日本における「沈黙の螺旋」の構図?

津田正太郎さんが書き込まれた内容が興味深かったので、備忘としてまとめました。
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Shotaro TSUDA @brighthelmer

社会心理学やメディア研究では有名な「沈黙の螺旋理論」というのがある。人は自分の意見が多数派だと思えば人前でもそれを臆せずに言うし、少数派だと思えば言わなくなる傾向がある。結果、多数派は自分たちをさらに多数派だと思い込み、少数派はさらに自分たちが少数派だと思うようになる。

2014-11-15 02:49:43
Shotaro TSUDA @brighthelmer

そうして多数派はますます雄弁に、少数派はますます寡黙になっていく。そして、何が多数派なのかを判断するうえで大きな役割を果たしているのがマスメディアではないかと言われる。それを思い出す小田嶋隆さんの文章。/絶賛コンテンツはなぜ増えるのか business.nikkeibp.co.jp/article/life/2…

2014-11-15 02:51:01
リンク 日経ビジネスオンライン 絶賛コンテンツはなぜ増えるのか ここしばらく「ニッポン」を称賛するタイプの番組が、高い視聴率を獲得しているらしい。で、各局とも、タイトルに「日本」や「日本人」を含んだ番組を制作しては、柳の下のドジョウを期待する日々を過ごしているのだそうだ。
Shotaro TSUDA @brighthelmer

日本で沈黙の螺旋が発動するうえで、バカにできない影響力を発揮しているのは週刊誌の中吊り広告ではないかと個人的には思う。週刊誌自体は読まなくても、週刊誌が一斉に同一のテーマを同一のアングルから取り上げるようになると、多数派の意見はそこにあるということの強いアピールになる。

2014-11-15 02:57:39
Shotaro TSUDA @brighthelmer

結果、その意見に反するような発言をなんとなく行いづらくなる。ぼくの場合、大学の講義でそのテーマを取り上げると学生から強い反発を受けるんじゃないかと心配になったりもする。学生が本当に週刊誌の論調に同調しているのかはもちろん定かではないけれども、なんとなくそう思えてくるのが不思議。

2014-11-15 03:00:57
Shotaro TSUDA @brighthelmer

沈黙の螺旋が発動していても、自らが少数者と知りつつ発言を止めない「ハードコア層」が存在する。空気が読めないんじゃなくて、あえて読まないひと。同調圧力の強い社会では、そういうひとの存在はとても重要だし、大学教育の大きな目標はそうした人材の育成にあると言っていいんじゃないかと思う。

2014-11-15 03:11:19