ポケモンとバンダイナムコグループの関係考
まず浦高氏のターン。
最近ふと思うのだけど妖怪ウォッチをポケモン化したがってるのってL5よりもバンダイな気が…。なぜそう思うかと聞かれたら上手く答えられないのだけど
2014-11-22 22:06:27その一方でバンダイのポケモンに対する影響力がジワジワと強くなってるような気がする。フィギュアーツ(D-arts)でポケモンのアクションフィギュアを細々ながらも出していったりバンナムがポケモンとコラボしたポッ拳開発中だし
2014-11-22 22:08:27ポケモンがクリーチャーズ以外のゲーム会社とコラボするのは今に始まったことじゃないけど、バンナムはバンダイのゲーム開発部門。これを機にバンダイがポケモンのゲームにも介入し始めてくる気がする
2014-11-22 22:09:42例えば今やガンダムはバンダイ中心みたいな感じだけど最初は人気が出てから少しずつ介入していってクローバー倒産のドサクサに紛れて一気に主導権を握ったという経緯がある。あとエヴァも放送当時は放置してたけど人気が出てから徐々に介入して行ったわけだし
2014-11-22 22:12:24この一連のツイートを受けての考察。
バンダイナムコ・・・というかバンダイグループとポケモンの関係だけど、ゲームに関してはまだ手探りの段階ではないかというのが私見。「ポッ拳」のインカムがどの程度かによるけど、方向性や市場規模の調査という意味でバンナムは「ポッ拳」をベンチマークのひとつとするのではなかろうか。
2014-11-23 12:08:27フィギュア関係だと、S・H・フィギュアーツのポケモン関係の新製品展示が「魂ネイション2014」で無かったのは少し引っかかる。もっとも今年の魂ネイションでは、ゲームキャラ関係の展示はあまりなかった事を考えると、次の一手を伏せているだけかもしれない。
2014-11-23 12:15:38それこそ人間キャラクターからのリリースという「手札」も持ち合わせており、さらにD-ArtsがS・H・フィギュアーツブランドに統合されたことで、「アニメ側のキャラクター」もリリース可能になっただけに。
2014-11-23 12:19:25ただ、個人的には「ポッ拳」稼働開始後、バンナムはアーケードゲームよりもアミューズメント関係でポケモンを使いだすのではないか、という風に見ている。「ポッ拳」はアーケードゲームではベンチマークとして投入し、しかし、同時にエレメカ開発への道標でもあると。
2014-11-23 12:23:36しかしバンナムとポケモンの繋がりは急に降って湧いたものではない。過去「太鼓の達人」シリーズにアニメ主題歌が収録されたり、「ポケモンアニメのメダルゲーム」の開発をしたりと、意外に浅からぬ関わりがある。それを踏まえての「ポッ拳」開発。
2014-11-23 12:27:38この点を踏まえると、「ポケモン関連のゲームを製作する」という、より踏み込んだ関係の構築は、バンダイナムコが今後、「ゲームコーナー/ゲームセンターにおけるポケモンの使用」に関して、より大胆な起用を考えていると見ることもできる。
2014-11-23 12:30:35同時に(株)ポケモン側も、今後バンダイナムコとの関係が、これまでの「版権の貸し借り」の間柄とは少し異なってくる可能性もある。
2014-11-23 12:32:53それはバンダイナムコ、ことナムコ側の歴史や業務を考えればよいだろう。家庭用/アーケードゲームの製作だけでなく、「ゲームマシン」の開発・製造、さらにはゲームコーナー、遊戯施設の運営管理までしていた会社だ。そういう会社がポケモンと関係を深める事実と、その意味とは。
2014-11-23 12:36:40今後ポケモンが難局を乗り越え、あるいは巧みに回避し、再度の安定期に入れたならば、そこにポケモン・バンナム同盟ともいうべき関係が存在した場合、もしかすると私達は、ポケモンの「遊び」がゲーム機を飛び出す時を見ることになるかもしれない。
2014-11-23 12:41:35一方商品関係は、(株)ポケモンとバンダイグループが衝突する場となるかもしれない。キャラクタービジネスの拡大を好ましいと考えないポケモンと、玩具会社であり、かつキャラクターの使い方について熟知する企業としてのバンダイは、対極に位置する。
2014-11-23 12:44:58「キャラクターは使ってナンボ、売ってナンボ」のバンダイと、「キャラクター商売はポケモンを焦土にする。厳重に管理すべきである」とする(株)ポケモン。しかし、今後バンダイグループがポケモンで存在感を増すならば、(株)ポケモンも姿勢を変えざるを得なくなると思われる。
2014-11-23 12:47:56その要因が「妖怪ウォッチブーム」だ。今やジバニャン達の勢いは、無視しようにもできるものではない。この渦中にあって関係者も、ポケモンの『危機』を感じているのはなかろうか。
2014-11-23 12:51:32加えてポケモン映画が2012年以降、興行成績に陰りが見え始めた。聞けば「破壊の繭ディアンシー」の興行成績は30億に達さなかったという。もっとも興行成績が30億を切ったポケモン映画は何作かある(※そして、決して出来が悪かった訳ではない)が、本作の不振は従来と異なる意味を持つ。
2014-11-23 12:54:51従来、新作発売前のポケモン映画は興行収入を落とし、発売直後の映画は業績を大きくあげるという流れがあった。しかし、今年はその流れが乱れた。XY発売直後にもかかわらずだ。
2014-11-23 12:57:27ポケモン映画の不振、そこに重なる「妖怪ウォッチ」ブーム。ポケモンはこの20年で巨大コンテンツに育ったが、その巨人の足元が揺らぎ、時を同じくして足元を揺らす存在が現れた。ポケモンを恐怖させるには十分であろう。ダビデが現れたのだ。
2014-11-23 13:01:08聖書のゴリアテはダビデに石を投げられた後、自らの剣で首を刎ねられた。妖怪メダルという石をダビデならぬケータ君から投げられたポケモンは、「あまりにも巨大になりすぎた自分」という剣で、もしかすると首を刎ねられるかもしれない。
2014-11-23 13:04:49このような体たらくのゴリアテめいたポケモンに対して、バンダイグループが剣で首を刎ねず、「立て直す術がある」等と言えば、頑ななポケモンとて耳を貸さざるを得まい。
2014-11-23 13:07:57しかも、相手は妖怪ウォッチのスポンサーも務める会社だ。ポケモンがしたたかにも聡明であれば、まず話を聞こうとするのではないか。自分の再起のために。バンダイもポケモンの商業的な価値が未だ高いと知っていればこそ、ポケモンの領域で存在感を高めているのだから。
2014-11-23 13:12:05個人的には、ポケモンとバンダイグループの関係が密になることは、ポケモンにとってプラスになる面が大きいと考えている。ポケモンは自分の「遊び」を拡張する技術を持つ会社と手を結べる。そしてバンダイはポケモンで大胆なビジネスができる。それはファンに幸福感として還元されるだろう。
2014-11-23 13:16:43