【戦前憲法か占領軍憲法か?】”憲法「押しつけ」論の幻”の根拠を追う・・・
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『憲法「押しつけ」論の幻』のような本が地元の図書館に置いてあればいいのに。なんか「図書館で読んでみるか」ぐらいのモチベーションの本ってあるじゃん。「中古で探すか……」とまでは全然思わないの。
2014-10-13 11:39:03僕は日本国憲法のことを「スゲー」とは言わないけど、だからといって「下らん」とか「みっともない」とも言わない。相当に強(したた)かな憲法だと思うし、だから安倍政権下でも改正されないと思っている。現代史を勉強してないからかな。にしても「あんなのガイジンが突貫工事で書いてんだ」とは。
2014-10-13 15:46:03現憲法の制定について「突貫工事で」と言えるのは、わずかな期間の占領期の改正「作業」だけを見ているからではないか。改正「作業」だけではなく、その思想的源流も含めて理解すべし。そこに流れているのは世界の憲法思想史であった。もちろん自由民権運動や大正デモクラシーの思想的経験も含まれる。
2014-10-13 15:46:35憲法学者の樋口陽一氏は日本国憲法が「九日間」だけで作られたのではなく、制定過程に関わった民政局のスタッフはニューディーラーたちで3世紀にもわたる憲法思想の蓄積プラス現代の社会民主主義的な思想の蓄積があったことを指摘し、わずかな期間では日本国憲法のアイディアは浮かばないと指摘。
2014-10-13 15:47:13憲法史が専門の古関彰一氏は、在野にいる日本の学者やジャーナリストたちによって組織された憲法研究会が占領軍の新憲法案のアイディアに、社会権・生存権の原理をもたらしたことを明らかにしているし、思想史の家永三郎氏も現憲法と憲法研究会案との共通点の多さに注目している。
2014-10-13 15:49:35日本近現代史の頴原善徳氏は憲法98条2項に国際法遵守の一文を入れたのは日本の外務省側であることを明らかにし、日本の戦争体験が国際社会からの孤立であったことから、それへの反省として、国際法による制約を憲法内原理に取り込むことで主権の制限をめざしたという。
2014-10-13 15:49:59以上、樋口陽一『個人と国家』(集英社新書)、古関彰一『新憲法の誕生』(中公文庫)、家永三郎『歴史のなかの憲法 上』(東京大学出版会)、小路田泰直他編『憲法と歴史学』(ゆまに書房)所収の頴原善徳「日本国憲法の最高法規性に対する疑問」から。
2014-10-13 15:50:25お前の書いたものも読んでみたいという奇特な方は、拙著『皇国日本のデモクラシー』(有志舎)の8~10章あたりをご覧になって下さい。 www18.ocn.ne.jp/~yushisha/inde…
2014-10-13 15:53:34「言論の自由」を使って日本国憲法の近代原理を否定、戦後民主主義の価値観を使って戦場の物語を美化。これらはいずれも否定したいものへのあからさまなタダ乗りだ。タダ乗りしたあとは、後続の者が乗れないようにつぶしにかかる。 twitter.com/harutoaki/stat…
2014-10-13 15:59:20WOWOW録画、『永遠の0』終了。確かに井上真央は可愛いかったけど、泣ける程ではなし。前評判、盛り過ぎ?戦争描写、大いに不満。岡田准一がカッコいいとの印象だけの戦争映画ってどうなの?
2014-10-13 10:04:25金沢セミナー「帝国憲法現存確認のために」 國體護持塾塾長 南出喜久治: goo.gl/8lng8w @youtube 『象徴天皇制とは完全な傀儡天皇制です。国民が主人で、そして天皇を家来とする憲法ですから。』『占領憲法というのは明確に共和制憲法なんですね。』
2014-10-13 21:00:20その条文は憲法研究会のアイディアですね。そこに集まった連中は特に戦前から「社会」を意識し、憲法に私法次元の原理を持ち込んだ人たちです。 RT @asakawachi 同感です。…憲法第25条生存権など…。これは、日本の法律家が憲法に規定すべきだと主張して入れられたのですから。
2014-10-13 23:53:03日本国憲法に社会権・生存権的価値を持ち込んだとされる憲法研究会のメンバーは、同時にデモクラシー実現のために社会的なるものを組み込んだ人格の陶冶をめざし、そのためにこそ国体の存在が重要だと考えた人たちが中心。生存権・社会・人格・国体というのは戦前日本の場合セットになってる。
2014-10-13 23:56:05そういうセットのなかで陶冶される人格がデモクラシーの主体になるべきだという精神的土壌ができてきて、それが国民主権になる。そして、そういう問題との関係で象徴天皇制のことも考える必要があると思う。しかも天皇が「国民の象徴」だということは戦前でさえも否定されていない。
2014-10-14 00:00:59戦前の天皇機関説というのはかなり無理があったのだと思う。国家などというのはやはり幻想であって、それを何か実体的なもので象徴(表象)するしかなかった。それが天皇だった。これは上杉慎吉の考え方。国民主権になったとしてもその国民はやはり実体的なものではない。だから象徴が必要だったと。
2014-10-14 00:06:14大正デモクラシー期は天皇機関説(国家主権説)が有力な学説だったが、それは最終的には占領期の憲法改正過程で消滅した。大正デモクラシーの本流は、その部分では断絶させられたうえで国民主権に接続された。呼び出されたのは戦前に形成されつつあった象徴天皇制で、これと国民主権がマッチした。
2014-10-14 00:08:12【管理者】現憲法はGHQの御仕着せ憲法という嘘。鈴木安蔵を中心としたメンバが「憲法草案要綱」をまとめ、これにGHQが強い関心を持ったというのが真相。参考: ndl.go.jp/constitution/s…
2014-10-14 09:44:13当時は国際法における強行規範の存在自体が認められておらず、現在に至るまで陸戦法規43条が強行規範化したという訳でもない以上、降伏文書への調印によってポツダム宣言の履行義務を負い、国内統治制度の変更も承認したことから、GHQの指令に基づく憲法改正は国際法上違法ではないのでは。
2014-10-14 12:06:13もちろん、日本が降伏文書に調印せず徹底抗戦して、天皇やら首相やらが端から討ち取られて米軍侵攻後のイラクみたいな状態になったなら話は別だと思うけども。
2014-10-14 12:07:57その解釈はなくないか?あり得る主張としては①憲法改正は戦争終結後だから陸戦法規の適用を受けない、②仮に適用を受けるとしても、日本はポツダム宣言の履行に関して降伏文書で合意している、のどちらかかと。
2014-10-14 12:46:58仮に押しつけ憲法論者が②に反論するとすれば、陸戦法規第43条の強行規範性しかないが、第二次大戦の時点においては強行規範は国際法においては認められていなかったので、結局、陸戦法規第43条違反という主張は妥当ではない。
2014-10-14 12:50:50「核兵器を装備したアメリカ海軍の航空母艦や巡洋艦は長年、日本の領海を航行し、日本の港に入ってきているのです。日本の政府はそのことを知っています」E.ライシャワー(駐日米国大使)
2014-10-14 14:31:44戦後改革が米国にとっては実験的な意味合いがあった事は否定しませんが、日本国憲法制定は米国の意図だけで為しえたわけではなく、19世紀以来の戦前日本の思想蓄積と戦後改革に取り組んだ日本側の戦後構想との合作の面にもっと注目すべきなのです。 twitter.com/takeyanm/statu…
2014-10-14 15:26:50引用した千葉準一氏の研究ノートは、会計基準法というやはり米国にも存在しなかった社会実験を志し、それが挫折する過程をまとめています。当時の機運、空気をうかがい知る貴重な材料として興味深いです。 repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/1011… @akisumitomo
2014-10-14 01:29:10米国主導なのだというのは「押し付け憲法」論以来脈々と続けられた議論で、戦後日本の改革は米国による「実験」なのだというのもそれと同様の議論だ。何も新しくはない。
2014-10-14 15:27:23