♮2 間奏曲 ♪ 反逆のアフタヌーン前編 1/2(1~41まで)

エバー・ラスティング・アロー・ミストルティン編まとめ http://togetter.com/li/439782 ⇔人物目録⇔ http://togetter.com/li/446022 第十八話 壊縁♪~ホワイトのショータイム~インディヴィジュアリスツ・エイム~ 続きを読む
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「なにがしたい…某対…何が死体…兄が死体…ダメだ思いつかない…」 「貴っ様ぁ…舐めおって!!」 托馬は椅子から立ち上がる。そして夕里に向けて勢いよくテーブルを倒す。夕里は右手で資料を回収し、左手を椅子の下に回し、椅子ごと後方へ飛び退く。 38

2014-09-02 04:13:01
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ついでに紅茶のカップを爪先から膝、膝から左手へと蹴りあげてキャッチする。一滴も零さなかった。 「大丈夫ですか?高血圧で死にますよ?」 夕里は一応本気で心配した。気分的には死んで欲しいが、それはそれで困る。家主が死ねば家の秘密が漏れる。 「ハァ…ハァ…おのれぇ!」 39

2014-09-02 04:18:40
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托馬が息も絶え絶えににじり寄ってくる。煽る加減を間違えたか?と夕里は少し困っていた。その時である。 『キーンコーンカーンコーン!』 大音量で学校のチャイム音が鳴り響いた。近所の学校のチャイムかと思い、托馬は反射的に時計を見た。11時40分。チャイムの鳴る時間では無い。 40

2014-09-02 04:21:09
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すぐに夕里のほうに向き直ると、彼女は携帯で電話していた。そう、着信音だったのだ。 「ええ。はい。では至急戻るわね」 二十秒にも満たない通話を終えると、夕里は言った。 「では、急用が入りましたので失礼します」 「…え。何だと?」 「これで失礼します」 41

2014-09-02 04:21:21