「女性の健康の包括的支援に関する法律案」2014年8月院内集会をめぐって
今日の「女性の健康の包括的支援に関する法律(案)」の条文を読む勉強会、という院内集会。自民、公明、みんなの議員らと、法案支持の団体などが主体となっていた。
2014-08-29 20:35:37資料はクリアフォルダにはいった状態で配布、一人ずつペットボトルにはいったお茶も置かれているなど、さすが自民系はお金あるのねとへんなところでまずは感心。
2014-08-29 20:35:43この法案はそもそも高市早苗氏の声かけで勉強会しましょうということになり、PTがつくられた。高階、脇、野田といった自民党議員らも関わって具体化していったという経緯だったらしい。「女性の活躍」の基盤としての法案であることが集会の間何度か語られた。
2014-08-29 20:39:12法案に関する説明の中で、今まで妊娠出産やガン検診だけだった「女性の健康」に関して生涯にわたって対応できるとか、総合的施策につなげるから「包括的支援」なのだとかいうのは、まあよさげに聞こえる。というか、いい面もきっとあるのだろうとは思う。でも…というひっかかりがどうしても残る。
2014-08-29 20:43:10「主体的に選択を自分自身で行うために学ぶ機会を提供する」とかいう説明も、よさげに聞こえる面おあるし、自己決定権のことなのかなと一瞬思わせるが、「性的自己決定権」という言葉は決して使われない。DVなどについては「福祉」という言葉で表しているのだというが、無理がある気もしてしまう。
2014-08-29 20:45:16「本法案への期待」として話した、3人の団体関係者は、具体的な活動をしてきた人から何してきたのかよくわからない人までいたが、時折危うい発言もあった。「女性は全員産みたいと思っています!」とか、若い女性は出産のために身体つくる必要ありとか。保守層受けを狙っているんだろうか。。
2014-08-29 20:48:31いろいろ重要なポイントはほかにもあったのだろうが、とりあえず今日の院内集会をへて、私が一番ひっかかったポイント二つ。一つめはフェミニズム系団体の意見書などでもすでに出された論点だが、リプロダクティブ・ライツ、特に「産まない権利」への言及がほぼないままであること。「
2014-08-29 20:53:02もう一つは、「女性の心身の特性」という言葉が法案に書き込まれ、集会では「性差」という言葉が飛びかう状況。例えば、法案への期待を「オトナ思春期プロジェクト」という団体の理事長さんは、「性差を前提としない男女共同参画の枠組では限界」だから「性差を前提とした新しい法が必要」なのだという
2014-08-29 21:11:26この女性の健康支援法と、女性活躍推進法と両方とおる見込みということは、すなわち、「男女共同参画」の枠組みや取り組みが無化されるという方向性なのかという危機感を今まで以上に強く感じた。そこについて集会で質問して、おそらくどん引きされたのだったw
2014-08-29 21:13:13そもそも「性差」という単語で何を意味しているのか、「性差医療」とかいう単語があることで、そういう意味に特化して発言している人も多いのかもとは思いつつ、でも「性差」にこだわるとか、男女共同参画の枠組みは限界とかいう主張までも同じ場で聞かされると危機感募るばかり。
2014-08-29 21:19:03私の、男女共同参画社会基本法と、この女性の健康支援法との整合性はあるのか、どうなっているのかという質問に対しては、最初は関係ないみたいにいわれたが、そのあと、整合性はある、という高階自民党参議からの回答。でも具体的な説明はなし。
2014-08-29 21:25:34「女性の心身の特性」という表現は、あくまでも性ホルモンの影響、ホルモン特性という点のことだと、対馬ルリ子氏から補足説明があり。しかし、これを「特性」としてしまっていいのか、この「ホルモン特性」なるものが、「心身の特性」やら「性差」を所与のものとする方向に使われるリスクがあるのでは
2014-08-29 21:27:26脳の性差だのなんだのと「科学」っぽいものをさんざん使って「性差」やら「性役割」やらを正当化しようとしてきた保守勢力がけっこういた流れからして、この「ホルモン特性」なるものもどう使われていくのかと不安である。
2014-08-29 21:28:35@kuko_stratos ありがとうございます!名刺は忘れるし、突如として場の空気壊しまくりな質問するし、「怪しいやつ」オーラを出しまくってきましたw
2014-08-29 21:42:05@yamtom どう考えても「後退」としか思えないような企画を持ってきて、キラキラしい言葉で粉飾して既存の取り組みを矮小化、陳腐化しようとするような集まりには「いやそれダメじゃね?」って目の前で示してやるのが一番のアイスバケツやと思いますw
2014-08-29 21:48:37集会後にちょっとだけ話した「オトナ思春期プロジェクト」の方は、男女共同参画社会基本法や男女雇用機会均等法は性差に基づかないから限界、そもそも「男女平等」という概念自体に疑問がある、と、懐かしの「バックラッシャー」みたいなことを言っておられた。
2014-08-29 21:49:00なぜ7月にできたばかりというこの団体が院内集会で「本法案への期待」を語る3団体の一つになったのか。企業関係者が作った団体だから?よくわからないが、この団体の発言のおかげで、「いいこともあるんだろうけど、問題もあるよなあ」くらいな印象だったのが、一気に危機感炸裂というすごいパワー
2014-08-29 21:52:20@kuko_stratos いやほんと「後退」と私も思います。ないよりあったほうがマシ、なんて言えるのかな?と。しかし男女共同参画、ただでさえ厳しかったのが、風前の灯火ですね…
2014-08-29 22:01:33@yamtom 男女共同参画局がも一つシャキッとしないのも原則的な立場からはどやねんと思いますが、まさか基本法自体が「なかったこと」「遵守するに値しない扱い」になるかもなんてある意味これクーデターちゃいますか…
2014-08-29 22:08:36@yamtom ほんと、かつて積み重ねた議論よ "死ね" というのが、現政権の施策のようです。いまさら、ジェンダーとの区別も分からないひとたちが法案を推進しているということですね。
2014-08-29 22:09:23@kuko_stratos そうそう。男女共同参画自体も問題は多々あれど、基本法自体がこういう状況になるとは… 今日の集会をへて、こうした「女性」がらみの法律を複数作ろうとしていることは、基本法の無効化狙いかという危惧が、確信になってきた気がします。
2014-08-29 22:12:32