【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2014/09/02 #アンカー #anchor

こと💉💉💉💉 @coto_labo

【熱点～中国の毒食】（１０）有本：下水油と似たような事例でいうと、１９３３年にアメリカ人外交官が当時の中国の様子を書いた『暗黒大陸中国の真実』という本がある。日本でも買えるがこの本によると１９３０年当時、上海に外国船が着くと中国の小さい汚い船が寄ってくると。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１１）有本：外国船の排水口から残飯が混じって出てくるので、これを網ですくって自分たちの食料にするというような記述がある。口に入るものに対する感覚もちょっとちがう。こういうことは一種のお国柄的なところもあるので、なかなかすぐに変えられない。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１２）有本：次に「深刻な環境汚染」。アンカーで何度かコメントしたが、中国が工業発展をとげていく中で、たとえば土壌や水質の汚染が非常に深刻。もう深刻を通り越しているくらい。とくに重金属、それから発がん性物質による汚染が深刻。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１３）有本：かなり前のアンカーで、がんの村が中国に数百あるという話もしたが、大体どのくらい汚染が進んでいるかという指標をひとつ言うと、中国の総耕作面積の約５分の１がカドミウムなどの重金属によって汚染されているというデータがある。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１４）有本：じゃあなぜ改善されないのか。中国の当局側もなんとかしようとルールをいろいろ作っている。ところが中国の「お国柄」があって、ルールを守るということが徹底できない。そして独裁体制だからルールを守る仕組みがない。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１５）有本：たとえば日本ではルールを守ることで自分の身も守られるし社会も守られる。しかし中国の一般国民にとってルールは自分の身を守るものではなく上の支配者が押しつけてきたものなので、なんとかその裏をかこうということだけがどんどんくり返されてきた。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１６）有本：そしていま共産党による独裁体制の中で司法も独立していない。だからなにかルール違反があって司法に訴えたところで、一般の国民としてはそこで何ら正義が担保されるわけではない。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１７）有本：そういう状況の中では正義はないがしろにされて、やはりどんどん裏をかく、そして今ここで自分たちが儲かればいいという考え方に行く。たとえばこの工場がどう悪かったか、という単独の話ではなくて中国社会そのものの問題が表出しているのがこの毒食。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１８）パネル：輸入食品への検疫体制　抜き取り検査は全体の１％しか実施されていない 有本：検疫でモニタリング（抜き取り）検査をやっていて、これは全輸入量の１割程度を抜くということになっている。しかし、輸入の場合コンテナでくる。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（１９）有本：つまり１０個コンテナがあったらそのうちの１つを抜くが、抜いたコンテナの中身全部を調べるわけではない。その中に入っているさらに１つとか２つを抜くので、結局全体では１％程度しかチェックされていないということ。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２０）有本：もう１つ問題なのは１０個のコンテナの１つを抜き取り検査している間、残りの９個はどうなっているか。基本的には、検査の間にもう流通している。もし問題が起きてもそのときは胃袋の中という可能性もある。ただ、全部検査していたら流通が止まる。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２１）有本：全数検査は莫大なコストが価格に転嫁されるので必ずしもいいとは思えない。ここは専門家の間でも議論が分かれる。それほど大きな問題は起きてないから今の状況でいいという意見も非常に根強い。ここは議論の必要なところだと私は思う。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２２）坂元：日本の企業はほかに何か対策をしている？ 有本：もちろん日本企業は現地の契約工場などでクオリティをコントロールするためのいろいろな努力はしている。独自に検査をしていることもある。 岡安：現地視察などもよく行われている。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２３）有本：ただ食品加工の管理体制を例に出すと、日本とまったく同じように日本人のスタッフを送り込んで、日本人とまったく同じような体制でやっているところは１割あればいいところではないか、というような現地の人の意見もある。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２４）リンガーハットのVTRの後、サニー：やっぱり「日本産を使っています」というのは外国人の自分から見ても非常に安心。やはり中国は２０年間で経済がこれだけぐんぐん伸びた間にもうちょっとモラルを持ってこういうことが起きないようにすべきだったと思う。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２５）岡安：それから価格と安全をどう天秤にかけるか。 有本：その通りで１００円くらいという人もいるし、１００円が痛いという人もいる。リンガーハットはたまたま前から方向性を決めていてうまくいったが。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２６）有本：たとえばいま物価がようやく少し上昇基調で、このまま行くと給料も上がっていくかなあという雰囲気の中での１００円に比べると、ちょっと前みたいにずっとデフレという状況の中での１００円はかなりシビアに判断されていた部分がある。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２７）有本：だからやはり全体的な経済の状況も消費者の心理に強く影響する。これひとつだけで計れない部分はある。それから誤解のないように言っておきたいのは、外国産がすべて危険ということでもない。国産だっていろいろな事故もある。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２８）有本：しかし、私たちが普通想定しないような問題が中国産の場合はどうしても起こりうる。そういうリスクは承知しておくべきだろうと思う。 坂元：我々にできる対策や心がけることはあるか？ 有本：やはり対策はなかなかむずかしい。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（２９）有本：日本企業も値段だけで中国産を買っているわけではなくて、いろいろな対策をしている。ただ輸入してくるもの全部が危険というわけではないが、すべて安全ということもない。自分たちの生活の中でどこまでを輸入に頼るのか、よく認識しないといけない。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（３０）有本：インタビューなどを聞いていると「子供が好きだから」というのがよくある。子供が好きとか嫌いとかいうことに判断の基準をゆだねてしまうのは実にこわいことだと私は思う。一瞬良いように聞こえるが、とてもよくないことだと思う。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（３１）有本：かといって現代の生活で、すべて透明度があって安全なものだけを食べるのも不可能に近い。私も個人的に中国には相当行っているので、毒食も知らないうちにかなり食べたと思う。ただちに命に関わるわけではないがこういうことはありうる。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（３２）有本：日本側も時間が経ったらなんとなく忘れてうやむやにするのではなくて、日本の消費者はこういうことに対して納得しないよという声は常にあげ続けるべき。それは中国社会にとっても非常に良いことにつながると思う。 #アンカー

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【熱点～中国の毒食】（３３・了）有本：ルールを守ることは食品だけではなく模造品もふくめて、国際社会が中国にずっと突きつけ続けている課題。長い歴史があるのでそんなに簡単ではないと思うが、日本もわれわれ一般の社会からも中国に対してメッセージは強く送り続けるべきだろう。 #アンカー