でも、式6の第1項はゼロになります。波動で言えば、自由端境界条件です。 @gandhara16 @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 19:03:49
TANIMURA Shogo @tani6s

ラグランジュ形式の場の解析力学では、場の境界条件を課して変分法によって波動方程式を導くとき、端点固定以外のいろいろな条件を使い分けていますよ。境界条件をうまく課したとき解の存在と一意性が言えます。@gandhara16 @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 19:09:07
TANIMURA Shogo @tani6s

境界条件をきつくしすぎると解の存在が言えなくなるし、緩くしすぎると解の一意性が言えなくなります。理に適っているでしょう。@gandhara16 @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 19:09:26
TANIMURA Shogo @tani6s

ハミルトン形式の変分法の両端条件は q固定と p自由というところが釣り合いが悪いですね。正準変換は q,p を対等の立場で扱うように見えるのに。でも、ハミルトン形式ってそういうものだと思いますよ。@gandhara16 @ayumu_sugita @irobutsu @s__w

2014-07-01 19:13:20
杉田歩 @ayumu_sugita

@tani6s @gandhara16 @irobutsu @s__w そういうことですね。変分法の解は、一般に「運動方程式+境界条件」の形で規定されていて、ただ運動方程式を出したいだけなら端のことは考えなくてよい。具体的な解の集合を考えたいなら端にも注意しろ、と。

2014-07-01 19:24:57
TANIMURA Shogo @tani6s

前野さん、中村さん、杉田さん、湯川さん、面白い問題提起ありがとうございました。@irobutsu @gandhara16 @ayumu_sugita @s__w

2014-07-01 19:46:57
杉田歩 @ayumu_sugita

@tani6s @irobutsu @gandhara16 @s__w こちらこそ、ありがとうございました。

2014-07-01 19:50:41
Satoshi Yukawa @s__w

@tani6s @irobutsu @gandhara16 @ayumu_sugita こちらこそ、どうもありがとうございました。理解が深まりました。

2014-07-01 19:52:56
Tadas Nakamura 中村匡 @gandhara16

また席をはずしたあいだに話が収束しましたね.これですっきりしました.みなさん,ありがとうございました. @ayumu_sugita @tani6s @irobutsu @s__w

2014-07-01 19:53:30
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

@gandhara16 @ayumu_sugita @tani6s @s__w 理解がまとまってよかったです。ありがとうございました。

2014-07-01 20:00:57