塔10月号「十代・二十代特集」を中の人約一名が好き勝手に読む2014[第4回]

「塔」2014年10月号掲載の特集「十代・二十代特集」を、濱松哲朗が一人で勝手に読み込む企画です。 第4回で取り上げたのは、北野中子、島田瞳、鈴木寛子の三名です。
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濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-023]その落差の大きさが、シーツに対して、取って付けたような印象を生んでしまうのかもしれません。ただ、わざわざ「天気図の南のはし」という周りくどい認識を示したことによって、ある種のおかしみが出ているのも事実でしょう。#塔1020

2014-10-18 01:25:55
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-024]することがないことがいい次々と打ち上げられる花火を見つめ /鈴木寛子「夏の華」#塔1020

2014-10-18 01:27:35
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-025]ぼんやりとした日常のちょっとしたいいことを歌に詠もうとすると、どうも表現が「ほぼ日」っぽくなるな、という話はこの前もしましたが、この歌も少しその気がありますね。結句の連用形で止まるところも、少し気になります。塔はみなさんよくやりがちですが。#塔1020

2014-10-18 01:31:27
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-026]花火を見つめていることは、この歌の「私」にとっては「すること」の内に入っていない、ということでしょうか。それだけ花火が勢い良く、遠くでどんどん打ち上がっているのだろうと思うと、なかなか面白い感覚です。#塔1020

2014-10-18 01:34:15
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-027]色がいい構図がいいと撮りたての花火の絵らをじっくりほめる /鈴木寛子「夏の華」#塔1020

2014-10-18 01:34:40
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-028]恐らく、花火の写真を撮り合っているのでしょう。「花火の絵ら」という言い方は少し大袈裟かもしれませんが、色や構図と言ったら思わず出てきてしまった語なのかもしれません。#塔1020

2014-10-18 01:37:38
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-029]割と具体物を詠み込んでいる割に作品の印象がぼんやりしているのは、歌の中の把握や行動がゆったりとしている故のものでしょう。もう一声、何かが欲しい気もしますが、この作者はぶれませんね。#塔1020

2014-10-18 01:41:11
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

[04-030]というわけで、今回はここまでです。ありがとうございました。#塔1020

2014-10-18 01:41:53