発達障害支援に原因論は必要か?

「発達障害による」困った行動と、「発達障害にみえる」困った行動、それぞれ原因別の支援が必要?そんなことはない? 教育行政系国家公務員さんのツイートに、噛みついたことから始まった一連の流れです。
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Ichiro Kuronuma @kouro16

さて、今日は会議2件だが、1件は、乳幼児への親の関わり方と発達障害との関係について検討する予定。確かに、食べ物によって骨格も、刺激によって脳神経の発達も違うから、影響してるんだろうなぁ。でも、予備知識がない……。うーむ。何か勉強にいいものないかなぁ?

2010-11-30 07:43:37
@ohgie

危険に一票。下手すりゃ産経親学シリーズの二の舞。個人的には発達障害と親の養育態度は関係ないと断言したい気分。QT:@tomothlon 「関係」という言葉に危険な印象も持つのですが...QT @kouro16: 乳幼児への親の関わり方と発達障害との関係について検討する予定。

2010-11-30 10:28:37
@ohgie

親の養育態度と発達障害を絡めることは、利より害のほうが1億倍ある。

2010-11-30 10:30:06
Ichiro Kuronuma @kouro16

受ける刺激で発達が変わるのは生物として自然な気もしたのですが…いい研究があるなら教えてください〜RT @ohgie 危険に一票。個人的には発達障害と親の養育態度は関係ないと QT:@tomothlon 「関係」という言葉に危険な印象もQT 乳幼児への親の関わり方と発達障害との関係

2010-11-30 12:12:04
Ichiro Kuronuma @kouro16

なお、うちの問題意識は、落ち着かないとかで支援を要する点で、現象として区別がつきにくいものの中に実は発達障害だけじゃないものが含まれていて、きちんと原因に応じた対応を取らなきゃということで、まだ原因等を考えなきゃという段階です。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 12:18:14
Ichiro Kuronuma @kouro16

1.発達障害2.家庭環境等によって発達障害でないけど似た現象が出るもの、のほかに、3.栄養不足で骨格が成長しないのと同じような文脈で発達障害的な発達になるというものがあるのかないのか、が今回の興味です(私個人の興味ですが)。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 12:36:38
高知で学ぶ @Kochi_Study

@kouro16 @ohgie @tomothlon 発達障害の定義から行くと、環境要素は排除されているようです。参照: http://ow.ly/3hgvW ただし、知能と環境は関係しています。発達障害と似た症状も現れるとのこと。二つを分離するのは困難でしょうね。

2010-11-30 12:57:00
Tomonori Karita @tomothlon

確かに。「親の育て方・関わり方が下手だから発達障害になった」という誤解によって,多くの親御さんが心を痛めている現実がありますからね。RT @ohgie: 危険に一票...個人的には発達障害と親の養育態度は関係ないと断言したい気分。

2010-11-30 14:15:27
Tomonori Karita @tomothlon

母子保健領域の乳幼児健診等で,発達障がい疑い例が発見された場合に,どのような精査システムを用意し,フォローするかを再検討しているということでしょうか?RT @kouro16: うちの問題意識は...きちんと原因に応じた対応を取らなきゃ... @ohgie @tomothlon

2010-11-30 14:26:23
Tomonori Karita @tomothlon

高知県だと須崎市等で,疑い例も含めて保健師や言語聴覚士等が継続的に関わり,ニーズに合わせて支援する体制を作っていたと記憶していますが。RT @kouro16: 現象として区別がつきにくいものの中に実は発達障害だけじゃないものが含まれていて @ohgie @tomothlon

2010-11-30 14:51:44
@ohgie

原因というのが何を指すのかよくわからないのですが、「発達障害と呼ばれる観察可能な行動様式」の原因という理解でよろしいでしょうか?http://bit.ly/e4XKel @kouro16 @tomothlon

2010-11-30 14:41:48
@ohgie

それをふまえてですが、「発達障害」はいわゆる「定型発達」との脳の生得的器質的な違いが原因だろう、ということは判っていますが、治療的アプローチがとれるほどのことは判っていません。残念ながら。http://bit.ly/gXhCjZ @kouro16 @tomothlon

2010-11-30 14:46:46
@ohgie

「家庭環境に依って似た現象」についてですが、それらしい現象がでる「こともあるらしい」ということは言われていますが、これはエピソードに過ぎずエビデンスに基づく精査を受けていません。つまり今のところなんの根拠もない推論に過ぎないということです。@kouro16 @tomothlon

2010-11-30 14:50:27
@ohgie

なお「家庭環境等に依って」のEB精査は現実的には不可能です。なぜなら「定型発達乳幼児を2群に分けて、1群は適切な家庭環境、もう1群は不適切な家庭環境で育てた結果、一方の群に発達障害児が有意に多かった」という実験証明が必要だからです。@kouro16 @tomothlon

2010-11-30 14:55:12
@ohgie

だいたい「どういう家庭環境が適切なのか」という定義すら不可能ですよね。そういう意味でも「栄養不足で骨格が成長しない」こととは全く同列に扱えないものです。@kouro16 @tomothlon

2010-11-30 15:15:17
@ohgie

いろいろクドクドねちねち申し上げましたが、一番言いたいことは、kuronumaさんのような官サイドの少なからざる影響力を持つ立場の方が、EB精査も受けていない安易な因果関係論に乗っかってほしくない、それは本当に危険だということです。@kouro16 @tomothlon

2010-11-30 15:45:35
@ohgie

加えて、発達障害児でもその保護者でも、発達障害様の行動を示している児でもその保護者でも、彼らに必要とされる支援に、原因を論じなければならないほどの差(原因?によって支援を変える必要性)は無いと考えます。@kouro16 @tomothlon

2010-11-30 15:49:02
Ichiro Kuronuma @kouro16

(1)ohgieさん、ありがとうございます。私はこの問題、全くのド素人なので、まだ何の予断も持っていません。なので育ち方と神経の発達に因果関係がないならないで構わないのですが、まず、そういう研究の動向を知りたかったのです。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 17:29:55
Ichiro Kuronuma @kouro16

(2)ご両者には面白そうな書籍を紹介していただきました。ありがとうございます。なお、「発達障害児でも…発達障害様の行動を示している児でも…原因?によって支援を変える必要性…は無い」と言われると、困ってしまいます。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 17:32:51
Ichiro Kuronuma @kouro16

(3)本県で言えば、支援が必要と現場から声が上がる児童生徒に、支援担当教員を配置しようと思ったら、今の教員数を倍にするくらいの数が必要になり、まず無理です。といって、無理だと言って放っておくわけにもいきません。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 17:33:26
Ichiro Kuronuma @kouro16

(4)なので、現在の対症療法的な手法だけでなく、もし他の手法で対応できるものがあるならそっちにシフトしていく部分を少しずつでも作らないと、にっちもさっちも行かなくなってきております。理論の完成を待てればそれがベストですが。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 17:34:03
Ichiro Kuronuma @kouro16

(5)精査を受けていない因果関係論でも、何の仮説も持たずに場当たりで対症療法を打つよりは、試行錯誤の一歩というところで、まだ前向きかと思います。学界の皆様には並行して研究、検証を進めていただきたいです。 @ohgie @tomothlon

2010-11-30 17:34:32
@ohgie

先日、隣県で公職に就かれている方のツイート:QT @kouro16: 乳幼児への親の関わり方と発達障害との関係について検討する予定 に、まんまと噛みつかせていただいたワタクシですが、これからいただいたお返事を公式RTさせていただきます。

2010-12-03 16:43:54
@ohgie

というお返事をいただいて私も困っております(爆)。

2010-12-03 16:54:51
@ohgie

でも、ちょっと私の手に負いかねる感もあるので、その筋クラスタの方、どうか助太刀をば。私自身は、官の(しかも教育行政系の国家公務員)方がスジの良い理解をしてくださると100人力だけど、ロクでもない理解だと害悪100倍だと思っているので。

2010-12-04 01:11:35