アルドノアゼロ第14話感想 1月18日 20:50更新
- chiqfudoki
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「勝利したのちの帝国の解体」こそを目指すザーツバルム&スレインと「彼らは帝国のために勝利を目指している」という認識レベルのエデルリッゾ&レムリナたち、という二層。ハークライトは表向き(「裏」の結託なのに「表」とはこれいかにw)は後者の組だけど密かに真意を察してる、とかね。
2015-01-18 15:21:01もとより「皇族打倒」を内々に掲げていたザーツバルムと、彼の志に沿わんとするスレインのふたりは、(少なくとも)皇族による支配構造の維持ありきのエデルリッゾ相手には、そのマジヤバの本心部分は伏せないとだよな。
2015-01-18 15:24:26OPフラッシュバック、「途中で」これが挟まるのが気持ちいい。次々あらわれるシーンはすべてメイン三人の情景なのにこのカットだけそれと関係ない。順番通りでもない。「すべての発端の出来事」てんじゃなく「アセイラム一度目の死」の光景なんだな。 pic.twitter.com/66Nnylmsx5
2015-01-18 15:38:50これは一期の冒頭で姫殿下の生死を引っ掻き回す「影武者」(二期の冒頭も同じく「影武者」が生死を引っ掻き回す)だが、「別人でした」てのは「死んだ死んだ詐欺」と揶揄される「死のゼスチャーから復旧する」ためのただの手わざ。アセイラムはたしかに1話で死に、9話で死に、12話で死んだ。
2015-01-18 15:44:34低重力の月だから自分の足で立って歩ける。嬉しそうに「とんでいる」。ここのくだりにはどうしても「喰われるために生まれ、生まれながらに飛べない鶏」のエピソードを思い出してしまう。「籠の鳥だから自由に飛べる」倒錯。籠の外には出られない。 pic.twitter.com/j3b1UedT1M
2015-01-18 15:55:11今回も同時並行で行われる地球側と火星側の芝居。アセイラムに関する「嘘」のやりとり…前回の「ただいま」の芝居とは配役が適宜変わってるのにライエ⇔ハークライトは同じ。 pic.twitter.com/EHcjZTwtWL
2015-01-18 17:11:45「あんたとはもうクチきかない!」 「”韻子はわかりやすいな”って」 「わかったわ。あなた、本当は馬鹿なのね」 「あなたなんて、大嫌い」 「その苦悩の片鱗くらいは、理解さしあげているつもりです」 「感服いたしました。我があるじとして誇りに思います」
2015-01-18 17:12:37直接アセイラムを引き合いに出して嘘でしょ?と問い詰める火星側、アセイラムの嘘を引きだすための韻子への嘘のフリ…どちらも「乙女心がわかってない男」のオチなれど、ライエのまとめとハークライトのまとめは真逆。ハークライトはレムリナのスレインへの「異性としての好意」を察してて
2015-01-18 17:15:49スレイン相手にじかにあらわしてみせる主君への敬服と同時に「わかってないなぁこの人…」と嘆いてもいるんじゃないだろか。「相手の心情を察し誠意で対処しみせる」のが感銘ポイントだろうけど、自分に向けられた性愛の片鱗が汲み取れていない、そこへの所感は地球側のライエが抱くのと同じであると。
2015-01-18 17:19:28心情はまるで察せてないけど誠意で対処する彼をみて「この人わかってない」と思いつつ「わかった」ことにするのはレムリナ本人も同じだろう。理解してるつもりと言われたあとの寂しげな目線。「たとえ世界全てに顧みられずとも、敵に回しても」愛するたったひとりと見つめ合えるならそれでいい…って。
2015-01-18 17:26:48スレインが誠実だったのは、私はアセイラムのかわりなんでしょって問われてそれには一言も答えなかったトコだな。「めっそうもない。そんなことはありません」とは言わないのが彼の誠実さ。「ウソをくらいなら黙る」という。そのかわりに「自分なりに察した」レムリナの心に沿おうとする態度が偉い。
2015-01-18 17:34:22レムリナが出自にまつわる疎外感に包まれてるコト自体は本当なワケで、それを解消すべく、そういう者が他にも居ること、苦悩は分かち合えることを文字どおり身をもって示すのだけど、まぁスレインはスレインだから…「自分なりの察し」の肝心なところでいつもちょっとだけ、そして決定的にウマくない。
2015-01-18 17:48:56「オレンジ色の機体…まさか」 「探したぞコウモリ。いやウミネコにクラスチェンジか」 仇敵どうし遠方から認識し合うまさにその瞬間「Don't stop me now!」と詞が入る、挿入歌演出の無敵っぷりが相変わらず。キーとなる詞とキーとなる芝居をシンクロさせて撃つ、いつもの技巧。
2015-01-18 17:55:38地球カットは宇宙用装備をつけてやはりタルシスとボリューム感ゲテモノ感が互角。彼ら双方同じ卓越した「目」を持ち、一期本編で格差あったものがここで「ライバル」マインドに火がついたな。交錯時の「ドキュウン」て心象SEはヤリスギだと思うけどw pic.twitter.com/UvUK8aByBA
2015-01-18 18:02:55死んだと思ってたスレインの方は兎も角、伊奈帆が”コウモリ”改め”ウミネコ”トロイヤードを敵視するのはじゅうぶんに余りある理由が存在する。「オキスケを殺し、自分を殺し、アセイラムを殺そうとしたばかりか連れ去った」んだから「じつはイイ奴かも?」なんてカケラも思いもするワケねぇw
2015-01-18 18:14:00スレインに関しては調べれば調べる程「真っ黒」で、たとえば墜ちたクルーテオ城の記録をみればやっぱり「ニロケラスと共に新芦原市で姫を殺そうとした」のはスレインだし、そのクルーテオが逆賊として追っていたのもスレイン。クルーテオの土壇場での「悟り」だけがスレインの真実をあらわにするが
2015-01-18 18:17:19悟って即行ザーツバルムに始末されたんでどうしようもない。スレインはクルーテオが自分を真の忠義と認めてくれたことを知らないだろうし、地球側はスレインが内に抱えた苦悩を知らない。ディスコミュニケーション劇はそりゃもどかしさを生むが、だからこそ「自分なりの察しへの誠実さ」が際立つ。
2015-01-18 18:20:32「間違った察し」への誠実さや、誠実さに基づく「選択の失敗」の連続には、「あいつは自分なりの察しが正しかったから偉い」とか「このキャラはした選択が事態の解決に貢献したから偉い」の褒賞主義の濁りが混ざらない。正誤も成功失敗も超え「誠実であること」だけがただひたすら浮き彫りになる。
2015-01-18 18:27:36シンクロ芝居中の韻子の「もうクチきかない」をレムリナの「もうクチ付けない」に転じさせてる(着想順としては逆だろう)のが今回最大のおもしろポイントかも。今回「〇〇にかこつけてキス気分」を味わうのはレムリナ。「彼」が駆るタルシスはアセイラムでなくこの自分の血に命を授かる騎士になった。
2015-01-18 18:35:50一期でも彼我の対称性はコツコツ描かれてきたが、孤立無援だったスレインが晴れて火星軍中枢の一角を担うこととなった二期、ジャミングwで隠されていた地球軍が組織立って作戦行動するようになった今期では、火星・地球でよりこってり「シンクロする芝居」が打たれまくっておじさん嬉しい。
2015-01-18 18:46:04もう一つ言うと、クルーテオが暗殺されたのは地球に和平を持ちかけようとした瞬間。その混乱で姿を消した人間がスレインです。 @02Curry
2015-01-18 18:46:39遡ること9話の回想。重力/慣性制御で弾道がヒン曲げられデューカリオンに当たらない、ってシーン。見た目は磁場…マイスナー効果で弾道がヒン曲げられるエリシウムの方とクリソツになってる。楽しいね。 pic.twitter.com/veWJXn3Gry
2015-01-18 18:55:32ここで鞠戸は「反重力?いや…」と呟くんで紛らわしいが、そのごオルレイン自身が「反重力デバイス」と口にしてるし、空中戦艦デューカリオンも重力制御がウリ。「反重力?いやそんな単純なレベルじゃない」とでも言おうとしてたのかもしれないし、ただ勘違いしただけかもしれない。だって鞠戸だし。
2015-01-18 18:59:27ああそうか、イナホ的にはスレインが君側の奸で戦争の元凶なのか。スレインから見たイナホもそんな感じだろうしなあ #aldnoahzero #アルドノアゼロ
2015-01-18 19:04:36