戦時中の玄米食小話

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ドンガメ六号 @dongame6

白米ジャンキーとして有名な日本人だが、こないだ読んだ本に「エネルギーとしての消化率が高く、食べた後すぐに多幸感が来るのは何と言っても白米」という事が書かれており「マジでジャンキーだったんだな」と感心した

2014-08-30 22:15:33
ドンガメ六号 @dongame6

粟とか稗は消化が悪くこの方面で主食に適さないとの事。戦国時代でも戦とかでカロリーを多大に使う時はやはりは玄米より白米が重用されたとのことで、逆に餅や赤飯に使われる餅米は、普通の米より消化に優れており「祝い事の時に食べる」というのもこの多幸感絡みではと書かれておったぞい

2014-08-30 22:19:12
ドンガメ六号 @dongame6

戦中に東條英機が「白米より玄米は体に良い」と現代健康族みたいな事を抜かして配給米を玄米にした(当然配給米のかさを増やすのが目的)が、庶民は東條を心底恨んで例の一升瓶をトントン突く家庭精米(死ぬほど効率が悪い)に励んで結局無駄なカロリーを使ったとのこと。

2014-08-30 22:22:51
ドンガメ六号 @dongame6

米と一口に言っても当時と今では精米技術のレベルが違うので、「玄米最高~」みたいな事を抜かす健康志向クソ野郎共に当時の玄米を食わすと顔面ラストブルーになるって仕組みなワケ。穀物舐めるな。

2014-08-30 22:26:09
ドンガメ六号 @dongame6

戦前の稲作品種の話を見ても「あたりまえだけど米って昔から商用作物何だな」って改めて思える。土地への向き不向きより、都市部での流行によるブランド性で植える作物が決まったり、穀物の価格で農村部の生き死にが決まったり。百姓は高い「国産米」を売って自分は外米食ったり。本当農村舐めるな

2014-08-30 22:46:24
山猫男爵 @baron_yamaneko

日本陸軍の糧食研究の権威に川島四郎少将という人がいますが、戦時中の玄米食推奨運動の中で雑誌「日本女性」(大陸講談社)に玄米は栄養吸収率が悪いと批判的な記事を書いたら、東條首相兼陸相に呼び出されて上官たる陸相の命令に背くなと怒鳴られたと。

2014-08-30 22:47:50
山猫男爵 @baron_yamaneko

ただ、川島(当時大佐)が玄米は消化吸収が悪いし、炊くのにも時間や燃料がかさむし、軍用飯盒は白米用の設計ですし、精米で出たヌカは飼料に活用できると反論したら、東條「これ以上玄米の悪口を書くな」(ニヤリ)で済まされたそうで、川島は東條を筋が通れば納得すると褒めています。

2014-08-30 22:55:54
山猫男爵 @baron_yamaneko

なお、川島は「日本女性」翌月号に今度は玄米食のメリットを書いたそうですが、これはもともと玄米の功罪両面を連載という企画で、東條に怒られて筆を曲げたということではない模様。「日本女性」の該当記事読んでみたいです。出典:テレビ東京編「証言・私の昭和史4」(文春文庫、1989)

2014-08-30 23:01:08
日野カツヒコ @hino_katuhiko

@baron_yamaneko 私もこのエピソードを川島氏の著書「まちがい栄養学」で知りました。川島氏は航空用糧食の研究で航研機の周回記録飛行の折にも携行糧食の計画を担当されたようです。

2014-08-30 23:04:36
日野カツヒコ @hino_katuhiko

@dongame6 川島四郎氏も「白米の欠点は美味すぎる」と本で書かれていて面白かったです。

2014-08-30 23:07:07
山猫男爵 @baron_yamaneko

@hino_katuhiko わ、面白そうな本が文庫で出てるんですね。川島少将、経歴を見ると航空関係の部署にもいたようですが、きっとそういう航空糧食の研究のためだったのでしょうね。

2014-08-30 23:08:31
日野カツヒコ @hino_katuhiko

@baron_yamaneko 私も詳しい経歴などは知らないのですが戦時中の研究から戦後も栄養学研究の先生として、テレビなどでも活躍されたと聞きました。まちがい栄養学は祖父が読んでいた本でした(笑)

2014-08-30 23:12:06
山猫男爵 @baron_yamaneko

なお、米ぬかも小麦のふすまも、立派な代用食です。人間がくいませう。

2014-08-30 23:13:23