石原氏の「橋下氏は若いときのヒトラー」発言について
石原の「若いころのヒトラー」発言は、発言そのものの問題性より、問題発言をすれば注目を浴びフフンできるから言う、言われた側の迷惑(この場合は橋下)は考えないという石原の人間性に帰結する話だと思う
2014-12-17 10:58:43それはそれとして、ヒトラーが演説を始めたのは30になってからなので、この年齢を若いと捉えるかどうかだね
2014-12-17 11:00:25ヒトラーは20代のころ、ウィーンでネットカフェ難民みたいな状態になったり第一次世界大戦で兵士になったりしたが、部隊でいきなり興奮して演説を始めたことがあったくらいが記録や証言に残る弁舌家の過去である
2014-12-17 11:03:15復員後、ヒトラーはバイエルン・レーテ共和国に所属するがその後官軍に鞍替えし、情報部に勤務しスパイとなる。この時すでに30歳。革命思想を持つ政党に潜入調査するため政治知識のレクチャーを受けたらしいが、ためしに演説をさせてみたところ物凄い反ユダヤ演説を始めて上司が慌てて止めている
2014-12-17 11:08:34ドイツ労働者党(Deutsche Arbeiterpartei)に潜入したヒトラーは、いつのまにかミイラ取りがミイラになってDAPの政治活動に没頭。演説の才能を使って聴衆を呼び、彼らの寄付金が党のほぼ唯一の収入になっていくなどして党への支配を強めていく
2014-12-17 11:12:56DAPをNSDAPと改称させ、党の指導者(Führer)となったヒトラーは、扇動の才能だけですべてが操れると思い込んで1923年にミュンヘン一揆を起こし、思いっきり失敗する。ここでもうヒトラー34歳。政治的には、若い……部類に入るのかなぁ
2014-12-17 11:15:51ミュンヘン一揆で武力による政権奪取に懲りたヒトラーは合法路線へ転換し、1920年代を通じて演説の技術を高めていく。たとえば印象的な身振りであるとか、リズムをつけた言葉の選び方とか、聴衆の質によって火のついたような罵倒と静かな語りかけを使い分けるとか。
2014-12-17 11:17:53この時代の「演説の技術の向上」以前のヒトラーは、ビアホールで聴衆からツッコミを入れられて絶句してしまうとか、喋りに自信がないと側近にこぼすとか、いわゆる一般的なヒトラーの天才的な演説家イメージとはかけ離れた姿がうかがえる
2014-12-17 11:20:19ヒトラーが演説だけでのし上がった男と思うのも禁物だ。党の人事権を使って巧みに人をポストにつけたり、懐柔したり、敵の分断工作をしたり、現金を渡したり、人たらしの才能も相当なもの
2014-12-17 11:31:12言いたいことをまとめると ・ヒトラーは最初から世間のイメージ通りの卓越した演説家だったわけではない ・政治家としての技量を演説だけに頼ったわけではない ・若いころって具体的にいつよ
2014-12-17 11:39:24