本を愛する人間の一人として、表紙/帯について考えてたんだけど、やっぱり「帯をかけることを前提とした表紙をデザインするため、タイトルや作者名が真ん中より上にしか入れられない」という現状は歪んでるんじゃないかな、と思う。ので、ちょっと書かせてね?
2015-01-01 14:11:40承前)まず、本の表紙はどのように受容されるのか、について。通常、新刊は帯をかけた状態で平台に陳列され、しばらくすると棚へ差されることになります。このとき、購入者はそれぞれ平台なら「表紙、帯」を、棚なら「背表紙」によって認識されることになります。
2015-01-01 14:16:24承前)また、購入されて自宅へ持ち帰った場合、多くの人は読み終わった後に書棚へと収めるかと思います。ここでも本は「背表紙」によってユーザーに認識されることになります。つまり、表紙や帯がユーザーに認識されるのは「書店で平積みされているとき」「書棚に差すまで」に限られるのです。
2015-01-01 14:19:46承前)要するに、表紙に記されたタイトルと作者名が「その本を認識するため」に機能する期間は、そうでない期間に比べて圧倒的に短い、と言えます。であれば、表紙そのものにタイトルと作者名を記す必要はないのでは? そのためにこそ帯を活用すべきなのでは? というのがわたしの主張の骨子です。
2015-01-01 14:24:04承前)昨今では、文字が入っていなければ額に入れて飾れるほど美麗なイラストが描かれた、優れたデザイン性を持つ書籍が増えています。にもかかわらず、本は「飾り物」としての地位を確立できていません。それはなぜか? その理由は、表紙のタイトルと作者名にある、とわたしは考えています。
2015-01-01 14:27:15承前)考えてもみて下さい。ただのイラストがあるとして、そのタイトルを示す場所として「イラスト上」が適切である、とは誰も考えませんよね。けど、本のデザインにおいてはそれが当たり前であるかのごとく行われています。明確な理由も狙いもなく、慣例として。
2015-01-01 14:29:57承前)本の表紙上に記されたタイトルと作者名は、どうしたって「商品っぽさ」を醸し出してしまいます。ハウツー本ならそれもいいのでしょうが、心に残る綺麗なお話、胸の躍る冒険やファンタジーといった「非日常への入り口」まで右に倣えで似たようなデザインにする必要はない、と個人的には思います。
2015-01-01 14:34:53承前)解決策として提案できるのは、二つ。一つは全面帯。余計な文字の入らない、表を向けて飾るに値する表紙と、宣伝のためのタイトルや作者名、推薦コメントを記した帯とに分離する方式。もう一つは、同じく表紙に文字を入れず、帯にタイトルや作者名を入れる方式。これならデザイン上の制約はない。
2015-01-01 14:39:00承前)解決策として提案できるのは、二つ。一つは全面帯。余計な文字の入らない、表を向けて飾るに値する表紙と、宣伝のためのタイトルや作者名、推薦コメントを記した帯とに分離する方式。もう一つは、同じく表紙に文字を入れず、帯にタイトルや作者名を入れる方式。これならデザイン上の制約はない。
2015-01-01 14:39:00うん、こんなところかな。あと、表紙にタイトルや作者名を入れない理由としてもう一つ、その方が目を惹くのでは? という狙いがあったりします。真似されるとすぐに目立たなくなるでしょうけど、平台においてタイトルのない本ってすごく目立つと思うんですよね。
2015-01-01 14:41:59うん、こんなところかな。あと、表紙にタイトルや作者名を入れない理由としてもう一つ、その方が目を惹くのでは? という狙いがあったりします。真似されるとすぐに目立たなくなるでしょうけど、平台においてタイトルのない本ってすごく目立つと思うんですよね。
2015-01-01 14:41:59@izutis なにこれ、タイトルが無い。って思わせられたのなら、勝ちです。人は好奇心の生き物。きっと手に取って背表紙を確かめたくなるはずです。表紙タイトルなし、という斬新さは装丁フェチの心も捉えるでしょうし、誰かやんないかな、やらないならわたしがやりたいな、と思ってるのです。
2015-01-01 14:44:17@izutis なにこれ、タイトルが無い。って思わせられたのなら、勝ちです。人は好奇心の生き物。きっと手に取って背表紙を確かめたくなるはずです。表紙タイトルなし、という斬新さは装丁フェチの心も捉えるでしょうし、誰かやんないかな、やらないならわたしがやりたいな、と思ってるのです。
2015-01-01 14:44:17