NDLサーチの広め方の巧さなどについて
新しいDBはどれも「それで何ができるのか」まで、つまり使い方だけでなく使う目的まで例示しなければ。でも非営利でやってると、そこが全然ダメ。売り込む動機がないから。使い方ばかり広報しても、実は意味ない。 / “「大蔵経テキストデータ…” htn.to/36W8kw
2015-01-04 14:14:49おっしゃるとおりでぐうの音も出ません。全体の問題としては、使い方を共有するための組織・媒体が別に必要ではないかと @shomotsubugyo 新しいDBはどれも「それで何ができるのか」まで、つまり使い方だけでなく使う目的まで例示しなければ。でも非営利でやってると、そこが全然ダメ
2015-01-04 20:36:07メールマガジン『人文情報学月報』では、使う目的も含めた例示を色々なデータベースに対して少しずつ紹介するようにしてきております。また、一方で、営利のものには目的が狭くて使い方に広がりが出にくいという傾向があるように思っています。 @shomotsubugyo
2015-01-04 20:39:54一般論としていふと、人文デジ、国会デジ、レファ協などなど、人文系DBは、メーカー的立場からしか宣伝されていない。使うがわ、そう例えば昭和期の『暮らしの手帖』的な観点からの評価や、売り込み営業的観点からの、使用目的とセットになった使い方宣伝などが絶対的に必要。
2015-01-04 20:50:16一方で、DBを作成公開する側としては、こちらの想定を超えるような使い方によって素晴らしい成果を出してもらえたらという思いもあるので、使い方の例示はなるべく最小限にとどめたいということもある。
2015-01-04 20:58:32@cat112911 例えば、シェイクスピアのDBは色々ありますがDBにも色々なレベルがあって、基礎的なテクスト、言語学的に分析したもの、検索可能なもの、検索の仕方にも色々あって…という感じで、TLに反映できるようにするのはマッシュアップ好きな人がやればいいのではという感じですね
2015-01-04 21:15:19@cat112911 あと、今時のDBの作り方だと、「利用者が適切にDBからシーズを引き出せば」ということをむしろ積極的に捉えるべく、マッシュアップしやすいようにRESTでデータを引き出せるようにしたりLOD対応したりするのがトレンドですね。
2015-01-04 21:18:20先ほどからいくつかツィートした件について国会図書館の国デコのデジタル化資料を題材に考えてみよう。(ただし個人的な感想レベル)まず、国デコは、NDLの資料の一部をデジタル化ものであって、特定の利用者を想定したものではなく、あくまでも資料側の都合に基づいて収集公開されたものである。
2015-01-04 21:32:30このような場合には、作成公開した側で利用例を考えるのもある程度有効であるにせよ、どちらかと言えば、利用者側に良い利用例を考えてもらうべく、利用者がなるべく自由にデータを再利用できるようにしておくことがより有効ではないかと思われる。紆余曲折はあったにせよ、現在の国デコは、
2015-01-04 21:35:24公開データのほとんどはパブリックドメインであり、メタデータも自由に利用でき、さらにメタデータを簡単に呼び出せるようにWeb APIも提供されている。その結果、キンドルで国デコ本が購入できるようになったり、翻デジ等の国デコ依存プロジェクトが始まったりしている。
2015-01-04 21:37:01さらに、iアプリの近デジリーダーやら、近デジダウンローダーなど、周辺でも色々な使い方がされるようになり、その色々な使い方を提供する人達がそれぞれの立場から国デコを一生懸命紹介するようになってきている。その意味でかなり成功例なのではないかと思う。…が、一方で、
2015-01-04 21:39:19実は、そうは言っても国デコは宣伝にかなりの力を入れることができており国内外で大変広く知られている。その点では商用プロダクトレベルだと思っている。それに比べて、通常の人文系DBはまったく宣伝力不足で、せっかく作ったのに本来の利用者にもうまく周知されていないことがあるような感じで…
2015-01-04 21:50:18国デコ(に限らずNDLのデジタル系サービス)は、一般利用者への告知と同じかそれ以上に、中間的な開発者への情報提供が充実していて、細部に問題はあるにせよ、全体として、いちいちNDLに問い合わせをせずとも、公開されている資料だけで様々なサービスを開発公開できるレベルである。
2015-01-04 21:53:13こういう話に先鞭を付けたのはCiNii Web APIかなと思っているが(実際の後先は別として)、とにかく、国デコは、「自分達を宣伝してくれる人達への宣伝」という点で大きな成功を収めている例の一つであり、そこを見越した注力の仕方はなかなか見事だと思う。
2015-01-04 21:56:41実は、大蔵経データベースに関しては各地で利用者講習会を開催して細かい使い方や利用例をお知らせするとともにニーズの掘り起こしを行なっている。といっても基本的には仏教学ベースのDBなのでニーズについては論文や研究書に目を通していれば大まかな方向性は大体わかる。
2015-01-04 22:18:53とはいえ、それが可能なのは私が一応仏教学者だからである、ということを痛感したのは、最近ディケンズDBの構築を引受けてからのことである。英語学研究者が求めているものというのが全然わからなくて、「こういう風になりましたけど役立ちますか?」というやりとりをさんざん繰り返すことになって…
2015-01-04 22:20:58大蔵経DBに限らず仏教学のDBに関しては全然そういうことは感じないので(こういう機能or結果はあの先生の研究のような方向に役立つ、とか、あの研究グループが喜ぶだろう、ということが具体的にわかる)、やはり仏教学研究をしているおかげなのだと実感する羽目に。
2015-01-04 22:22:55