木村俊雄さん「過渡現象記録装置データの重要性について」
なぜかというと、核分裂というのは 冷却水、水の 密度が どれくらいなのかと いうことと 非常に 密接に 関連性がある。(木村俊雄さん)
2014-07-23 22:50:36ですから 炉心のなかに どれくらい 水が 押し込まれて 入っていくかと いうことの 計測が、正しいかどうかという 作業も していました。(木村俊雄さん)
2014-07-23 22:52:37ですから しっかりと 水が 入っていて、なおかつ 入っている 水の 計測値が 妥当なのかどうかという 評価作業も していました。 ここが 非常に 重要なんですね。(木村俊雄さん)
2014-07-23 22:57:32そして もう一つ、先ほど いった 試運転で 実プラントを 使って、今回のように 原子炉を 自動停止させて、どういうふうに 動いていくかと いうことを、身をもって、役人にも 説明して、自分も 経験したことが、ぼくの ベースのなかに あります。(木村俊雄さん)
2014-07-23 23:02:20これらの 業務で 非常に 重要な 装置として、各プラントに 一個づつ 設置されている 大型の プロセス計算機、さっきいった 三次元炉心解析すミュレータが 入ってるものです。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:11:29それを 毎日 かかさず、午前と 午後、必ず 見にいく。 そして データを 持ち帰ってきて、設計通りであるか、ベンチマークを 取って、解析と 実運転が 合っているか どうかということを 確認するのが 日々の 作業です。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:16:01これらの 装置は、今回のように 地震によって 原子炉が 自動停止して、外部電源喪失が あった時、航空機でいうと ボイスレコーダや ブラックボックスのような 働き、機能をもっている。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:18:29その 過渡現象記録装置や プロセス計算機の 結果をみて、実際に 打ち出しているのは 数字と アルファベットの 羅列、まるで 暗号のようなもの、けれども 仕事で 携わっていた 人間は 見ただけで わかるんです。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:21:52今回の 福島原発事故について、特に 地震動の プラントの 安全機能への 影響について、過渡現象記録装置データを もとに 調べています。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:25:29東電の 事故報告書、炉心のなかに どれくらいの 水が 入っていくかという 関連データが まったく ない。 これは 事故を 起こした 1号機から 3号機まで すべて、4号機は 停止中でした、共通のことです。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:29:51過渡現象記録装置のみならず、中央制御室に ついている 炉心流量の 記録計の チャートさえも 公開されていませんでした。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:31:25東電には、都合の 悪い データや 説明の つかないものは、隠蔽するという 習癖がある。 それを 隠蔽しても、絶対に 役人には バレないという 自信もある。 その 作戦を 練っているのが、東大の 原子力工学を 出てきた 連中です。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:34:59具体的には たとえば、炉心のなかに どれくらいの 水が 入るかというのは 炉心流量、コアフローと いいますが、その コアフローは、原子炉の 推移挙動を 説明するのに 絶対に 必要です。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:38:42推移挙動の 説明は、東電の 事故報告書のなかに 出てきますが、一切 この 炉心流量、コアフローに 関しての 言及は ありません。 これは われわれからすると、信じられない 状況です。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:43:47今回は、原子炉が 自動停止している 途中で 外部電源が 喪失。 外部電源喪失ということは、強制的に 炉心のなかに 水を 送り出している、駆動ポンプが 同時に 停止することです。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:46:39ということは 冷却材が 少なくなり、発熱が 除熱を 上回ることの 可能性がある、パワーと クーリングの ミスマッチと いいますが、これが 起こる 可能性がある。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:48:32そういうときは 原子力学会 燃料部会の ガイドラインによれば、きちんと 事後解析で、発熱と 除熱の バランスが どうだったのか、確認しなさいとある。 それが すなわち 燃料の 健全性評価というものです、それもない。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:52:13炉心のなかに どれくらいの 水が 入っているかについて、まったく 触れようと しない。 原子力学会も その 部分に 触れないよう しているように 見えました。(木村俊雄さん)
2014-07-25 21:54:50