韓国人オタクから見たネット小説事情

隣国のネット小説/出版文化と、本邦の現状の類似性ということで、非常に興味深いのでまとめてみました。 あくまで氏の個人的体験に基づく感想「印象批評」(=根拠なしの格好いい言い方)であり、一般化などを前提としていないことをご了承ください。 ※RT先における誤解の件を追記。
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厳選!飯島ゆん画像bot @__D_

これが今話題の小説家になろうで日刊ランキング1位の作品なんですが早くも挫けそうになってます pic.twitter.com/h5PLPUkSo7

2014-12-30 01:36:57
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ネプヨナ @nepu47

韓国ファンタジーのそれとそっくりなのでびっくりした。

2015-01-03 15:38:01
ネプヨナ @nepu47

僕が逃げたくって、日本のサブカルチャーに憧れた理由は、こういうのがフォーマット化したからだ。

2015-01-03 15:38:30
ネプヨナ @nepu47

日本の方に真面目に言います、これのQualityに絶望する前になぜこういうのが成立したのか考えるべきなんです。そうしないとこっちみたいになる。

2015-01-03 15:40:15
ネプヨナ @nepu47

韓国ファンタジーというのは、そもそもがネット(当時にはVT通信だと呼んだ。モデムでしたあれ。)の発展の共に行われたものだ。1990年代中盤から後半において「文壇文学」と「武侠」ぐらい以外にはジャンル小説がなかった韓国に新たなブームになった。

2015-01-03 15:42:08
ネプヨナ @nepu47

文壇文学は大体立証された作家、つまり新聞とかでやる新春文芸大会で当選した人たちがやるものの、そうじゃない作家の道はほぼなかった。つまり、VT通信=ネットによってそういう制度なしにも出版出来る道が開けた。

2015-01-03 15:43:58
ネプヨナ @nepu47

当時のVT通信=ネットというのは「先端」のものだったし、指輪戦争みたいなものやD&D等に深い理解があった作家質によって書かれた。もちろん、そのなかで質が低いものもたくさんあったが。(それに当時で有名になった作家はD&Dパクリの問題を抱いている。そもそもが出版のため書いてないので)

2015-01-03 15:46:02
ネプヨナ @nepu47

これを可能にしたもう一つの理由は「レンタル店」制度だ。日本にすると、30円から50円程度でマンガやジャンル小説一巻を借りることが出来る空間である。一般マケットでは成績率を上がらなかったとしても、そこで売れば出版社は良かったのでネットとジャンル小説はそれからも親近感を持った。

2015-01-03 15:47:58
ネプヨナ @nepu47

ところが00年代を渡って新たな作家群が現れる。指輪戦争やD&Dなどを知らない、「出版された韓国ファンタジー」だけを読み、それをなろうみたいなファンタジー創作コミュニティーで書き、ある程度ヒットを上がれば出版するシステムの中で生まれた作家たちだ。

2015-01-03 15:49:44
ネプヨナ @nepu47

ここで注目を貰いたいのは「ヒット」って訳だ。つまり「ジャンプ」や「ガンガン」等の漫画雑誌にもある編集によるQuality維持なしに、読者の歓迎をもらったものがすぐ出版されレンタル店に置いておく事になる。

2015-01-03 15:51:18
ネプヨナ @nepu47

この中で武侠とファンタジーを結んだり、1990年代後半以後だから青少年と親近感があったゲーム(そもそもがファンタジーを背景にするRPGが多かった)をファンタジーを結んだりする新たなジャンルが出たがそれがあくまで「ヒット」に依存しているから、刺激で俺TUEE的ものを産んだ。

2015-01-03 15:53:07
ネプヨナ @nepu47

そしてネットが発展し、色んな競争相手が出てくる。それに、小説も合法でも簡単だし不法ならもっと早くアクセス出来る手段を読者が手に入り、レンタル店は退路を進んでいるし、結局出版マケットではなくレンタル店に依存していたファンタジー文学もともに小さくなっている。

2015-01-03 15:56:11
ネプヨナ @nepu47

今はE-bookや、3話以上見るためは金を出せ、みたいなネットサービスに移ってはいるが、うまく出来るかどうかはわからない。

2015-01-03 15:57:37
ネプヨナ @nepu47

僕の分析が正しいかどうかは僕もそうわからない。先並べた通り、僕はそういうのが飽きて嫌いなので日本のものを吸収した面もあるから、ある程度は聞いた事やただの推測もある。 でも、言いたいことはQualityの低下自体じゃなくってそれがどうやって「維持させる制度」が何か考えることって訳。

2015-01-03 15:58:57
ネプヨナ @nepu47

ネットの発展は自由な発言を可能にしたが、我々はそこまで理性的でもない。いや、経済的に最適化だけなら理性的すぎるんだ。可読性が高くなると読むし、そうじゃないと重要なものさえも読まなくなる。小さい頃からコンピューターとネットがあった世代なら尚更の事だ。

2015-01-03 16:03:39
ネプヨナ @nepu47

ただ今の流れを嘲笑うだけでは何も解決出来ない。僕らはネットに依存して今もこうやってツイッターやってるんだから。

2015-01-03 16:04:29
ネプヨナ @nepu47

当時には「連斬」と読むスキルみたいなもんがあって、つまりこれは何話も同じ日に直ぐ直ぐうpする事を示した。これは連載もので「次が見たい」という読者を簡単に満たせる事が出来た。だが、大体は水増やしでもあった。そういう短編的で刺激的、安物のインタラクティブが効く空間がネットなんで。

2015-01-03 16:14:16
ネプヨナ @nepu47

僕は逃げて来たものだし、ああいうのに悪口と偏見に満ちた話しか出来ないけどな・・・ 文学はいつも新しい感性(=いつも退廃的で低評価されたあれ)を可視化した作業をしてきたなら、これが又「文学」として動いてる証拠なのかも知らない。

2015-01-03 16:16:41
ネプヨナ @nepu47

今までどうも客観的に話をしていたので、ちょっとだけヘイトスピーチをします だから僕はSAOの内容とその出版経路を聞いたことからぞっとしてたんだ!!!!

2015-01-03 16:23:11
ネプヨナ @nepu47

なにこれゲームファンタジーじゃん!それにネットで連載して人気を集めたものが編集によって・・・あっ・・・ これは・・・ これはゼロ年代で見てきたあれだろう!!!!! レンタル店のラノベコナーでうずうずしながらそれを借りて戻る客を見て「こんなにいい物があるのにな」と思ったあれが!!

2015-01-03 16:25:53
ネプヨナ @nepu47

(ラノベ天狗さんが殺しに来る)

2015-01-03 16:26:35
ネプヨナ @nepu47

客観的な態度に戻れ話すと、まず翻訳して国境を渡したというのがもう「成功作」として立証した訳だし、あの頃も<天国には涙は要らない>とか伝説の<Room no. 13>とかラブコメはたっぷりありました、はい。

2015-01-03 16:28:46
ネプヨナ @nepu47

伝説のRoom no. 13・・・ラブコメと呼ぶべきか・・・

2015-01-03 16:29:48
ネプヨナ @nepu47

そもそも09年に虐殺器官がラノベブランドで出たものだし〜

2015-01-03 16:30:24
ネプヨナ @nepu47

正確にはRoom no 1301だった・・・

2015-01-03 16:35:47