韓国人オタクから見たネット小説事情
これが今話題の小説家になろうで日刊ランキング1位の作品なんですが早くも挫けそうになってます pic.twitter.com/h5PLPUkSo7
2014-12-30 01:36:57日本の方に真面目に言います、これのQualityに絶望する前になぜこういうのが成立したのか考えるべきなんです。そうしないとこっちみたいになる。
2015-01-03 15:40:15韓国ファンタジーというのは、そもそもがネット(当時にはVT通信だと呼んだ。モデムでしたあれ。)の発展の共に行われたものだ。1990年代中盤から後半において「文壇文学」と「武侠」ぐらい以外にはジャンル小説がなかった韓国に新たなブームになった。
2015-01-03 15:42:08文壇文学は大体立証された作家、つまり新聞とかでやる新春文芸大会で当選した人たちがやるものの、そうじゃない作家の道はほぼなかった。つまり、VT通信=ネットによってそういう制度なしにも出版出来る道が開けた。
2015-01-03 15:43:58当時のVT通信=ネットというのは「先端」のものだったし、指輪戦争みたいなものやD&D等に深い理解があった作家質によって書かれた。もちろん、そのなかで質が低いものもたくさんあったが。(それに当時で有名になった作家はD&Dパクリの問題を抱いている。そもそもが出版のため書いてないので)
2015-01-03 15:46:02これを可能にしたもう一つの理由は「レンタル店」制度だ。日本にすると、30円から50円程度でマンガやジャンル小説一巻を借りることが出来る空間である。一般マケットでは成績率を上がらなかったとしても、そこで売れば出版社は良かったのでネットとジャンル小説はそれからも親近感を持った。
2015-01-03 15:47:58ところが00年代を渡って新たな作家群が現れる。指輪戦争やD&Dなどを知らない、「出版された韓国ファンタジー」だけを読み、それをなろうみたいなファンタジー創作コミュニティーで書き、ある程度ヒットを上がれば出版するシステムの中で生まれた作家たちだ。
2015-01-03 15:49:44ここで注目を貰いたいのは「ヒット」って訳だ。つまり「ジャンプ」や「ガンガン」等の漫画雑誌にもある編集によるQuality維持なしに、読者の歓迎をもらったものがすぐ出版されレンタル店に置いておく事になる。
2015-01-03 15:51:18この中で武侠とファンタジーを結んだり、1990年代後半以後だから青少年と親近感があったゲーム(そもそもがファンタジーを背景にするRPGが多かった)をファンタジーを結んだりする新たなジャンルが出たがそれがあくまで「ヒット」に依存しているから、刺激で俺TUEE的ものを産んだ。
2015-01-03 15:53:07そしてネットが発展し、色んな競争相手が出てくる。それに、小説も合法でも簡単だし不法ならもっと早くアクセス出来る手段を読者が手に入り、レンタル店は退路を進んでいるし、結局出版マケットではなくレンタル店に依存していたファンタジー文学もともに小さくなっている。
2015-01-03 15:56:11僕の分析が正しいかどうかは僕もそうわからない。先並べた通り、僕はそういうのが飽きて嫌いなので日本のものを吸収した面もあるから、ある程度は聞いた事やただの推測もある。 でも、言いたいことはQualityの低下自体じゃなくってそれがどうやって「維持させる制度」が何か考えることって訳。
2015-01-03 15:58:57ネットの発展は自由な発言を可能にしたが、我々はそこまで理性的でもない。いや、経済的に最適化だけなら理性的すぎるんだ。可読性が高くなると読むし、そうじゃないと重要なものさえも読まなくなる。小さい頃からコンピューターとネットがあった世代なら尚更の事だ。
2015-01-03 16:03:39当時には「連斬」と読むスキルみたいなもんがあって、つまりこれは何話も同じ日に直ぐ直ぐうpする事を示した。これは連載もので「次が見たい」という読者を簡単に満たせる事が出来た。だが、大体は水増やしでもあった。そういう短編的で刺激的、安物のインタラクティブが効く空間がネットなんで。
2015-01-03 16:14:16僕は逃げて来たものだし、ああいうのに悪口と偏見に満ちた話しか出来ないけどな・・・ 文学はいつも新しい感性(=いつも退廃的で低評価されたあれ)を可視化した作業をしてきたなら、これが又「文学」として動いてる証拠なのかも知らない。
2015-01-03 16:16:41今までどうも客観的に話をしていたので、ちょっとだけヘイトスピーチをします だから僕はSAOの内容とその出版経路を聞いたことからぞっとしてたんだ!!!!
2015-01-03 16:23:11なにこれゲームファンタジーじゃん!それにネットで連載して人気を集めたものが編集によって・・・あっ・・・ これは・・・ これはゼロ年代で見てきたあれだろう!!!!! レンタル店のラノベコナーでうずうずしながらそれを借りて戻る客を見て「こんなにいい物があるのにな」と思ったあれが!!
2015-01-03 16:25:53客観的な態度に戻れ話すと、まず翻訳して国境を渡したというのがもう「成功作」として立証した訳だし、あの頃も<天国には涙は要らない>とか伝説の<Room no. 13>とかラブコメはたっぷりありました、はい。
2015-01-03 16:28:46