ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#3

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

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「ドーモ、レップウ＝サン。アイアン・ハリネズミ・ヤクザクランのオヤブン、キャノンボールです」クラクズーに紹介された事務所にて、スモトリめいて巨大なニンジャはそうアイサツした。「ドーモ。はじめまして、キャノンボール＝サン。レップウです」22 #4215tk

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顔を上げたレップウは首を傾げる。「オヤブン殿がニンジャであるのに、ニンジャのヨージンボが必要とは」「抗争には戦力がいるもんでな」キャノンボールが答えた。「今、うちのクランはハングリー・ヘルハウンド・ヤクザクランと縄張り争いをしてる」23 #4215tk

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「…そちらのヤクザにも、ニンジャが」「ブルズアイ、よ！最近奴ら、手練れのニンジャを雇いやがった。いわゆる古代ローマカラテのメイジンだ」「そのような流派があるのですか」「ある。で、そいつは俺にもちと手に余る」キャノンボールが唸った。24 #4215tk

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「成る程。相手はそのニンジャですな」「そうだ！あっちのオヤブンもニンジャだが、そいつは俺でもどうにかなる。あんたはこっちのイクサが終わるまで、そいつを引きつけてくれりゃあいい！」「倒しても？」レップウは言った。キャノンボールは一瞬気圧されたようだった。25 #4215tk

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「…倒してもいい！できるんならな」「成る程。手を尽くすとしましょう」レップウはふと、キャノンボールの後ろに目をやった。窓がネオサイタマの夜を写していた。その中に、彼はニンジャを見出した。「時に。あそこにいるのはこちらの手の者ですかな？」25 #4215tk

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キャノンボールが振り向いた。同時に、スリケンが飛来する！「イヤーッ！」キャノンボールがカラテ・シャウトを発すると同時に、彼の体が鈍色に輝いた。ムテキ・アティテュード！スリケンが弾かれる！「ザッケンナコラー！」スモトリニンジャが低く構える！26 #4215tk

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レップウは見た。キャノンボールの背中に、LAN直結されたジェットエンジンが装着されているのを！「ハッキョホー！」ムテキ・アティテュードを解除したキャノンボールが叫ぶ！ジェットエンジンに点火！「ノコータ！」キャノンボールが飛び出す！27 #4215tk

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レップウもその後を追う。破られた窓を飛び越え、ジェットの炎を目印に。「グワーッ！？」目指す方向から悲鳴が聞こえた。キャノンボールのものではない。レップウは「良く犬」のネオン看板を蹴り、悲鳴の元へと向かう。28 #4215tk

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彼が到着した時には、すでに決着がついたところだった。「アバーッ！アバーッ！？」黒色装束に身を包んだニンジャがのたうちまわっている。キャノンボールがそれを侮蔑的に見下ろしていた。「バカめ。俺のムテキ・ヨリを侮ったな」「敵ですか」レップウが尋ねる。29 #4215tk

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「敵よ！おい、テメエ、名前はなんだ！名乗れ！俺はキャノンボールだ！」「アバーッ！…ド、ドーモ、キャノンボール＝サン。ナイトスカウト、です…アバーッ！」苦しげにアイサツしたニンジャが痙攣する。レップウは彼に近づき、カタナを抜いた。30 #4215tk

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「カイシャクしますか」「少し待て。…テメエ、どこの手のもんだ？吐いたら楽に殺してやる」キャノンボールがナイトスカウトの頭を掴み上げ、聞く。ナイトスカウトが答えた。「ハ、ハングリー・ヘルハウンド・ヤクザクラン…！」「やっぱりな！いいぞ、レップウ＝サン！」31 #4215tk

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「イヤーッ！」レップウのカイシャク！ナイトスカウトの首が飛ぶ！「サヨナラ！」ナイトスカウトは爆発四散！カタナを納めるレップウを見て、キャノンボールが満足げに笑った。「こいつの装束はステルス仕様だった。よく見つけたもんだな、レップウ＝サン」32 #4215tk

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「殺気が…いや、アトモスフィアがありましたので」「アトモスフィア？奥ゆかしいな、全く！」キャノンボールは立ち上がると、ナイトスカウトの爆発四散痕を見やる。「さっきのニンジャは単なるサンシタだ。偵察目的の！つまらねえ真似しやがるぜ」33 #4215tk

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「どうなさるおつもりで」「あんたに早速働いてもらう。今からアイアン・ハリネズミ・ヤクザクランはハングリー・ヘルハウンド・ヤクザクランに殴り込みをかけるぞ！」吠えたキャノンボールは、携帯IRCを取り出して部下に連絡を取り始める。レップウはそれを黙って見ていた。34 #4215tk

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早々にイクサか。レップウは微笑んだ。もし見る者がいたのなら、奇妙に満ち足りた笑みに見えたことだろう。彼は待ち望んでいた。まだ見ぬ強者とのイクサを。35 #4215tk

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【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#3終わり #4に続く

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◇客電◇以上で本日の更新は終了です。早めにまとめます。今回のものはちょっと長くなりそうだ。著者もオリジナル物に取り掛かりたいので、これが終わったら二次創作の投下ペースは落ちると思う◇客電◇ #4215tk