モイラの戦い

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日月日 @Al_batross

事の発端はイー・ネールの一氏族ケネール・ネオガンのドヴナル・マク・アイドの催した宴会だった。その宴会に出席していたアルスター王コンガル・カイフ(カイフ=隻眼)はドヴナルの養子だが、かつての事故によって隻眼の原因となったドヴナルに対して遺恨があった。 #モイラの戦い

2014-08-27 15:33:18
日月日 @Al_batross

@Al_batross 宴会の主催者としてドヴナルは招待者への歓待の采配をしていたのだが、コンガルは不満を抱えていたためか、養子でありながらドヴナルを無視して卵を食べてしまった。そこで卵が減っていることに気付いたドヴナルは給仕の女に悪態をついてしまった。 #モイラの戦い

2014-08-27 15:40:03
日月日 @Al_batross

@Al_batross コンガルはドヴナルに卵を食べたのが自分であると告げたが、ドヴナルは盗人とコンガルを揶揄してしまう。一度はドヴナルが金の卵の賠償でコンガルの怒りを静めようとしたが、結局この諍いによってコンガルは宴会を途中で退席したのだった。 #モイラの戦い

2014-08-27 15:44:28
日月日 @Al_batross

@Al_batross その後すぐさま、コンガルはスコットランドへ渡りダール・リアダと同盟した。彼は決戦の2週間前に連合軍を引き連れアイルランドへ上陸して自領に陣取ったものの、宿営地で不満が出たため敵地マグ・ヌグラスへと進撃し略奪を行ったのだった。

2014-08-27 15:50:00
日月日 @Al_batross

@Al_batross ドヴナルはアイルランド中の軍勢を掻き集め、コンガルに対陣した。両者の衝突を防ぐため聖職者たちは和平を呼びかけたものの、コンガルにサタンが乗り移り、開戦を強行させたのだった。ドヴナルの天幕では優れた見張りである小人がおり、また、ドヴナルには優秀な戦士がいた。

2014-08-27 15:58:57
日月日 @Al_batross

@Al_batross ドヴナルの友人であるドゥンカドは戦の指揮を任されており、数日にわたる激戦がコンガル軍との間で繰り広げられた。ドゥンカドの武勇は傑出しており、コンガルの馬を斬り伏せると自らの馬を、彼の盾を破れば盾を、彼の剣を折れば剣を差し出して正々堂々と戦ったという。

2014-08-27 16:04:19
日月日 @Al_batross

@Al_batross コンガルは防戦一方だったため、鴉が彼の目を照らし(死兆星的な比喩?)ても無視せざるをえなかった。コンガルはマンスター、レンスター、オーソリー、南イー・ネールの軍勢をものともしなかったが、北イー・ネール軍(ドヴナル軍本隊)を恐れて降伏をしようとした。

2014-08-27 16:10:50
日月日 @Al_batross

@Al_batross ドヴナルはコンガルの降伏の申し出を聞いて、教会の仲裁に従おうと提案したが、コンガルは教会の仲裁を受け入れず交渉は決裂した。こうしてコンガルの最期が近づいていた。コンガルは戦場でドヴナルに仕える道化師に『勝者』を讃える詩を作らせ、その詩を聞いた。

2014-08-27 16:26:22
日月日 @Al_batross

@Al_batross そして「その通りだ、私はそこで死ぬだろう」 そう言い残してコンガルは敵に突進した。彼の首を刎ねたのは勇士ドゥンカドだった。コンガル軍は壊滅し、連合していたダール・リアダの兵も一人を除いて全滅した。彼は伝令としてダール・リアダ王に敗報を伝えた後に死亡した。

2014-08-27 16:32:45