『ブーブス・バンド　〜ロックンロール女囚軍団〜　ブーブス・イン・L.A！』まとめ(実況なし・色分け無しVer.)

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

◇休憩時間終わり◇

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

ーーーーーーーーーー　33

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

ボロボロになったヘルズヒル店内で、ブーブスは楽器のチューニングを行う。暴徒は追い払ったが、ジェーン９が少々やりすぎ、照明装置が壊れた。「どうしてくれるんだ！」ブシェーミが怒る。「うちはセレブ俳優もよく来るんだぞ！」「そんな事より」とフォクシー。「そもそもの原因は何なんだい？」34

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「わかりゃ苦労しない」とブシェーミ。「独立記念日シーズンだからか」「ヘイ。毎年こんななの？」フォクシーは否定した。「なわけないでしょ？」「うん」ブシェーミは頷く。彼は爪を噛みながら考えかけたが、「アッ話をそらすな！いいか、ここは俺の店だ。BSSBだからって調子には乗らせんぞ」35

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「そういやドールハウスは」「またトイレで降霊会じゃない？」「おい、俺の話を聞け！よく考えたらお前らがLAに来た頃から何かおかしくなった！」ブシェーミは目を剥いて怒った！言いがかりだ！「今夜もセレブ俳優の奥さんのバンドが演奏するんだぞ！その前座にしてやったってのに！疫病神！」　36

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「うるせェー！」「ギャーッ！」ジェーンのパンチはブシェーミが「奥さ」まで言ったところで命中していた！「そんなの知らねえ！偉そうにしやがって！」「許さない！」「ギャーッ！」ブロンディの飛び蹴り！倒れたところに連続脇腹キックで攻める！「ところでこいつが何したの！？」 37

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「やめてくれ！だからセレブ俳優の奥さんが……」ブシェーミは雑誌を見せた。「アッ！その俳優知ってるよ！」ブロンディは蹴りを止めた。「わたし、知ってる！」「だろう！」「でもそのセレブ俳優は知ってるけど奥さんの事は知らない！この野郎！」「ギャーッ！」「やめな！」フォクシーが止めた。38

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「前座だなんて話は聞いてないね。アタシたちを騙そうとするから、バチが当たったんだろ」フォクシーはくわえ煙草でペグを回す。「だけど……一度受けちゃったものはしょうがない。アナウンスを聞いて、心待ちにしてるファンもいるだろ。だから、やる。アタシたちはロックンロールしに来たんだ」　39

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「そういう事」タカタタカタタカタタン……タムを回しながらジェーン９が返す。「だから、できるわけないだろ！」ブシェーミが怒る！「チケットは全然売れない！誰もロックンロールに興味を示さない！それどころか妙にナチス率が増えて、ここやレコード店を攻撃するんだ！」「「「ナチス？」」」　40

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「やっぱり牡蠣よ！」ステージ上手から現れた黒いこうもり傘の影に三人が視線を集中する。「「「ドールハウス！」」」「私……さっきトイレで新しい退行催眠降霊術をしたの。六歳になった私はそれから今までの人生を生き直して……」「カットだ！」「生き直してやがて、さっきの出来事まで来たわ」41

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「牡蠣を食べた私は、アウフヘーベン、サードライヒって言ったわ。それを自ら思い出した。離人症？スピリチュアルなの」「カット！」「ウーン！つまり、さっき連中が叫んでいた言葉！」「フランクフルトもドイツ語だよ」とブロンディ。「ハーゲンダッツは違う」「待ちな」フォクシーがピンと来た。42

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「さっき道端でジェーン９が腹を殴った暴徒……ゲロ吐いてたよね。それから正気に戻った……」とフォクシー。「吐いてた気がする」ジェーンが頷く。「それって、生オイスターじゃなかった？」「どうだろう」「見に行こう」そして皆で見に行くと、やはりオイスターだった。　43

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「やっぱりだ」とフォクシー。「うわあ、でもこれがどうしたッての」ジェーンが首を傾げた。フォクシーは答えた。「ドールも暴動野郎達も同じ物を食べて、同じアウフヘーベンサードライヒって言った」「それが言いたかったの！」とブロンディ。「ドイツ語だよ！」「ドイツ語、ナチス率、まさか！」44

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

ドイツ語を話しナチスを逍遥する悪い奴……それは彼女たちの戦いの歴史の中であまりにも馴染み深いものだった！「まさかこのLAに、プロフェッサーKとその手先が！」「そんな事より照明とかサウンドは……」ブシェーミ。「セレブ俳優にやらせな！」ブーブスはオープンカーに無理やり乗り込んだ！45

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

ブロロロロー！オープンカーは夕焼けの坂を下る！「待て！その車はセレブ俳優の奥さんのだぞ！もしもの事があったら……」ブロロロロロー！オープンカーがバック！「思い直したかビッチども！」「ファック！」フォクシーが平手打ち！「痛い！」「ご機嫌取りとロックンロールどっちが大事！？」　46

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「えっ」ブシェーミは頬に手を当てた。フォクシーはツバを吐き、再度シフトチェンジ！ブロロロロー！ブーブス・バンドは走り去った。ブシェーミは頬に手を当てたまま、呆然とそれを見送るのだった。やがて彼は我に返り、戻ろうとして地面のアレに滑って転倒した。 47

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

……ブロロロー！ブロロロー！LAの日は長い！「ねえ、どこ行くの」袋からグミを指でこそぎ取ろうとして失敗しながらブロンディが尋ねた。ギャギャギャギャ！フォクシーは交差点で左にドリフトした。「決まってンじゃないか。オイスターがあるところさ」 48

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

そのころ市場のナチス基地では！「洗脳オイスターの力は証明された！マインフューラーもお喜びである！」プロフェッサーKが演説中だ。横に控えるデジー女史は……おかしな目つきで生オイスターを食べ続ける！汁が口の横を伝い……谷間に垂れる！「「「ウンダバー！」」」敬礼を行うナチ作業員！　49

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「ウーン！」デジーは悶えながら若ナチスに命じ、さらにオイスターを持ってこさせる。すごいデカいやつから小振りなやつまであって、なんとなく小さいやつのほうが味が美味なのではと思わせるが、どっこいデカいやつのほうが味も美味なんだな。さらにロブスターまで届いた。「私が分解します！」50

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

バキバキと音を立ててデカいロブスターをエビ反りにして分解し、ハサミをもいで木槌で壊すと、ハサミの形そのままの肉が中から出てきた！「ウーバー！」デジーは恍惚として涎を垂らし、おっぱいを震わせた。デジーはもうダメだ。プロフェッサーKは続々と運ばれる牡蠣木箱を満足気に眺める！51

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「続いて生物学Ph.Dのデジー女史が作戦の説明を行う」プロフェッサーKが振り向く。「ヤ、ヤー！」デジー女史は涎を拭い、眼鏡を直して演説台に立つ。「オイスターはミネラルが豊富で海のミルク…」「「「「ウワーッ！」」」」突然暴走オープンカーが壁を突き破って突入！ナチスを複数轢殺！　52

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「アッハ！」プロフェッサーKは危険を感じ、素早く後退した。「なにか嫌な予感がする！」その予感は的中した。オープンカーから降りてきたのはフォクシー！ドールハウス！ハコ乗りしていたジェーン9とブロンディ！「ウングラウブリッヒ！あれは、まさか……」「アタシ達はブーブス・バンドだ！」53

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「おのれ、ブーブス・バンドめ！」プロフェッサーKはデジーやSSを連れて、地下へと逃げる！「待て！」走るブーブス！だが…「オ、オ……オイスターちゃん」ドールハウスが遅れる。目つきがあやしくなり、演説台の上の生カキに手が伸びる。口の中にあの滋養味がフラッシュバックする！危険だ！　54

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「ストップ！」ジェーン9がドールハウスを突き飛ばし、生カキを奪い取って食べた。「アタシの身体は毒は受け付けねえ！ドール、辛くても絶対食べちゃダメだ！」「私のオイスターちゃんを返せ！」正気を失っている！見てられない。ジェーンはドールハウスが食べられぬよう急いで牡蠣を食べまくる！55