ウムノフ手筋

propara先生のウムノフ手筋をトゥギャってみました。 個人的な備忘録。
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Problem Paradise @propara

「取れる駒を取らない」のが単に結果であるということは、受方駒Xを移動させる、そのための着手Bに目的があるようなケース。それは、Bが持駒ではなく、盤上の駒で、その邪魔駒消去になっているような場合である。

2014-11-19 01:35:50
Problem Paradise @propara

このケースは、今までに見たメカニズムと組み合わせることもできる。作例としては、無双に5局、図巧に1局発見できる。その中から、これをチェーンにしてトリプルでやった例を。おそらく宗看のお気に入りだったと思える、99番。 pic.twitter.com/2jiWkxzP6i

2014-11-19 01:47:14
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Problem Paradise @propara

その14手目。ここで64龍と取ると、45玉、55龍、36玉、46龍、27玉で詰まない。また36玉の局面で37銀とすると同玉、46龍、48玉で詰まないし、45玉の局面で46歩も56玉で詰まない。 pic.twitter.com/1es9z5SVbn

2014-11-19 01:54:45
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Problem Paradise @propara

そこでまず、55銀!同と、64龍、45玉と進める。 pic.twitter.com/9z1BfqgHzv

2014-11-19 01:55:40
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Problem Paradise @propara

66銀を消しておくと、その局面からさらに46歩!同と、55龍、36玉と進めることができる(46歩に56玉は67龍がある)。 pic.twitter.com/wqvR3YNxHI

2014-11-19 01:57:53
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Problem Paradise @propara

47歩を消しておくと、その局面からさらに37銀!同と、46龍、27玉と進めることができる(37銀に同玉または47玉は46龍)。これで最終目的である26銀を消去することができて、16龍、同玉、26金までの詰み。連続ウムノフ手筋のトリプル。

2014-11-19 02:01:14
Problem Paradise @propara

ウムノフのトリプルという話をしたので、最後にウムノフのダブルの話もしておきましょう。無双94番。 pic.twitter.com/i1E0rL6nKe

2014-11-19 02:05:23
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Problem Paradise @propara

まず41金!同金、42銀成、同金で第一弾のウムノフにより、31銀を消去。仕掛けは、いちばんポピュラーなメカニズムその1の「退路封鎖」。つまり、42銀成を同角と取られたときの41の退路を塞いでおくため。 pic.twitter.com/kpzlUxTZkd

2014-11-19 02:07:52
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Problem Paradise @propara

さらにその局面から、41金!同金、42飛成、同金で今度は43飛を消去。これで43桂が打てて、41玉には31金が打てるという邪魔駒消去の仕組み。飛消去も同じメカニズムその1の「退路封鎖」。ただし、作意では41金を同玉と取って以下詰ませている。

2014-11-19 02:10:53
Problem Paradise @propara

たぶん、看寿はこの94番を見て、ボクならもうちょっとスマートに作れるよ…と思ったのかもしれません。それが図巧36番。 pic.twitter.com/sEyILnooBw

2014-11-19 02:14:36
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Problem Paradise @propara

25金!同角、36銀、同角でまず第一弾のウムノフ。仕掛けは前例と同じで、いきなり36銀とパクつくと同銀生、同飛、同とのときに25の退路が空いているので詰まない。つまりメカニズムその1の「退路封鎖」。 pic.twitter.com/4zLsQxm9ex

2014-11-19 02:18:33
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Problem Paradise @propara

そこからさらに25金!同角、36飛と同じ理屈で第二弾ウムノフの邪魔駒消去。これを同銀成と取って以下収束。こういうふうに、無双と図巧で対応している作品もあるのです。

2014-11-19 02:21:36
Problem Paradise @propara

以上でウムノフ手筋と無双、図巧の話はいったんおしまい。ここで取り上げなかった作品にもまだおもしろい例がありますので、調べてみてください。さらに、現代の作品でこんな例があるよ、とご存知の方は図面を貼ってね。

2014-11-19 02:26:23
Problem Paradise @propara

たとえば現代の例で、山田修司作(パラ1969年10月、余詰)。ウムノフ手筋メカニズムその6で、空いたマスではなくラインを利用して、別の地点で銀ではなく歩を取る、銀先銀歩。 pic.twitter.com/omOT76CWVk

2014-11-19 02:36:57
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Problem Paradise @propara

なお、ウムノフ手筋のメカニズムは他にもあるのかな、と思った方は、里見義周による駒の機能分類表を参照して、そこから考えてみてください。

2014-11-19 02:40:42

tsumegaeruさんとのやり取り

tsumegaeru @tsumefrog

ウムノフ5種類ぐらいしか浮かばないなーて思ってたけど、その6はウムノフの定義に当てはまっている気がしない。

2014-11-19 04:45:18
tsumegaeru @tsumefrog

広義のウムノフというのも以前考えていて、それには二種類ある。17番がその一種類め。広義ウムノフの二種類目は作例が存在するかどうか不明。52番は、どう解釈したらウムノフなのか良く分からない。

2014-11-19 05:01:24
Problem Paradise @propara

@tsumefrog それは連続していないからだと思います。その6は、あるマスを空けてからそこに攻め方の駒が入るまでに、別の受け方の駒を入れていますので、遅延ということになります(遅延するのはひとまとめにしてタイプ2とくくる考え方もあります)。

2014-11-19 05:07:49
tsumegaeru @tsumefrog

@propara リプライありがとうございます。まだあまり分かっていないので確認したいのですが、次の例はウムノフ手筋というのでしょうか?23の香を金で取れるのに敢えて取らずに24へ移動させます。 shogipic.jp/v/3lP

2014-11-20 00:32:57
Problem Paradise @propara

@tsumefrog 定義上はそうなりますね。おもしろくないけど。(笑)

2014-11-20 03:45:49
tsumegaeru @tsumefrog

@propara なるほど、ウムノフという言葉のニュアンスについてはとても合点が行きました。ありがとうございます。 あともう一つ質問すみません。その後のツイートで 『今まで見てきたのは、「取れる駒を取らない」ことじたいに何らかの目的があったような例』 とあって、(続く)

2014-11-20 07:39:16
tsumegaeru @tsumefrog

@propara (続き)その意味を知りたいのですが、次の例は「取れる駒を取らない」ことじたいに何らかの目的がある例なんでしょうか? shogipic.jp/v/3lQ

2014-11-20 07:43:25
Problem Paradise @propara

@tsumefrog 遅延するといろいろ夾雑物が入ってきて、パラドックスが逃げてしまう、という見本でしょうか。定義というのは難しい。その6みたいなものも(名前がつけられていないので)含めてやりたいと思ったのですが…。

2014-11-20 23:15:29

tsumegaeruさんとのやり取りその2

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