『ブーブス・バンド 〜ロックンロール女囚軍団〜 ブーブス・イン・L.A！』まとめ(実況なし・色分け無しVer.)
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ダイハードテイルズ広報局
@dhtls
「それで昼間、ジェーン９はナチスにならなかったのか！」ブロンディが得心する！そういう事だったのだ！「さあ急ぐんだ！」フォクシーに率いられブーブスは地下洞窟へ！「牡蠣を食べるだけでナチスになるなんて、絶対変だ！この下にその秘密があるに違いないよ！」そこで彼女らが見た光景とは！ 56
2014-08-21 23:31:55
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@dhtls
「何だって？」フォクシーは目を剥いた。地下洞窟は暗い岸壁の入江になっており、カモメが遊ぶ地上の市場の光景とは程遠い。こんな冒涜的な場所がLAにあっちゃ駄目！散乱するナチスの違法地引き網……無数のオイスター！「これは！」フォクシーはナチス双眼鏡を拾い洞窟の外を見た。「アーッ！」57
2014-08-21 23:38:12
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@dhtls
そこには逃げ去るナチスヘリ機影！「ブーブスめ！よくぞ我々の陰謀に気づいた！だが証拠は残さん！」威圧的スピーカー音声！「爆破してまた別の場所でイチから」「爆破？ナイン！駄目です！」デジー女史が突如機内で暴れる！「デジー女史！何をする！そのボタンは……ウバー！大変な事になるぞ！」58
2014-08-21 23:49:44
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@dhtls
「だって我々はオイスターのために生まれてきたんです！見て！海は生命の源……」「何を言っておるんだ！アーッ！ヘル・ハイター！彼女を止めろ！」「第三帝国もオイスターの土壌づくりだって気づいたんです！自然破壊！そういうのは止めなければ！オイスターを助けなければーッ！」「アーッ！」 59
2014-08-21 23:53:16
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@dhtls
……その時！一人だけ地下に降りず、上の市場で、牡蠣殻に溜まった汁を潤んだ目で舐めていたドールハウスは、突然の轟音に驚いて顔を上げ……そして見たのである……150フィートを超えるその巨大な……アーッ！これ以上は描写できない！とにかくオイスター・モンスターを見たのだ！ 60
2014-08-21 23:55:07
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@dhtls
SPLAAAAAAAAAAAAASH！沖合で巨大な水柱が吹き上がった！そして巨大な二枚貝が、よろめき……立ち上がったのだ！「ウバーッ！」「オイスター・モンスター！」デジー女史が歓喜の声で叫ぶ！ファオンファオンファオン！巨大怪物はオレンジ色の洗脳電波を発しながら、港へ近づく！ 61
2014-08-22 00:01:56
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@dhtls
「アアアアーッ！」ドールハウスは牡蠣殻を取り落とし絶叫！無理もない！「そこにいたか」ギャギャギャギャ！オープンカーが走り込んできた。「アアアアーッ！」「世話が焼けるぜ！」ハコ乗りブロンディに腰を抱いてもらって更にハコ乗りしたジェーンが手を伸ばし、ドールハウスの襟首を掴んだ。62
2014-08-22 00:05:06
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@dhtls
「行くよ！」フォクシーはアクセルを思い切り踏み込む。ブロンディがジェーンを、ジェーンがドールハウスを車上に引っ張り上げ、オープンカーは速度を増す！「どこに行くの！」ドールハウスが喘いだ。フォクシーは振り返らず答える。「決まってる。ライブハウスだ！ロックンロールするしかない！」63
2014-08-22 00:07:54
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@dhtls
「何で！？」「カキでおかしくなった奴らは、ロックンロールを排除しようと攻撃してきた！」「そうか！」きっと弱点はロックンロールだ！だがその時、すさまじい津波！「「「「ウワーッ！」」」」半壊オープンカーは回転し壁に激突！万事休すか？オイスター・モンスターの上陸を許せばLA壊滅！ 64
2014-08-22 00:12:17
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@dhtls
「ファック！」ジェーン９がひしゃげたドアを蹴破る！「サードライヒ…」「サードライヒ…」カキを食べておかしくなった人々も、ゾンビめいて押し寄せてくるぞ！「ファック！楽器さえあれば！」「あれ、見て！」ブロンディが指差す先には、津波を避けて危険運転するブーブスバン！誰が運転を！？ 65
2014-08-22 00:17:15
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@dhtls
「こっちだ！ビッチども！」オープンカーと並走するブーブスバンの運転席から顔を出したのは……ブシェーミだ！「畜生、こんな事になっちまうなんてな……お前らがケツまくって逃げたから今ヴェニューではセレブ俳優の奥さんがライブしてやがる。最低のショーだぜ。客もいないし」「ブシェーミ！」66
2014-08-22 00:20:59
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@dhtls
「悪いね、オープンカーは見ての通りさ！」フォクシーが叫んだ。「そんな小さい事、もうどうだっていいんだよ！」ブシェーミもサムズアップし、笑った。「いい奴じゃん！」ブロンディも笑う。「いいか、楽器と一緒に坂を昇るんだ！上まで行けば」その時、再び津波が！「ウワーッ！」バンが横転！ 67
2014-08-22 00:30:48
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「ブシェーミ！」楽器類が横転バンから次々に飛び出し、オープンカーに飛んでくる。ジェーン9はドラムセットを肩の上で受け止め、ドラムセットで他のメンバーの楽器類を受け止めた！彼女はスーパーパワーの持ち主なのでできる。「受け取ったぜ！あんたのロックンロールを！」ブロロロロー！68
2014-08-22 00:33:56
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@dhtls
「サードライヒ」「サードライヒ」オイスターゾンビたちが迫る！「もう嫌！」ドールハウスがベースギターで殴りつけながらウンザリした。「もうちょっとだ、頑張れ」フォクシーがハンドルを切りながら励ました。後方にはあまりに巨大なモンスターの影……！CRACK！道路が裂け、車が落下！69
2014-08-22 00:37:10
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@dhtls
「飛び降りろ！」フォクシーの声で全員が一斉に楽器を抱えジャンプ！KABOOOM！車が爆発！間一髪！だがまだゾンビが追ってくる！モンスターも上陸間近！四人は坂を登る！丘、いや、海に向かって突き出すその断崖絶壁の上には……打ち捨てられたライブハウス！ロックンロールのチャンスだ！ 70
2014-08-22 00:45:46
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@dhtls
四人は飛び込んだ！「LA。それはロックンロールと繋がりの深い土地。ヘル・ヒルズという名のライブハウスを知っとるか？」打ち棄てられたライブハウスの客席から一人の老人がぬうと顔を出した。「名前の本家は本来この廃墟よ」「アンタは？」「ワシはドレッドノートおやじだ。避難してきたのだ」71
2014-08-22 00:52:36
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@dhtls
「それじゃブシェーミは」「あれを見よ」彼が指差す先には埃を被ったロックスターたちの写真入り額物……その中にブシェーミじみた最後の店長の写真！「セレブ俳優の奥さんと仲良くなろうとハリウッドで色々見失い」「そんなの後だ！」年代物アンプにジャックイン！ギュワオーン！「電気あるよ！」72
2014-08-22 00:59:17
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@dhtls
「当然だ」ジム・モリソンが猥褻行為の咎で逮捕されたステージも客席で目の当たりにしたことがある生き字引きのドレッドノートおやじは重々しく頷いた。「こういうロックンロール・レリックは世界中に点在する。ブーブス・バンドよ。お前たちは若く才能がある。つまり……」「1.2.3.4！」73
2014-08-22 01:02:13
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@dhtls
「ヘル！イェー！」フォクシーがテレキャスターを搔き鳴らす！ギュワオーーーーン！ボリューム10だ！爆発的ロックンロール！「「「「ウバーッ！」」」」扉を破って入ってきたオイスターゾンビは、いっぱつで洗脳が解けオーディエンスに！「ヘル・ブーブス！レッツゴー！」ブロンディが煽る！ 74
2014-08-22 01:08:40
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「ヘル・ブーブス！ファックイェー！」オーディエンスが応える！「「「「「ウバー！」」」」」どんどんオイスターゾンビが入ってくる！ロックンロールでどんどん洗脳が解ける！どんどん客が増える！見ろよ！ほんもののロックンロールってのは、こういうものなんだぜ！「おお……」おやじが涙する！75
2014-08-22 01:12:00
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「「「BSSB！BSSB！」」」ダッダカダカダッ！ダッダカダカダッ！ジェーン９のドラム捌きが疾走感溢れるリフと合流！ブブブンブンブブーンブンブブーン！ドールハウスのフィンガーベースソロ！「さあいくよ！オーライ！？」ブロンディがマイクを向ける！！「「「「イッツオーライ！」」」 76
2014-08-22 01:18:52
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「成る程これならば！」ドレッドノートおやじの目が鋭く光った。「おやじ、知っているのかい？」洗脳が解けたオーディエンスがおやじに聞いた。「この、すっげえスイングしてる曲は何なんだい？」「決まっとる！この曲は……」彼はライブハウスの開け放たれたドアの外を見た。ああ！海の方を見ろ！77
2014-08-22 01:24:33
ダイハードテイルズ広報局
@dhtls
KABOOOM！ロックンロールパワーで屋根と壁が吹き飛んだ。今やはっきりと見える！洋上でオイスター・モンスターと向かい合うのは……おお、海水を肉体とする、巨人と化したロックンローラーの魂！伝説的バンド、ブルー・オイスター・カルトの面々だ！「ブーブスの音楽で召喚されたのか！」78
2014-08-22 01:30:13
ダイハードテイルズ広報局
@dhtls
ゴゴゴゴ！なおも接近するモンスター！立ちはだかる巨人達！一触即発！「あんなのと戦おうとしてたのか！勝てるのか！？」巨大怪物を見てオーディエンスが驚く！「Ｏに点々ついてるほうが強いに決まってる！」ブロンディが笑顔で叫ぶ！確かにÖの方が強そうだ！「続けて行くよ！B！S！S！B！」79
2014-08-22 01:37:25
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@dhtls
「「「「BSSB！BSSB！」」」」オーディエンスは熱狂する！ロックンロールの一体感と爆発力が、波動となって断崖絶壁から放射される！その力が巨人を動かし……オイスター・モンスターを……おお、殴った！『ウバーーッ！』電波悲鳴！「「「「BSSB！」」」」殴った！『ウバーーッ！』 80
2014-08-22 01:43:25