発達障害支援に原因論は必要か?

「発達障害による」困った行動と、「発達障害にみえる」困った行動、それぞれ原因別の支援が必要?そんなことはない? 教育行政系国家公務員さんのツイートに、噛みついたことから始まった一連の流れです。
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hazki @hazki_cheke

そして、たとえその知識があったにしても、原因や因果関係をはっきりさせて原因に応じた支援を、なんて考えちゃうのは、あまりにも非現実的。ADHD様の行動を示す発達障害ではない被虐待児と、ADHD児と、PDDから来る環境不適応から落ち着きのなさを示す児それぞれに、異なる支援ってどんな?

2010-12-04 02:27:46
hazki @hazki_cheke

ADHDなら薬を飲ませろ、PDDなら診断受けて加配をつけろ、または支援級にいけ、というのが今の教育界のやり方だろうな。被虐待児は?まさか愛情もって家で育てろ、じゃないよね…

2010-12-04 02:31:43
hazki @hazki_cheke

原因を知って安心を得るのは養育者だけで良くて、支援者、教育者は、仮にその想定をするにしてもそれを前面にだすべきでない、というのは私の持論。人権という視点からも、総合的な支援効果としても。

2010-12-04 02:36:48
hazki @hazki_cheke

で、起こっている問題に対して、ABAの分析手法(ABC分析)を用いると、養育環境とかなんとか言う原因じゃなく、今現在その子が過ごしている学校環境下での具体的な因果関係がわかり、即対応が出来る。対象がどんな児童であれ用いることの支援手段として、既に実践研究も積み上がっているはず。

2010-12-04 02:44:51
hazki @hazki_cheke

最低限そのあたりを知っていただかねば、具体的な検討から施策の構築まで時間がかかり過ぎる。私の知ってる自治体の教育センターでは、教員研修にABAを導入しているところもあるし、関連学会に行けばABAなどの手法はもはや当たり前に使われはじめているのを実感できると思う。

2010-12-04 02:52:53
hazki @hazki_cheke

今必要なのは、教師や学校単位で実践研究が積み上がっている今の支援手段を、全体的なものにしていく動きだろう。教員養成課程に組み込むのがそうそう簡単でないなら、まずは教育センターの研修に組み込む。実際に生徒を持ってからの方が習得も早いだろうし。

2010-12-04 02:57:30
hazki @hazki_cheke

心理士や巡回相談員にその知識があればそれを活用することで対応も出来るのだが、これは教育行政が取り組む話ではおそらくないので、今回は割愛。

2010-12-04 03:00:03
hazki @hazki_cheke

ABC分析のような考え方を知ってやってみた人とそうでない人との間には、深〜い溝がある、というのは私が日頃感じていること。特に初等教育においては、ABC分析というちょっとした視点の切り替えが教師にも児童にも効果的だし、変化がはやい。教員間で事象を共有できるメリットもある。

2010-12-04 03:04:34
hazki @hazki_cheke

やってみた人にはそれがわかるんだが、やってみないとわからんのよ。あと、行動ときっかけと結果を、正しく記録するのに慣れるのに一ヶ月〜半年くらいかかるかな。センスのいい人は一発なんだけど、どうも煮詰まってる先生の多くは精神論優位な傾向があるので。

2010-12-04 03:07:47
hazki @hazki_cheke

問題とされる行動の生起頻度を減らすことが目的なのに、いつのまにか、そのあとに謝ったかどうかを結果事象として捉えて、謝ったから安心しちゃうとかいうのは、よくあること。

2010-12-04 03:13:17
hazki @hazki_cheke

あ、大事なことを。ABC分析では、結局のところ、ADHD児やPDD児や被虐待児それぞれに、異なるきっかけや、行動と結果のパターンが見えて来ることは多分、いや、確実にあると思う。しかしそれらは、各児童と教室内環境との相互作用からくる特有のものに過ぎない。

2010-12-04 04:00:24
hazki @hazki_cheke

かといって、じゃあ根本的な解決にならない、と考えるのも違う。生活の大半を過ごし、人格形成に影響を与える学校環境において、いかに子どもが過ごしやすい相互作用を実現するかは、かなり重要課題。養育に原因を求めたり診断レッテル貼りするより、今そこで起きていることを改善する方が何倍も大事。

2010-12-04 04:06:04
Ichiro Kuronuma @kouro16

@ohgie まさに!問題意識は全く同じです。そういう要望が多いのではと我々も思うのです。ABA……は初耳ですが、勉強になりました!ありがとうございます。>学校生活支援員をつけ「さえ」すれば、支援OK、とお考えでしたら、失礼ながらそれこそ「場当たり的な対症療法」にしか過ぎません。

2010-12-04 07:10:10
はじめ @Consciousnessof

そういう県があったら、障害児の親として私も引っ越したい。過疎に悩む自治体にはお勧めの妙策かも。 RT @ohgie: もし、リテラシーとしてのABAやTEACCHが貴県教育委員会に浸透したならば、私は本気で移住を考えますね(笑)。

2010-12-04 07:56:29
Poririn3 @poririn_3

現場の困った感の行き着く先はその2つであることが多いです。RT @ohgie: しかし、通常級の先生がリテラシー(厳密なやり方、ではなく、日常業務=教育を行う上で役に立つ知識)としてこの2つを身につけたら、『「特別」な「支援」が必要とされる子ども』は随分減るだろうに。…...

2010-12-04 08:27:35
Poririn3 @poririn_3

だからこそ特支の眼の精度が課題だと思います。RT @ohgie: 初等教育ド現場で働いてみての率直な感想ですけど、「義務教育機関の学校」っていうのが発達障害児(だけでなく平均的発達から離れる全ての児)にとって、人生で最も過酷な社会じゃないかと感じます。@kouro16

2010-12-04 08:30:14
はっしー @mattarisophia

同意! RT @ohgie: 初等教育ド現場で働いてみての率直な感想ですけど、「義務教育機関の学校」っていうのが発達障害児(だけでなく平均的発達から離れる全ての児)にとって、人生で最も過酷な社会じゃないかと感じます。@kouro16

2010-12-04 09:09:24
numachi @numachinomajo

@ohgieタイミングはずした横レス。今、時間があるもので。家庭環境による発達障害ってこういうの?http://www.amazon.co.jp/dp/4054033652

2010-12-04 10:47:45
numachi @numachinomajo

@ohgieだとすると家庭環境と言っても「refrigerator mother」みたいな言いがかりじゃなくて本気で親から離す必要があるわけですが。今までも心的外傷で海馬が萎縮するとかは知られてましたが、虐待でも不可逆的な神経の損傷は起きるみたいです。

2010-12-04 10:52:33
numachi @numachinomajo

@ohgieこういうのと普通の家庭における「親の育てかたが悪いんとちゃう?」をごっちゃにしてるのかなあ?公務員さん。良く判りませんでした。

2010-12-04 10:56:35
@ohgie

@numachinomajo あの本書いちゃったのは、今イマ現状においては杉山先生の勇み足ではなかろうか、とすら思っています。扇情性からいうと、前提となってる発達障害についての理解なく、「第4」のに飛ばしていっちゃいがちですもん。

2010-12-06 14:18:45