みんなの選んだ今年読んだベストな本(& CD、映画)はこれだ

2014年12月6日(土)。渋谷のHDEさんのロビーをお借りして開催したスゴ本オフ忘年会「2014年ベスト」の実況まとめです。
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根岸智幸 @zubapita

(承前)HFT(超高速取引)を巡る狂騒と、1ナノ秒でも速く取引をするために、独自の回線を引いちゃったりする世界。その不公正な巨大市場にワンマンアーミーとして立ち向かう日系カナダ人の物語。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:02:24
根岸智幸 @zubapita

(承前)『美味しさの脳科学:においが味わいを決めている 』ゴードン・シェファード。鼻をつまんでモノを食べるとおいしさが判らない。その理由がよくわかる本。色を人間の目と脳が判断してイメージが作られているように、味は舌と脳と鼻がイメージを作っている。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:02:27
根岸智幸 @zubapita

(承前)とくに鼻が大事で、フレーバーを感じる人間の能力は犬を上回る。食品会社はそれを知り尽くしている。最後に『いぬやしき 』奥浩哉。黒澤明の「生きる」みたいな話からブレードランナーみたいになっていく。(了) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:02:31
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

今晩『インターステラー』を観に行くといううえださん、幸せ者!『縮みゆく男』リチャード・マシスンのご紹介。「アイアムレジェンド」等で知られる古典SF作家の追悼新訳本。だんだん身長が縮んでいく奇病を、社会に対して自分が無力になることのメタファーとして描いた傑作。 #スゴ本オフ

2014-12-06 15:56:57
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

“男はみんな、『縮みゆく男』である”という寸言が秀逸。 #スゴ本オフ

2014-12-06 15:57:35
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』マイケル・ルイス(文藝春秋)/「マネー・ボール」等の作家によるビジネスノンフィクション。HFT(超高速取引)を巡る狂騒と、不公正な巨大市場にワンマンアーミーとして立ち向かう日系カナダ人の物語が痛快。 #スゴ本オフ

2014-12-06 15:58:17
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

「超高速取引」を聞けば聞くほど、インチキに限りなく近いような気がする…… #スゴ本オフ

2014-12-06 15:58:58
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

『美味しさの脳科学:においが味わいを決めている 』ゴードン・シェファード(文藝春秋)/鼻をつまむと味がしないのはなぜなのかがよくわかる本でオススメ。人間が脳内で味のイメージを作る時、味覚(舌)よりも嗅覚が大きな役割を担っている。 #スゴ本オフ

2014-12-06 15:59:44
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ものを見て、青や赤だと認識するけれど、もの自体に青や赤があるわけではない(人がそう認識しているだけ)。食べ物の「味」も同様だという。食べ物自体に味があるのではなく、それを認識するのが重要。だから、味よりも匂い(フレーバー)が味を左右する。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:01:39
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ライトノベルとはなんぞや?という話。児童小説や青春小説とはどう違うか?「萌え」が必須か?から始まるプレゼン。児童小説は、オトナが子供に選ぶ小説で、青春小説は、大人が昔(青春)を懐かしむために読む。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:05:21
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

で、ライトノベルとは、青春真っ盛りの人が、今持っている心の中のドロドロしたものを投影して選ぶもの。『ラノベ作家休憩所』で出ている同人誌の紹介。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:06:26
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ふだんラノベの枠内で縛られているラノベ作家たちが、「これこそが面白いライトノベルじゃぁあ!」と気合を入れて書いたアンソロジー。ここで詳述。 #スゴ本オフ rootport.hateblo.jp/entry/20120817…

2014-12-06 16:09:04
根岸智幸 @zubapita

匿名ブロガー?ルートポートさん。まず、ライトノベルとは何か? ライトノベルは児童小説や青春小説とどう違うのか? ライトノベルは思春期の子供が自分で選んで自分のなかのドロドロした感情を反映していく分野だと思う。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:09:50
根岸智幸 @zubapita

(承前)で、「ラノベ作家休憩所」というサークルが作ったライトノベル同人誌を紹介。ライトノベル作家が出版社の意向を気にせずに自分たちが書きたいものを書いた作品集。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:09:52
根岸智幸 @zubapita

(承前)「劇画セカイ系」という短編の冒頭でセカイ系の典型的なところから始まって、15年後売れないラノベ作家になった主人公のところに「セカイを救ったよ」と14歳のまま彼女が戻ってくる…。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:09:55
根岸智幸 @zubapita

(承前)もう1冊『オール・ユー・ニード・イズ・キル』映画版は疲れたオッサンが主人公で万人受けになっていたけど原作は、もっと少年向け。(了) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:09:57
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

バンバイアコスプレで登場の瑞希さん、「悪女は血が好き」の発言にざわ…ざわ…。『世界悪女物語』澁澤 龍彦「悪女」と呼ばれる女たちはなぜ血が好きなのか考えてみると、悪女の悪女たる所以がわかってくる。やる・やらないは別として、血を求める人は歴史上にも現代にもいる。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:13:35
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

血を求めてバスタブに入れて、そこに浸かる……おかしいのだが、可笑しい。可哀想な猟奇的な彼女たち。>『世界悪女物語』 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:15:11
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

サロメ、カルメン、マノン・レスコーが、オペラ三代悪女とのこと。『サロメ』平野 啓一郎 (光文社古典新訳文庫) 男を破滅させる魔性の女=ファムファタールとして一躍有名なサロメ、古くから多くの絵画や小説、オペラの題材となってきた。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:16:19
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ファムファタールとしての側面が強調されて世紀末芸術家をインスパイアしたのは、ワイルドの戯曲がきっかけ。本の半分が平野解説となっていて、この解説が面白い。運命の女や悪女についてよく考えたい諸氏諸姉には必読。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:17:11
根岸智幸 @zubapita

瑞希さん。バンパイアクイーンのコスプレで登場。美術館を巡るのが趣味。刀剣博物館に行くのが好きで、装飾の美しい江戸時代の刀より、無骨な室町以前の刀が好き。血の味も好き。で血が大好きな女性の話が出てくる『世界悪女物語』澁澤 龍彦。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:19:39
根岸智幸 @zubapita

(承前)若返るために女中を拷問して、その血をバスタブに入れて浴びたりする。ただ若返りを求める姿は、いまの美魔女と変わらない。オペラ界の三大悪女といえば、サロメ、カルメン、マノン・レスコー。『サロメ』平野 啓一郎 。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:19:41
根岸智幸 @zubapita

(承前)古くからあるサロメの文章が古くて硬いけど、これは新約なので読みやすくエロティック。西洋では19世紀にオスカー・ワイルドの戯曲で取り上げられてサロメの男を破滅させる魔性の女=ファムファタールとしての面が広まった。(続く) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:19:43
根岸智幸 @zubapita

(承前)そこらへんの解説もいっぱい書かれている。(了) #スゴ本オフ

2014-12-06 16:19:45
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

「男を破滅させる女」は、その男の社会的な存在としては×かもしれないが、その女との個人的な関係にとっては、最高の存在になる。なぜなら、その女のおかげで、破滅させられるほど深く濃い運命を味わったのだから。 #スゴ本オフ

2014-12-06 16:21:33
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