歴史群像126号「太平洋輸送作戦」感想

自分用にまとめました。
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銅大 @bakagane

瀬戸利春さんの『太平洋輸送作戦』(歴史群像126号)を読む。太平洋の島々に部隊や補給を輸送する作戦輸送についてたいへん分かりやすく、読みやすい記事でありました。歩兵や馬、砲を輸送する際に実際に用いられた所用総トン数基準も書いてあり、ゲームや創作の資料としてもありがたいです。

2014-07-22 17:54:38
銅大 @bakagane

太平洋の島々に部隊を輸送するのがけっこう面倒で、空や海が安全でないと酷い目にあう、というのは、PCゲームHearts Of Iron2で大本営プレイをした人ならばよくご存じでありましょう。戦争後半開始のシナリオだと島々の守備隊の多くは撤退すらままなりませぬ。死守命令も致し方なし

2014-07-22 17:58:08
銅大 @bakagane

HOI2では1師団=1輸送船ユニットですが、当時の日本軍の輸送基準でいきますと、1師団の輸送=15万総トンが必要であります。実際、ジャワ島攻略時は第2師団輸送に、輸送船32隻が使用されております。開戦時の日本の保有量が633万総トンですから、1師団でも結構な負担です。

2014-07-22 18:01:27
銅大 @bakagane

しかも港湾施設が未発達な太平洋の島々では、船のクレーンや、艀を使ってピストン輸送でえっちらおっちら荷物を上げ下ろしで、これがまた1師団につき5日間ほどかかります。つまり、5日間、空も海も敵を寄せ付けないと、輸送は失敗するわけです。

2014-07-22 18:04:41
銅大 @bakagane

部隊を輸送してひどいことになった、というとガダルカナルの戦いが有名ですが、開戦当初のコタバル上陸作戦でも、わずか2機の空襲で、輸送船1隻が大破炎上の大被害が出ております。作戦輸送というのは、ちょっとしたことで、それほどの被害が出るわけです。

2014-07-22 18:10:38