ちょっと参考になるかもしれないお役立ち道具

2枚のアートナイフの替え刃の間にスペーサーを噛ませることによって、同じ幅でマスキングテープなどを何本も量産して切ることが出来る素敵アイテム、通称「BUBBAカッター」の進化版を怪屋ハジメ(アセトン)さんが開発したようです。 【追記】 「怪印カッター」と命名されました。
41
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【1】ちょっと参考になるかもしれないお役立ち道具開発したので、できそうな人は真似してみてください。紆余曲折のスタートから話すのでちょっと長いです。

2014-12-19 00:45:20
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【2】知る人ぞ知る、BUBBAさん考案、マザーFさん命名のBUBBAカッター。2枚のアートナイフの替え刃の間にスペーサーを噛ませることによって、同じ幅でマスキングテープなどを何本も量産して切ることが出来る素敵アイテムです。 pic.twitter.com/eHQHZn8qxQ

2014-12-19 00:48:20
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【3】それとは別に、2枚重ねにしたデザインナイフの替刃でシリコン型に極細ゲートを彫ることが出来ると知り合いの原型師から教えられた自分は、間に挟むスペーサーを変えればいい感じの道具が出来るんじゃね?と奇しくもBUBBAカッターと同じ発想にたどり着いたのでした。

2014-12-19 00:49:01
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【4】刃だけではコントロールがしづらいので自分はさらに木の棒にスリットを彫り、そこへスペーサー挟んだ替刃を固定しました。柄付きBUBBAカッターとでも言えばいいんでしょうか。 pic.twitter.com/4spOx4TB2q

2014-12-19 00:49:49
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【5】ただこれには問題点があって、刃がはめ殺しになっているので、不慮の事故などで刃が欠けた場合の交換がかなりしづらくなってしまいました。コントロールのしやすさの代わりにオリジナルBUBBAカッターの手軽さが犠牲になった形です。

2014-12-19 00:50:45
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【6】そこで刃が交換出来てなおかつ数種類の幅に対応できるようなのが開発できれば一気に使い勝手が良くなるんでは、とあれこれ思案したのでした。

2014-12-19 00:54:50
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【7】そこで思いついたのが、替え刃とスペーサーの順番を入れ替えることによってある程度の幅をカバーできるコアユニットでした。名前ほどかっこいいもんではないですけどw

2014-12-19 00:55:28
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【8】デザインナイフの替え刃2枚に0.2㎜厚のスペーサー1枚と0.4㎜厚のを2枚組み合わせることで刃の間隔を0.4㎜~1.4㎜まで0.2㎜刻みで変更可能な、厚さ1.8㎜のコアユニットが出来ます。 pic.twitter.com/Aoo9nqzYof

2014-12-19 00:56:08
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【9】0.4㎜厚のスペーサーはデザインナイフの刃を落として角を丸めたもの、0.2㎜厚のスペーサーはハセガワのエッチングソーの余白部分を0.4㎜のスペーサーと同じ形に切った物です。金切りばさみがあれば切れます。あとはヤスって調整。 pic.twitter.com/TsgrHPOiGt

2014-12-19 00:57:27
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【10】これらをまとめてスリットに挟んで上手く固定が出来れば刃の交換が可能で間隔の調整も出来る新型カッターが出来るはずです。次は固定具の開発に着手しました。

2014-12-19 00:57:50
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【11】自分はNTカッターのデザインナイフ使いなので、慣れているカッター軸が流用できれば扱いやすいかなーと思ったのが運のつき。試作1号機はやや暴走気味な仕様になります。

2014-12-19 00:58:30
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【12】コアユニットがすっぽり入るスリットを残しつつ、デザインナイフの軸に合わせた太さになるまでプラバン積層させて、削り出しました。

2014-12-19 00:59:03
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【13】さらに軸にはめて使えるようボルトの頭を切ったものを合体させました。最後にコアユニット部分は横からイモネジで固定する仕様にして試作1号機が完成しました。 pic.twitter.com/HadbnXHr3J

2014-12-19 01:00:36
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【14】どこかで商品化してもらえたらいいなぁと思いながら造ったのでだいぶ暴走した仕様になってしまいました。商品化されればいいですが、されなかった場合この工作方法を真似してもらうのはかなり酷です。そこでもっと簡単に造れそうな試作2号機を考えました。

2014-12-19 01:01:10
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【15】コアユニットを生かすためには2㎜のスリットがあってそれを横から挟められればいいわけです。そこでOLFAのアートナイフ10Bのプラスチック軸のスリットを2㎜にしてそこへコアユニットを挟むことにしました。 pic.twitter.com/mhulV923xv

2014-12-19 01:01:43
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【16】そのまま挟むとデザインナイフとアートナイフでは刃のサイズが違うのでぐらぐらします。それを解消するためコアユニットと厚みが一緒で合体後のサイズはアートナイフの替刃と同じになるスペーサーを造りました。これで試作2号機の完成です。 pic.twitter.com/0Zpl0MVSUN

2014-12-19 01:03:00
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【17】ちなみに2㎜スリット化した軸にはアートナイフの刃が4枚入ります。なのでうち2枚をスペーサーとして使えば、0.5、1.0、1.5の幅のカッターとして使えます。

2014-12-19 01:03:23
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【18】これを正式採用としなかったのは刃の調整段階が広いこと、実は類似商品がOLFAから出ていることが原因です。商品名はパターンナイフ。スペーサーを交換することで1.0、1.5、2.0の幅のカッターとして使えます。ステンドグラスに使うんだとか。

2014-12-19 01:03:42
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【19】アートナイフの軸を削るのにはちょうどφ2のダイヤモンドビットがあったのでプラが溶けないように低速で削りました。最終的に棒ヤスリなどで調整しましたが、それでもきれいに2㎜幅というわけにはいきませんでした。

2014-12-19 01:04:04
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【20】そこで2㎜が厚さの板(うちでは定規)にセロハンテープを張ってスリットに刺し、隙間に流し込み系瞬着垂らして固めておおむねきれいな2㎜幅になるようにしました。 pic.twitter.com/ghmMJXzdfJ

2014-12-19 01:04:32
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【21】スリットの内側ががたついた面だと刃の固定がうまくいかず刃の間隔がずれる原因になるのでこの調整は必要かと思います。

2014-12-19 01:04:50
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

【22】というわけで、まぁまぁ真似できそうな難易度で刃の交換が可能で刃の間隔を調整できるカッターが一応完成しました。大変便利な道具なのでぜひチャレンジしてみてください。 pic.twitter.com/VOlOBFRWfm

2014-12-19 01:06:19
拡大
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

@Kuon_Muneharu NTカッター軸の方はほんとやり過ぎたw OLFAのほうがかなり現実的で実作業も2時間要らないくらいかな。

2014-12-19 01:11:36
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

今回の試作機には名前つけてないんだけど、自分が樋口って名前だったら命名悩まなかったのかもしれないw

2014-12-19 01:19:01
怪屋ハジメ(アセトン) @h_kaiya

調整できる刃の間隔が0.4~1.4なのはそれ以上のサイズの使用頻度が低かったから。あとこれ以上スペーサー追加したくなかったから。

2014-12-19 01:21:51