「徴兵制が苦役だ」と言うなら、公務員の雇用実態も「苦役」になる・序でに解釈改憲全ダメ論にもツッコミ

「徴兵制が憲法違反であるということには、私は、意に反した奴隷的な苦役だとは思いません」と言う石破茂氏の発言に「じゃ、手前が徴兵されてみろ」等という徴兵制反対論者が大騒ぎ。 と、そこに黒川滋・朝霞市議(@kurokawashigeru)が「現行憲法でも第15条の公務員任用制度の解釈如何では徴兵制も合憲になるし、そもそも公務員の雇用の実態が徴兵制と殆ど変わりが無いよ」と指摘、更に解釈改憲を全面的に否定する意見にも「制定当時に装丁され得ぬ部分は解釈で運用するしかないし、寧ろ内閣法制局が最高裁判所の役割を越えて憲法を解釈・運用するのこそ実害がある」と論点が見当違いになっていると言及。
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中島岳志 @nakajima1975

石破氏の国会での発言→ 「徴兵制が憲法違反であるということには、私は、意に反した奴隷的な苦役だとは思いませんので、そのような議論にはどうしても賛成しかねる」(衆議院議事録:第154回国会 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会第4号・平成14年5月23日)

2014-07-11 19:40:34
murakutaouta @murakutaouta

@nakajima1975 徴兵制が憲法違反かどうかと、現実に有益な軍事制度かどうかは全く別な問題。今後憲法を改正しようが、徴兵制はきわめて非現実的な制度であることはもはや常識。むしろ、奨学金の免除等が今後の有益な制度になると思われる。

2014-07-11 19:50:26
沈黙は罪 @slothexplorer

@nakajima1975 @LunaRainbow8 この爺さんに真っ先に苦役についてもらおう。といっても慰安夫も勤まりそうもないが。

2014-07-12 07:46:02
yokoblueplanet @yokoblueplanet1

@nakajima1975 @levinassien 「そもそも総研」の玉川さんもこのポイントを指摘していました。まったく油断はできません。

2014-07-12 09:31:52
雲呼庵 @uncoan

@nakajima1975 @levinassien 「徴兵制は苦役ではない」が定説になれば、日本国民であることが苦役になる。

2014-07-12 09:32:37
N.N @euromacchina

@nakajima1975 年単位という相当な期間、自由な行動を奪われる訳ですから、正に精神的肉体的苦痛を伴う苦役です。 軍服に憧れるような戦争オタクには分からんのでしょうね。

2014-07-12 10:06:37
くろかわ・げじげじ・しげる@朝霞市議会議員 @kurokawashigeru

げじげじしげる 2011年~朝霞市議。それまでは文具販売業、労働組合の職員として勤務。

https://t.co/1x183HAlcy

くろかわしげる @kurokawashigeru

徴兵制が奴隷労働か否かという議論はありますが、憲法15条第1~2項を根拠にした、カビの生えた公務員任用制度の解釈によって合憲とすることが可能です。国家や自治体の都合で、公務の非正規労働者の雇い止めに契約的な対抗措置が何もない現行法解釈の裏返しに徴兵制があることが見えてきます。

2014-07-23 02:32:16
くろかわしげる @kurokawashigeru

徴兵制云々の議論をきっちりするには、公務員の雇用も契約である、あるいは契約的要素が強いということを定義して、民間雇用契約により近い制度運用をしなきゃならないのではないかと思います。それが公務員制度改革の一面だったと思うのですが、モラルと賃金の問題だけにすりかえられています。

2014-07-23 02:34:04
くろかわしげる @kurokawashigeru

私は、自衛隊の武装の質が低下しない限り徴兵制は現実的ではないと思いますし、軍事力の維持にも害毒が大きいとみています。最近流行の「経済徴兵制」の話なら、それは貧困解消や福祉政策の充実が課題で、軍事問題で拳を振り上げる話ではありません。

2014-07-23 02:37:06
くろかわしげる @kurokawashigeru

たゆみない平和運動が必要なのですが、それが徴兵制の話に結びつくと、自分や自分の子どもさえ戦争に行かなければいいという話になりはしないか。徴兵制がなかったとしても戦争は良くない、という運動にしていかないといけないんじゃないか、と思うところもあります。

2014-07-23 02:38:01
くろかわしげる @kurokawashigeru

国や自治体の都合で、行政処分で人を雇い入れるという一方的な関係を仮想した公務員任用制度は、徴兵制の水割りです。公務員への労働運動や、公務員における民主的労使関係や、公務に従事していないときの政治参加の自由を認めないなどと発想することは徴兵制肯定論者と思考回路が同じなのです。

2014-07-23 02:43:33
くろかわしげる @kurokawashigeru

憲法第15条は、1960年代以降の福祉社会の進展による政府の規模の変化にあわせて、本当は解釈改憲がもっと必要なところなんだろうなぁ。ここでいう公務員は公選職なのか特別職なのか一般職なのか一見してはわからないし、技能労務職や戦前の雇員までこのモラルが徹底されるべきなのかは実に疑問。

2014-07-23 02:50:52
くろかわしげる @kurokawashigeru

私はだから何の前提もなく「解釈改憲がいかん」という立場には与しない。福祉社会・福祉国家というテーマで政策を考えていくと、1946年制定の憲法では実務的に想定されていないことがいくつかあって、そこは解釈で補わないと、憲法の本来の良さを喪失するところがあるからです。

2014-07-23 02:53:56
くろかわしげる @kurokawashigeru

ただその解釈改憲が妥当なのか、本当は憲法裁判所(違憲立法審査権)が機能して判断してもらいたいところなのですが、具体的な法律問題がないと憲法裁判は提訴できないし、裁判官が行政から完全に独立して憲法解釈を示せるかという二重の課題にぶつかります。個人企業に実害のない憲法条項は法制局官僚

2014-07-23 02:56:37
くろかわしげる @kurokawashigeru

の手に解釈が独占されるということになり、そのことの弊害は、9条解釈以外のところで実害が大きいのではないかと思っています。

2014-07-23 02:57:19