「ハイスコアガール」事件についての刑事手続きに反対する声明文に対する批判まとめ

SNKプレイモアとスクエアエニックスの係争についての、「ハイスコアガール」事件について―著作権と刑事手続きに関する声明― (http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ip/20141222seimei.pdf)に対する、批判についてまとめました。
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1.はじめに

はじめに

 このまとめは、『「ハイスコアガール」事件について―著作権と刑事手続きに関する声明―』について、TL上に流れてきた批判ツイート及び、私自身の見解、賛同者との対話などをまとめたものです。

目次

1.はじめに
2.声明文とその賛同者に対する要点まとめ
 2-1.事実経緯と声明文
 2-2.声明文に対する要点
 2-3.賛同者に対する要点
3.赤松氏、藤本氏、福井氏の見解
4.声明文そのものに対する反応
5.カーテンコール氏と赤松氏の対話
6.藤本氏の見解に対する反応
7.甲賀志氏と藤本氏の対話
8.福井氏の見解に対する反応
参考:藤本氏とbn2氏の対話

2.声明文とその賛同者に対する要点まとめ

2-1.事実経緯と声明文


SNKプレイモアとスクエアエニックスの訴訟に対する声明文

「ハイスコアガール」事件について
―著作権と刑事手続に関する声明―

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ip/20141222seimei.pdf


事件概要

リンク Wikipedia ハイスコアガール 『ハイスコアガール』(Hi Score Girl)は、押切蓮介による日本の漫画作品。スクウェア・エニックスの『増刊ヤングガンガン』2010年VOL.11と『増刊ヤングガンガンビッグ』にて、2011年VOL.1からVOL.3まで連載し、同誌が月刊化して誌名が『月刊ビッグガンガン』となった後も引き続き同誌で2018年 VOL.10まで連載された。 著作権侵害問題・刑事告訴事件のため、2014年VOL.9以降は休載中であったがSNKプレイモア(当時)との和解成立により2016年VOL.8より連載が再開され、合わ
リンク NAVER まとめ スクエニ「ハイスコアガール」キャラクター使用許可の申請がずさんだった - NAVER まとめ 人気漫画「ハイスコアガール」にてSNKのキャラクターを無断使用したとして、刑事告訴されたスクエニの著作権問題。
リンク ハフィントンポスト 人気漫画「ハイスコアガール」は著作権侵害? 人気漫画に「法律違反の疑いがある」として、出版社が家宅捜索を受ける事件があった。その漫画は、アニメ化も決まり、計11万部を売り上げていた「ハイスコアガール」だ。90年代のゲ...
リンク 産経WEST 【衝撃事件の核心】消えたスクエニ「ハイスコアガール」警察の強制捜査を呼んだ著作権「なあなあ認識」のツケ ハイスコアガールの単行本では、巻末に「SPECIALTHANKS」として、SNK社など作中に登場するゲーム会社名が列挙され、(C)マークとともに各社の会社名が記…

参考

甲賀志 @hiroujin

【盗作】トレパク疑惑の東山翔先生の百合漫画「prism」休載の知らせに対する反応 - togetter.com/li/317758 2年前のまとめ。コメントにトレスや模写に関する判例や、著作権法上の解釈を書いた。ハイスコアガールの複製権と翻案権侵害は明白だろう。引用にはならない。

2014-12-23 01:23:17
リンク はてなダイアリー マンガ家がネットの写真をトレース:フェア・ユースをどう考えるべきか? - 社会時評/書評 現実休載のお知らせ 2011年12月 7日更新連載作品『ダシマスター』において、一部の背景や料理、食材等の絵..
リンク 神楽坂で働く社長のひとりごと ストックフォトエピソード ウォーターマーク入り画像 ウォーターマーク入りのカンプ用写真をトレースしてイラスト化し、自らの著作物として販売するという不正行為が発生しました。詳細が判明しておりませんので、事件に...
リンク www.tokyo-gyosei.or.jp 業務のご案内〜知的財産権・知的資産 | 東京都行政書士会 「頼れる街の法律家」東京都行政書士会のサイト

※その他コメントで言及されている事件リスト

  • 東京地判平成20年3月13日判タ1283号262頁「八坂神社祇園祭ポスター事件」
  • 『ジミー大西氏の絵画を模写して販売 4人逮捕』(時事通信 2006年5月22日)
  • 尾瀬あきら氏『ぼくの村の話』
  • かわぐちかいじ氏『沈黙の艦隊』

2-2.声明文に対する要点


甲賀志 @hiroujin

前RT ハイスコアガールについての声明は何か変。「本件のように著作権侵害の成否が明らかではない事案」とあるが、成否を決めるのは司法(刑事or民事)。今回はスクエニの態度があまりに盗人猛々しいので、刑事にて是非を問う事にしたのだ。どちらを選ぶかは著作者の権利であり自由のはず。

2014-12-22 12:24:22
甲賀志 @hiroujin

著作権法は親告罪なので、刑事告訴の判断も著作者の権利。もし非親告罪であれば告訴は国権に属し、警察の恣意的な介入もありえるから、例の声明にも説得力が生まれる。しかし今の日本では著作権違反は親告罪。だから結果として声明は、著作者の権利行使を否定してしまってるのが、筋の悪いところ。

2014-12-24 01:31:33
甲賀志 @hiroujin

例の声明は今後、同人誌などの二次創作に悪影響を与えると考える。権利者の善意で黙認していたにも関わらず、例の声明は賛同者に同人系の識者が並び、事実上権利者の権利を認めず、作品の自由利用を認めろという風にも読めるからだ。横柄とも取れる利用者に権利者がいい感情を持つ訳がない。

2014-12-24 01:44:51
甲賀志 @hiroujin

強すぎる著作権法は様々な弊害を招く、という点を論拠に置けばよかったのに、何であんな内容にしてしまったのか。あまりに一面的な観点からしか、ハイスコアガール事件を見てないんじゃないのか?企業防衛と言う観点からするととても容認できないどころか、反感持たれても仕方ない内容だぞ。例の声明は

2014-12-24 01:49:33
大村k.n @ohmura_keru

スクエニの件はSNKが権利持ってるものについては萎縮効果が起きうる、くらいなのでは?いきなり刑事告発したわけでもなし

2014-12-22 17:37:40
大村k.n @ohmura_keru

他の権利者がSNKに倣うかというと怪しいし、スクエニ並に突っ張るとこが出てくるかにもよる。悪質な侵害者が自粛する分には損無いでしょう

2014-12-22 17:38:50
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