【詩のレシピ3】ツイッター連詩 #pwGT組 始まりました。
*** 3日目・詩のレシピ3 ***
私の頭を抱えて 私が空を飛んでいた (シャガールの絵のように) フロイト(一九三九年九月二十三日没)と ユングの交流と決別を描いた映画の 私の記憶の中では ジークムントは全てのシーンで 葉巻を燻らせていて そうやって吸い込んだ 他人の夢を燃やしている (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 03:26:35右眼の中に閃く暗点 グリア細胞に蛇の鱗 が映り込み ぎりぎりと巻く 瞼を閉じても輝くものは 弓状束から飛び出していくシの予兆 私のウェルニッケに続く道を閉じないで 眠ってはいけない 反芻シ類推シ反証シなければ 響く心拍が痛めつけても拾わなければ (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 04:11:59弛まぬ秘密の一雫、夢のまにまに、魂は羽織れる。分析の彼方、共時の弥次郎兵衛、象徴の葉端。奇跡の必然に、軌跡の回帰が偶然に阿る。播種された愛は、哀の光に揺れている。生なる夢。 いくとしの きせつのゆめに あわいたち つくせぬあいの ころものゆれて (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 06:46:11暁に眼を焼かれ 夜の頭は朝に放り出される 明け方の青から陽が昇り 金色に染まる雲を描く筆を ペンに換えよう フロイトには夢分析を 日常にはアドラーを 寂しい孤独にフーコーと 会話する言葉を選んでいる 葉脈に命を吹き込むために 私はひたすら数えている (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 07:39:30押し入れという押し入れから犬がわんさかわんさか出てくる夢を見ました。生まれてきては行き場のない者たちの供養をどこでしたらいい。 吸いこんで吸いこんで溜まれば吐きだせるだろうと。見たもの聞いたもの読んだもの。 昇るのは線香の煙。対岸の花は赤く、燃える。 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 08:10:56研ぎ澄まし往く夢に、葉巻の燻る煙は、居所を誘う。薫りの前に、香る哀にと、留める時の渦が疼く。脈拍が意味を汲むのを待ったが、時はなだらかな官能の夢へと連れ去った。夢の舞い。 あわいあい つよくだきしめ はだあいの ゆめのまにまに あなたにむかう (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 07:54:07モクモクモク 立ち上る煙 夢を燃やして 心を燃やして 黒い雲 雨が降る 飴が降る 夢の弾 射抜かれて 新しい夢を見る あなたは誰? (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 08:21:43彼の話はいちいち私を苛つかせた。 その窮屈な振る舞いこそ巻かれてしまえ。んふ、でもそんなとこが好き。私の中の女が目覚めるの。女が恐いんでしょう?そして人の夢を覗き見るのは悪い癖ね。難しい顔しても駄目。いっそ煙で○んじゃえばいいわ。私が男に戻る前に。 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:07:15目が覚めてもまだ白く燃えていたので、膨れた頭を抱えて眠り直した。誰かが見ているかもしれない最後の挨拶の真ん中で、煙が線を引くある区切りに、吊り上がる口角から覗く犬歯から、今日は昼と夜が平等だと笑った。夢とうつつのハーフ、他人と自分のハーフ、 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:08:40愛の起点と光の終着は同時である。私という執着が、生を遣わし愛を紡ぐ。想いは時空を開き、光を物へと降下させる。奇跡とは、共時性の麗しい世界の呼び掛けであり開放である。愛に捧ぐ。 ひめごとの あなたをおもう あいひとよ つきよのゆめに ふたりひとつに (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:14:09抱えた頭が手が滑って落ちた 首なしの身体が煙みたいに 空にぽっかり浮かんでいるのが どんどん小さくなるのを腹を抱えて笑った 抱えるために腹を割ったのは この白い昼の夢を誰かに伝えたかったから 黒い夜の夢をジークムントが記した本が未来の私を予言する (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:23:46象徴の眩暈に、美しい幻夢が時を駆ける。爪弾く哀と肌寄せる風の中で、繕う欠片が想いをかなぐり捨て、裸になった。歌う迄の仄かな夢見に、煌めき揺れる花模様、時を越え処を指絡ませる。 いきてあい しらずかゆめの あなたきて あいのつむぎに むつむとわにと (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 09:38:04貘は星になった 悪夢だけでは飽き足らず 大事な夢まで食べてしまった 白と黒の間で 永遠の灰色を食べて 煙に巻く 巻いたのは夢だっけ まぁいいや いや よくない セカイを裏返せば 貘の食べ過ぎた夢が見える キミの大事な夢はどれですか (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 10:09:09影がついてくる 気をつけろ俺を濃くしろと囁いて 刺青のお兄ちゃんがじろり 肩にへばりついた蛸が手足を蠢かせて 肩肉を喰らっているおい痛くないのか 薬指の無い猫好きの中年女が指をリングでごてごてさせて喧しい 大麻は空気に垂れ流しだ 影を濃くしろ! (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 10:58:10地平線が昨日に伸びている、君が吐き出した煙の匂いを嗅いで太陽と月が半々で共存する夕方を考える、斜線/便箋/回旋、混ぜこぜになった出会いから別れまでのプロセスはいくらでも好きにしていい、君に非難されるために今日の記録を平らげる、呼気、身体ごと飛ばして (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 11:52:27みどり色のあたまの貘がことばの夢を食んでいる。そのようにしてうたはほろび、かみはやぶれ、しとわかれた。もう一つのあたまが落ち、迷信に火を放つ。たちのぼる煙は雲をなす。越境しつつみながら、三つ目のくちびるとして雨を吐く。あたらしいことばの夜明け。 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 12:26:53(いま何時?) 時計の鼓動を聴きながら 長針と短針の逢瀬を 退屈そうに眺める 「早く覚めたい」 弱音は吐かないと決めたのに あなたの夢はとてもフクザツで 私はもう、目覚めてしまいそう (まだ覚めたくない) 夢の中で会える恋人 (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 12:48:47きみの描いたものも わたしが書き出したものも そこから伺える世界には 指先も届かぬ深海が 淡く広がっていた 自我が働かない 誰もが厚かましく語る思想にさえ 渦巻くことが出来ない 彼が唱えた無意識のように 作り出すものは いつかの誰かを帯びている (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 12:51:44不慣れな手が網をたぐる。空回りする魚の呼吸を見る。逃がすのか捕らえるのか、青白い横顔で迷う。ユーカリの葉が揺れる。朝が来て、別れを言う準備をする。ずっとずっと準備をし続けている。夢で魚が鳴く。 (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 13:03:06消費していく、ショウカしていく かじっても生かせずなくしていくのだろうか 知恵の実があれば良かった かじっただけではみにはならないことを 知っていた 先人がとく正解の無いアイの (身に宿しているはずの) 解明と獲得を目指して 言葉を投げ続けるのだ。 (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 13:18:49炭酸の弾ける度に雨粒が生まれ、壊れた並行世界は重なり合って生クリームの下に。甘い夢をと掬ってみても、居留守騙りに砕けた欠片。赦し形見に集めたイドラ。シードルの海、生まれた記憶をかざしてさがして。 (詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 13:22:05花びらと夢と笑顔が舞う。始める 創める 初めまして。キミの優しさがはにかむ仕草がhoney come, 甘い蜂蜜みたいにずっと変わりませんように。涙や苦労も、希望への序曲に。幸せの海を、sea hour say, 時間を大切な人と越えて未来に。(詩のレシピ3) #pwGT組
2014-09-23 13:28:32ぐらすのなかのめだまがこちらをみている。おまえもひものになりたいのか、と、こえがする。ふりむきざまにいっしゅんみえたのは、どあのないおはなばたけで、そこから、きおくがない。と、いしにはなしたのが、なんにちまえだっただろうか、どあのあるへやで。 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 13:35:05