地方自治体とオープンデータ

地方自治体の業務に携わっている人とオープンデータを研究する人の対話
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地方自治体とオープンデータについて。

中本賢一(虚構) @knnaka

言いたい事は分かるんだけど、どうも本質的ではないんだよなあ、と本能的に思う。やっぱり「オープンデータ」という言葉は、相当に筋が悪い。

2014-07-31 21:30:25
庄司昌彦 / Masahiko SHOJI @mshouji

詳しくうかがってみたいです。 “@knnaka: 言いたい事は分かるんだけど、どうも本質的ではないんだよなあ、と本能的に思う。やっぱり「オープンデータ」という言葉は、相当に筋が悪い。”

2014-07-31 23:14:54
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji はい。では、少し「本能的」な部分を整理してみます。

2014-07-31 23:17:05
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji まず「オープン」と言う言葉の印象がよくない、と思っています。「公開されていれば、 Web で API でアクセスできれば、再加工できれば、それでいいんだろ?」と公開する側が考えがちだ、と思っています。

2014-07-31 23:30:26
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 現に「データジャーナリズム」を語る人の中には 「PDF ぢゃ駄目なんだよね。エクセルでおいててくれればいいのに」とおっしゃるような方もいます。気持ちはわかりますが「エクセルであればいい」と言うものではない、と思っています。

2014-07-31 23:32:05
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 仕事柄、時々近隣市の統計データなんかを眺めるのですが、項目はある程度同じであれ、シートの作り方、関数の放り込み方など「まあ、よくやるなあ。。。」と思うくらいに、各自治体は「創意工夫」をこらしています。

2014-07-31 23:33:45
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 「各自治体の創意工夫」と言うのは、先のエクセルのような意味で、非常に厄介です。致し方ない、とは思っています。地方自治体の所謂計算機化というのは、当然インターネットがあるはずもない時代から始まっています。

2014-07-31 23:35:21
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 所謂、ホストコンピュータの頃、あるいはその少し前、です。そこで各自治体により扱うデータ数も違えば財政も異なります。なので当然「各自治体毎に」「創意工夫」をしなければならなかった。

2014-07-31 23:36:49
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji その結果、地方自治体の中で、特に情報システム部門で何が生まれたか、というと「自尊心」です。「うちは凄い」と。「これだけ計算機を使いこなしている」と。この感覚は、最近、だいぶ減って来たと思いますが、ただ「創意工夫」の元業務ができているので

2014-07-31 23:38:36
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji できているので、未だ「共通的に使えるデータ」と言うのは「出来ていない」のが実態です。変な話ですが公共図書館のデータだって、共有されているとは言いがたい。そんな中で各自治体が「創意工夫する」データの使い方(アプリケーション)と言うのは「オープン」か?

2014-07-31 23:40:46
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 「オープンか?」と言うと、それはある種のガラパゴス、ないしは(少なくとも現段階においては)「単なるアジテーション」だろう、と言うのがぼくが本能的に思っている部分です。それは筋がよくない。徒花になりかねない、と。

2014-07-31 23:42:05
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji さらに、そもそも「オープン」を頭につけなくても「データ」の話だ、と言うことは、古来変わっていないはずです。そこもぼくは「筋が悪い」と感じてしまいます。

2014-07-31 23:43:55
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 一方でぼく自身「データはオープンであるべきだ」と思っています。庄司さんの発言などは、度々拝見していますので、自分なりには「この意図はこうなのかな」と常々考えてはいるところです。

2014-07-31 23:46:27
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji ただ、ぼく自身の中では、現状、しばしば目に入る「オープンデータ」あるいは、そこにからまって取り上げられる「ビッグデータ」という単語は、「まだ、筋が悪い。誤解される。あるいは、徒花になる」と感じているところです。

2014-07-31 23:48:13
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji 本能的に感じていることは、以上です。一方、ぼくも地方公務員ですので、どうやって、自分のまちのデータを出すべきなのか、と言う事は、ある意味毎日のように考えています。だから「まだまだ、何か難しい」と思っています。

2014-07-31 23:50:23
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji そう思いながら、している人間の、愚痴めいたツイートに気が付いていただいたことには、ばつの悪さと恐縮を感じています。が、やっぱり、まだぼくには「オープンデータ」と言う言葉(そしてその周辺の事象)には違和感があります。ありがとうございます。以上です。

2014-07-31 23:52:16
庄司昌彦 / Masahiko SHOJI @mshouji

.@knnaka まず私の発言の文脈を説明します。今日の会議は行政機関等が保有するパーソナルデータに関する研究会でした。政府の大綱にある「行政機関、独立行政法人等、地方公共団体及び事業者間のルールの整合性」という項目のうちの、「行政機関、独立行政法人等」の部分を扱うそうです。

2014-08-01 00:07:10
庄司昌彦 / Masahiko SHOJI @mshouji

@knnaka 地方公共団体にはそれぞれの個人情報保護条例があるためです。しかし、大谷・佐藤構成員からは地方公共団体についても議論の対象に入れたほうがいいのではという指摘がありました。私はその議論を肯定したのでした。詳しくはこちら togetter.com/li/700368

2014-08-01 00:14:14
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji その議論を肯定することは至極、もっともなことだと思います。

2014-08-01 00:21:30
庄司昌彦 / Masahiko SHOJI @mshouji

.@knnaka 公共データ活用では地方公共団体が様々な創意工夫をし一部は国をリードしています。また、地方公共団体が持つ生活に根付いたパーソナルデータにはビジネス活用のニーズも高いだろうと考えます。その点を条例任せにして扱わないのでは、データ活用環境が整わないのではと思いました。

2014-08-01 00:26:05
庄司昌彦 / Masahiko SHOJI @mshouji

.@knnaka ここで「創意工夫」という言葉を使ったわけですが、これは地方公共団体が枠組み無しでバラバラに積極的な取組みを進めていくことを懸念した文脈なので、この言葉の意味については中本さんが懸念された「創意工夫」の意味と近いのではないかと思います。

2014-08-01 00:29:03
中本賢一(虚構) @knnaka

@mshouji 「オープンデータ」は、ビジネス活用するべき、と思います。「パーソナルデータ」は「ビジネス用途」に「地方公共団体」が提供するものか、どうか、と言うところかと。ここは、どのような処理をするかしないか、と言う話はあれど、公共団体はブレーキを踏むと思います。

2014-08-01 00:29:31
中本賢一(虚構) @knnaka

. @mshouji はい。ぼくは本当にそこが、現状、地方自治体業界で言われている「オープンデータ」のしんどいとこだな、と思っています。

2014-08-01 00:30:31