資本家としてのゼンショーと革命家としてのゼンショー

ktgohan @ktgohan

ちょいと気になること。すき家のことを蟹工船に例える人がわりといるような気がするのです。今年2月3月の労働実態は確かにもうひどいものでしたが、それの実態を「蟹工船」と例えるのはややまずい気がします。そんなところまで真面目に考えんなやと言われそうですが…

ktgohan @ktgohan

「24時間、365日営業」の維持や良い商品をできるだけ安く提供することが顧客のためになるという強い信念。強い使命感と超人的な長時間労働で、すき家を日本一にしたという成功体験。第三者報告書は、経営幹部の意識がどこに在ったかについては、そう触れている。

ktgohan @ktgohan

一方で報告書は『「収益の局面」では客観的な数値を積極的に活用するものの、「労働力の局面」では客観的数値に基づく合理的思考は姿を消し、精神論が幅をきかせていた。』と断罪する。ここで思い至ったのは、すき家は蟹工船ではなく、クメール・ルージュの民主カンプチアや毛沢東の大躍進運動だった。

ktgohan @ktgohan

ここから透けて見えることは、すき家で起きていたのは資本家による収奪だけではない。資本家の姿をした、原理的理想論を口にする革命家による収奪でもある。

ktgohan @ktgohan

正直に言うが、背筋が凍る。ゼンショーとは、資本家の皮をかぶった革命家の理想郷であるのだ。だから自分たちの24時間365日営業のことを「社会インフラだ」と嘯くし、フェアトレードにも（あれはあれで彼らなりに）本気に取り組んでいるのだ。

ktgohan @ktgohan

だから、ゼンショーのことを単に「ブラック企業」と批判するだけでは、『資本家の姿をしたゼンショー』のことしか批判できないのだ。『資本家の姿をした革命家としてのゼンショー』のほうこそ本丸であり、これこそ何としてでもすり潰し、新生ゼンショーに生まれ変わってもらわねばならない。

ktgohan @ktgohan

まあ無理だと思うんですけどねー（台無しかつぶん投げ

ktgohan @ktgohan

というわけで「２．資本家としてのゼンショーと革命家としてのゼンショー」を終わります。タイトル後付けて申し訳ありません。

ktgohan @ktgohan

追記。すき家の経営幹部が、例の報告書でも現状認識として「うまくいっていない。レベルが低い。現場の社員は店が嫌いなのだろうか」と本気で悩んでいたというくだりをお話しましたが、これこそゼンショー経営層が『原理的理想論をもつ革命家』である証左であり、だから「ブラック」だけで括れない。

ktgohan @ktgohan

労基に60条61条違反を何度も指摘されてんのにですよ。もうこれは労基のことなんて屁とも思ってないわけですよ。彼らにはもっと崇高な何かがあるか、またはそもそも眼中にないか。たぶん後者。

ktgohan @ktgohan

（労働基準法60条61条違反というのは、「18歳未満の労働者に深夜労働に従事させていること」「18歳未満の労働者に法定の除外事由がないにもかかわらず、時間外労働を行わせていること」のことです）

しう @StrikexGrapple

@ktgohan ゼンショー関係のTweetを興味深く拝見しております。過去のTweetから資本家としてのゼンショーは理解出来るのですが、革命家としてのゼンショーとは何を指しているのかがよくわかりません。大変恐縮ですが、ご教授願えれば幸いです。

ktgohan @ktgohan

@StrikexGrapple こんにちは。色々前提が足りない書き方で申し訳ありません。例えば、このインタビュー記事 business.nikkeibp.co.jp/article/manage… でも色濃く語られていますが、ゼンショー創業者たる小川氏が追い求めたのは、資本主義圏内での「革命」なのだと考えます。